文房具を買いに (角川文庫 か 7-5)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041371978
感想・レビュー・書評
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実は、図書館から借りた本はこっちではなく、ハードカバー(?)だったのですが、検索してこの表紙に惹かれて借りたので、やっぱりこっちの表紙で(笑)
さて、一言でいうと「オタク…」というのがこの本の感想です。
文房具オタク。
いや、文房具マニアか。
その境界線にいるような気がします。
元々文房具スキーなのだろうけど(私も好きだ)
この愛の詰まった文章は、まさしくオタク…!
すごいです。脱帽しました。
でもこの人の奥さんは大変だろうなと思う。
作家なんて、本だけでも家がつぶれそうなほどあるだろうに、その上にこの文房具…。
映っている写真の中のものなんて、きっとほんのほんのほんの一部に過ぎなくて。
使うあてがはっきりしないまま、大量に保管しているんだろうなーというのが、想像できる。
私だったらキレる、と思う。
でも男性には多かれ少なかれこういうところがあるよねぇ。
でも写真は見ていてわくわく。
文章には「ほほー」っと感心。
オタク的視点から見て、楽しい本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
買った本。
ずっと単行本を買おうと思ってました。
マニアではないですが文房具好きなので。
読み終わりました。
ことに物欲はかき立てられませんでした。
文房具というモノの美しさは充分に堪能できるものの。
これはおそらく、とても私的な本なのです。
みんなに紹介してあげようというのではなく。
描かれている文房具に、その写真に、文章に、ポエジイのようなものを感じられるか、感じられないか。
著者のポエジイに共感できるかどうか。
それだけのこと。
ぼくについて言えば、ポエジイを共感できないでもない。
しかし、完全なシンパシイを抱けるわけでもないといったところでした。
それにしても、文房具好きなら持っていても損はない一冊でしょう。(2010.08.26読了)