文房具を買いに (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 207
感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041371978

作品紹介・あらすじ

こんな素敵な文房具に囲まれて暮らしたい!何気ない文房具には、平凡な日常をほんの少しドラマチックに変える、はっとさせられる色や形、そして物語が隠れています。ジム・ジャームッシュが愛用した手帳に誘惑され、フランス製のボールペンにそそのかされ、昔からずっと変わらないデザインの色鉛筆にとらわれる。雑貨に秘められた魅力と、豊かで愛すべきストーリーを、極上のオールカラー写真と共に紹介するエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 2、3時間であっという間に読み終えてしまった。
    文房具好きな人には一読をお薦めする。
    片岡さんの文房具へのコダワリ、だけじゃなく、写真、デザインへのコダワリ、まなざしも半端ない。
    文房具の延長線上にカメラがあるという考え方に、はっとさせられる。
    この本を読んで、マニアックな文房具が欲しくなってしまった。
    それに、ボールペンのカスタムも一度挑戦してみたい。

  • p.2010/5/27

  • さまざまな文房具の写真を自ら撮り、それにまつわる
    著者のこだわりや思い入れを描いた一冊。

    「ビニール」を「ヴィニール」と書くこだわりも楽しい
    が、こんなのは序の口。

    この本の楽しさが分かる箇所を引用しよう。
    これは、インデックス・カードについて書かれた箇所。

    “このカードが百枚、透明な薄いヴィニールの皮膜で
    きっちりとシュリンク・パックされている様子には、
    ひとつの物体として不思議な魅力がある。一歳、二歳、
    三歳といったごく幼い記憶と、頭のなかの遠い片隅で
    結びついていることはどうやら確かなようだが、三インチ
    掛ける五インチという美しい長方形に、百枚分の厚みが
    加わり、そのぜんたいに密着して覆っているのが透明な
    ヴィニールだから、紙による立方体という内面に対して、
    薄いヴィニールの皮膜という質感が重なり、摩訶不思議な
    ありかたのものへと到達している。見かけると五つ六つ
    と買ってしまう。”

    こんな片岡節に完全にやられてしまった。降参。

  • こういう本もあるよね。
    タイトルで文房具紹介エッセイなのかと思ったら、
    どちらかというと美学?とか写真撮る時の蘊蓄…がメイン…かなという感じでした。

    でも、文房具好きなら分かる部分もあって楽しいかなと思いました。

  • 見てるだけで気分が上がりまくるーー

  • 文房具のもつ味を写真でいかに表現できるか。作者のこだわりが美しい。こういう文房具への愛もあるんだ。

  • リーガルパッド:自分の強めたり補完したりする可能性のあるものは、一つ残らず書き出して列挙し、それらを作戦的に色んな方向から観察し、取捨選択しつつ修正をほどこし、論理の筋道を作り、それに沿って論理を組みあげていく。・・・
    すべて書きとめておき、・・論理の筋道を探すための基礎材料となるもの、それがびっしりと手書きされた何枚ものリーガルパッドの紙なのだ。

  • 「愛(ラブ)文房具」

    この作家のことは詳しくないけれど、タイトルと鮮やかな表紙に惹かれて購入。

    著者が好いている文房具・雑貨についてのエッセイ…なのだけれど、その愛し度合いが尋常じゃないです。

    うんちくの量や入手にまつわるエピソードの豊かな表現力、溢れる思いを吐き出すかのような文体が相まって読みながら圧倒される。

    また、表紙も含め取りあげる文房具は著者自身のカメラで撮影され、その方法やレイアウトも異常に凝っており、写真集に匹敵する出来。

    とにかく"愛"が滲み出ている。物を愛するという行為の豊かさを感じることが出来た。

  • モールスキンのノートから、ディクソン・タイコンデローガの鉛筆、チョークや黒板消しまで。美しい写真と文章で綴る、魅惑の文房具。

    これはもう、ジャケットからして一目ぼれでしょう。
    中を開いて見てみても、数々の文房具の写真に目を奪われっぱなし。はぁ。数百円そこそこで手に入るものが、なんでこんなに美しいかなぁ。
    駅ビルに入ると、ついつい文房具を並べてあるお店をのぞいてしまう人間にはたまりません。

    それにしても、この「文房具」という話題のみで、一冊の本を書いてしてしまう片岡氏には驚きである。普通、できないと思う。というか、もっと思い出とか経験とかで膨らませて、読み応えのあるものにしようとしてしまうのではないかと思う。
    なのに、本当にこの本は文房具のことしか書かれてない。ひたすらに文房具のよさ(あるいは悪さ)を描写し、どうすればこれら文房具を上手くカメラに収めることができるかと考察する。その内容にも、私にはびっくりの一冊であった。てっきりもっと、エッセイっぽい本だと思っていたので。

    読み終わったあと、むしょうに文房具(それもできれば海外の・・・)を買いに走りたくなる本。

  • 文具好きっていう理由&ジャケ買い。
    内容は文房具の本!・・・というよりは
    文房具をいかに綺麗にカメラで撮るかという本。
    カメラ知識がないため退屈に感じました。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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