- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041375068
感想・レビュー・書評
-
短編集。時代が昭和だし今読むとレトロな印象。
ベストは”自殺村”の秘密と死の魅力に惹かれた男の表題作だが、長編に膨らませたらもっとよかったかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史や民俗学にからめた話が目立つ伝奇SF短編集。かなり古い作品ですが中身は古臭くなくて面白かったです。かなりユニークな話がそろった短編集。
お気に入りは初めの三編
『わがふるさとは黄泉の国』
表題作。自殺した片思い相手の出身が主人公自身のルーツでもある「自殺村」とわかり、主人公は黄泉の国とも言われるその村を訪れ不思議な体験をする。人と関わるのが苦手な主人公の内面描写がぐさぐさきて痛いです。
『農閑期大作戦』
最高。パワフルでコミカルで面白い。東北の田舎から出稼ぎにきた主人公たちは、工事現場で拾った金属板のために、太古に地球に飛来した宇宙人同士の争いに巻き込まれる。そこには土着の日本の神々の思惑も絡み。
『庄ノ内民話考』
いちいちタイトルがキャッチーですよね。これなんて「しょうのない民話考」ですよ。(たぶん)架空の民話が並べられるのですが、これがもっともらしくて面白い。そして、これら民話にはある共通点があり、トンデモな考察が展開される。
全2件中 1 - 2件を表示
著者プロフィール
半村良の作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





