平家伝説 (角川文庫 緑 375-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 31
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041375020

感想・レビュー・書評

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  • うーん、どうなんだろう。こんなに論評の難しい本は久々に読んだ。

    このタイトルなんだから源平だとか、そこからの猟奇譚みたいなのを期待して読むのだが、ずっと昭和中盤の、なんともじめっとした恋愛を読まされる。
    そうなのだけど、その重苦しい恋愛話が、だんだん面白くなってきて、でも爽快という意味の重さかというとそうでもなくて、佐木隆三かなんかを読んでいるときと同じような感じがする。

    これはこれでありかと思って読んでいると、なんか取ってつけたようなSFになるのだけど、これはどうなのだろうか。
    いやでも、いかにもSFだから良いとか悪いとかいうものでもないし(SFの定義論なんて御免こうむる)、なんかよく分からないし、よくわからないものを読んだ感じ。

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著者プロフィール

1933年東京都生まれ。都立高校卒業後、紙問屋の店員、板前見習、バーテンダーなど様々な職業を経験した後、広告代理店に勤務。62年「SFマガジン」第2回SFコンテストに「収穫」が入選。71年初の単行本『およね平吉時穴道行』刊行。73年『産霊山秘録』で泉鏡花文学賞、75年「雨やどり」で直木賞、88年『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞受賞。『石の血脈』『戦国自衛隊』『妖星伝』など著書多数。2002年逝去。

「2023年 『半村良“21世紀”セレクション1 不可触領域/軍靴の響き 【陰謀と政治】編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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