エンド・マークから始まる (角川文庫 か 7-31 片岡義男恋愛短篇セレクション 夏)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041371909

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  • エンド・マークから始まる
    『ママ、ママ』
    501 W28 L34
    さようならの言いかた
    一日じゅう空を見ていた
    彼女を思い出す彼
    花が濡れてます 

  • 夏をテーマに選ばれた恋愛短篇集。
    特別に心に残る、というよりも、なんとなく
    真夏に涼やかに抜けていく風のように冷たく水分の多い
    そんな印象の物語ばかりだ。

    登場する若い女性たちは行動的なのだが
    正直自分の目からは腹が立つ勝手な行動を取る女性もちらほら。
    いやなぜそんなことを、と思ってしまうが答えがわからない。
    あとがきによると、筆者は小説でリアリティを描きだすことはありえないし
    自分はそれを目的にしていない、のだそうだ。
    私の好みから言えば、リアリティがない小説に感情移入はできないし
    表面だけの浅いものに思えてしまう。
    私が浅く薄く感じてしまうのは、当然と言えば当然のようだ。

    「さようならの言い方」の女性は、比較的同感。
    もしも自分がそんな形で恋人を亡くしたなら、似たようなやり方をすると思う。
    もっと早くに、停車せずにやるとは思うが。
    印象的ではあった。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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