- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041375112
感想・レビュー・書評
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悪魔vs天使、しかも天使は無敵で人間から見えないという、普通の人間そっちのけの「伝説シリーズ」には珍しいタイプのストーリー。途中で無敵の天使にも弱点が出てくるあたり、「スーパーマン」のストーリーも組み込まれている。
始まりが長々と詩で、もうこの時点で個人的に減点。本編は一本道で裏もないため、気楽にダラダラと読み進められる。ところが、無敵の主人公、後半7~8割になるまで、特に何もせず「あれ?これ終わるのか?」と思ったところで、なんとも言えない話になってくる。
最後のゴタゴタも、結局詩的でフワッと終わってしまうため、後味は悪いが、ぼんやりした結末に。しかし、あいかわらずその後のフォローがショートショートのオチみたいな話で、ちょっと無いな。後味が悪いまま終わってくれてよかったような気がする。
あと、悪魔がわかりやすく出てくるのだけど、全体の話の流れから行くと、非常にスケールが小さいのが読後に気になりますね。
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