文房具を買いに (角川文庫)

  • 角川書店 (2010年5月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784041371978

作品紹介・あらすじ

ジム・ジャームッシュが愛したMOLESKINEのノートから名前にひっそりとこだわりのある色鉛筆まで、奇を衒わない雑貨に秘められた、豊かで愛すべきストーリーを綴る名エッセイ。同名ロングセラーがついに文庫

みんなの感想まとめ

文房具にまつわる魅力的なエッセイが、豊かなストーリーを通じて読者を引き込む。著者のこだわりは文房具だけでなく、写真やデザインにも及び、特にカメラとの関連性に気づかされる瞬間が印象的だ。文房具への情熱が...

感想・レビュー・書評

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  • 2、3時間であっという間に読み終えてしまった。
    文房具好きな人には一読をお薦めする。
    片岡さんの文房具へのコダワリ、だけじゃなく、写真、デザインへのコダワリ、まなざしも半端ない。
    文房具の延長線上にカメラがあるという考え方に、はっとさせられる。
    この本を読んで、マニアックな文房具が欲しくなってしまった。
    それに、ボールペンのカスタムも一度挑戦してみたい。

  • 著者が撮影した外国製文房具の写真と、その文房具に関する解説が書かれている。
    写真はなんとなく、古き良き80年代の、なんとなく無機質な、涼しい空気感が漂っており、思わず見とれてしまう。

  • p.2010/5/27

  • さまざまな文房具の写真を自ら撮り、それにまつわる
    著者のこだわりや思い入れを描いた一冊。

    「ビニール」を「ヴィニール」と書くこだわりも楽しい
    が、こんなのは序の口。

    この本の楽しさが分かる箇所を引用しよう。
    これは、インデックス・カードについて書かれた箇所。

    “このカードが百枚、透明な薄いヴィニールの皮膜で
    きっちりとシュリンク・パックされている様子には、
    ひとつの物体として不思議な魅力がある。一歳、二歳、
    三歳といったごく幼い記憶と、頭のなかの遠い片隅で
    結びついていることはどうやら確かなようだが、三インチ
    掛ける五インチという美しい長方形に、百枚分の厚みが
    加わり、そのぜんたいに密着して覆っているのが透明な
    ヴィニールだから、紙による立方体という内面に対して、
    薄いヴィニールの皮膜という質感が重なり、摩訶不思議な
    ありかたのものへと到達している。見かけると五つ六つ
    と買ってしまう。”

    こんな片岡節に完全にやられてしまった。降参。

  • こういう本もあるよね。
    タイトルで文房具紹介エッセイなのかと思ったら、
    どちらかというと美学?とか写真撮る時の蘊蓄…がメイン…かなという感じでした。

    でも、文房具好きなら分かる部分もあって楽しいかなと思いました。

  • 見てるだけで気分が上がりまくるーー

  • 文房具のもつ味を写真でいかに表現できるか。作者のこだわりが美しい。こういう文房具への愛もあるんだ。

  • リーガルパッド:自分の強めたり補完したりする可能性のあるものは、一つ残らず書き出して列挙し、それらを作戦的に色んな方向から観察し、取捨選択しつつ修正をほどこし、論理の筋道を作り、それに沿って論理を組みあげていく。・・・
    すべて書きとめておき、・・論理の筋道を探すための基礎材料となるもの、それがびっしりと手書きされた何枚ものリーガルパッドの紙なのだ。

  • 「愛(ラブ)文房具」

    この作家のことは詳しくないけれど、タイトルと鮮やかな表紙に惹かれて購入。

    著者が好いている文房具・雑貨についてのエッセイ…なのだけれど、その愛し度合いが尋常じゃないです。

    うんちくの量や入手にまつわるエピソードの豊かな表現力、溢れる思いを吐き出すかのような文体が相まって読みながら圧倒される。

    また、表紙も含め取りあげる文房具は著者自身のカメラで撮影され、その方法やレイアウトも異常に凝っており、写真集に匹敵する出来。

    とにかく"愛"が滲み出ている。物を愛するという行為の豊かさを感じることが出来た。

  • モールスキンのノートから、ディクソン・タイコンデローガの鉛筆、チョークや黒板消しまで。美しい写真と文章で綴る、魅惑の文房具。

    これはもう、ジャケットからして一目ぼれでしょう。
    中を開いて見てみても、数々の文房具の写真に目を奪われっぱなし。はぁ。数百円そこそこで手に入るものが、なんでこんなに美しいかなぁ。
    駅ビルに入ると、ついつい文房具を並べてあるお店をのぞいてしまう人間にはたまりません。

    それにしても、この「文房具」という話題のみで、一冊の本を書いてしてしまう片岡氏には驚きである。普通、できないと思う。というか、もっと思い出とか経験とかで膨らませて、読み応えのあるものにしようとしてしまうのではないかと思う。
    なのに、本当にこの本は文房具のことしか書かれてない。ひたすらに文房具のよさ(あるいは悪さ)を描写し、どうすればこれら文房具を上手くカメラに収めることができるかと考察する。その内容にも、私にはびっくりの一冊であった。てっきりもっと、エッセイっぽい本だと思っていたので。

    読み終わったあと、むしょうに文房具(それもできれば海外の・・・)を買いに走りたくなる本。

  • 文具好きっていう理由&ジャケ買い。
    内容は文房具の本!・・・というよりは
    文房具をいかに綺麗にカメラで撮るかという本。
    カメラ知識がないため退屈に感じました。

  • 実は、図書館から借りた本はこっちではなく、ハードカバー(?)だったのですが、検索してこの表紙に惹かれて借りたので、やっぱりこっちの表紙で(笑)

    さて、一言でいうと「オタク…」というのがこの本の感想です。
    文房具オタク。
    いや、文房具マニアか。
    その境界線にいるような気がします。
    元々文房具スキーなのだろうけど(私も好きだ)
    この愛の詰まった文章は、まさしくオタク…!
    すごいです。脱帽しました。
    でもこの人の奥さんは大変だろうなと思う。
    作家なんて、本だけでも家がつぶれそうなほどあるだろうに、その上にこの文房具…。
    映っている写真の中のものなんて、きっとほんのほんのほんの一部に過ぎなくて。
    使うあてがはっきりしないまま、大量に保管しているんだろうなーというのが、想像できる。
    私だったらキレる、と思う。
    でも男性には多かれ少なかれこういうところがあるよねぇ。

    でも写真は見ていてわくわく。
    文章には「ほほー」っと感心。
    オタク的視点から見て、楽しい本でした。

  • ファンの方(と著者)には申し訳ないが、私にとって本著者の魅力は「退屈さ」だ。
    本作もかなり退屈に読ませていただいた。
    写真は奇麗。

  • 文房具の話かとおもったら、この文房具は○○のカメラで露出はこうで、こう撮ってみました、どうだ!的な、とにかくおじさんの趣味丸出しで固められたような本。
    (これを作った片岡さんは大層楽しかったんだろうなあ)
    文具について知りたいのであればこの本でなくてもいいかもしれない。

  • 文房具好きにはたまらない、ほんとに素敵な1冊でした。
    文房具を紹介する文章ももちろんですが、挿入される写真が良いです。
    素敵なノートをたくさん、買いに行きたくなりました。タイプライターへの憧れも。

    MVP:なし

  • 文房具の話かと思ったら、それと同じくらいいかに写真に取るか、だった。

  • 文庫本になってからのクレパスの写真のカヴァーデザインが
    これまたマル。

  • 買った本。
    ずっと単行本を買おうと思ってました。
    マニアではないですが文房具好きなので。

    読み終わりました。
    ことに物欲はかき立てられませんでした。
    文房具というモノの美しさは充分に堪能できるものの。

    これはおそらく、とても私的な本なのです。
    みんなに紹介してあげようというのではなく。

    描かれている文房具に、その写真に、文章に、ポエジイのようなものを感じられるか、感じられないか。
    著者のポエジイに共感できるかどうか。
    それだけのこと。

    ぼくについて言えば、ポエジイを共感できないでもない。
    しかし、完全なシンパシイを抱けるわけでもないといったところでした。

    それにしても、文房具好きなら持っていても損はない一冊でしょう。(2010.08.26読了)

  • あった、あった、文庫になってた!しかもオールカラー。
    まず最初のモールスキンについて、いいなぁ、同感だなぁ。

    欲しいもの、使ってみたい文房具もたくさんありますが、それにもまして文章がいい。
    私はやっぱりこの人の文が好きなんだな。
    余談ですが、彼が岩波の「図書」に連載しているもの、きっと単行本になるんでしょうね、待ちわびてます。

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著者プロフィール

片岡 義男(かたおか・よしお):1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、1974年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。1975年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。

「2024年 『日本語の外へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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