文房具を買いに (角川文庫 か 7-5)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041371978

感想・レビュー・書評

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  • 実は、図書館から借りた本はこっちではなく、ハードカバー(?)だったのですが、検索してこの表紙に惹かれて借りたので、やっぱりこっちの表紙で(笑)

    さて、一言でいうと「オタク…」というのがこの本の感想です。
    文房具オタク。
    いや、文房具マニアか。
    その境界線にいるような気がします。
    元々文房具スキーなのだろうけど(私も好きだ)
    この愛の詰まった文章は、まさしくオタク…!
    すごいです。脱帽しました。
    でもこの人の奥さんは大変だろうなと思う。
    作家なんて、本だけでも家がつぶれそうなほどあるだろうに、その上にこの文房具…。
    映っている写真の中のものなんて、きっとほんのほんのほんの一部に過ぎなくて。
    使うあてがはっきりしないまま、大量に保管しているんだろうなーというのが、想像できる。
    私だったらキレる、と思う。
    でも男性には多かれ少なかれこういうところがあるよねぇ。

    でも写真は見ていてわくわく。
    文章には「ほほー」っと感心。
    オタク的視点から見て、楽しい本でした。

  • 買った本。
    ずっと単行本を買おうと思ってました。
    マニアではないですが文房具好きなので。

    読み終わりました。
    ことに物欲はかき立てられませんでした。
    文房具というモノの美しさは充分に堪能できるものの。

    これはおそらく、とても私的な本なのです。
    みんなに紹介してあげようというのではなく。

    描かれている文房具に、その写真に、文章に、ポエジイのようなものを感じられるか、感じられないか。
    著者のポエジイに共感できるかどうか。
    それだけのこと。

    ぼくについて言えば、ポエジイを共感できないでもない。
    しかし、完全なシンパシイを抱けるわけでもないといったところでした。

    それにしても、文房具好きなら持っていても損はない一冊でしょう。(2010.08.26読了)

著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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