海峡 この水の無明の真秀ろば (角川文庫)

  • 角川書店 (1986年10月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041376089

みんなの感想まとめ

言葉が届かない世界に旅立った人物との回想が描かれ、読者は誰の心にも響く思い出を感じることができます。主人公は、かつての友人Aとの隔たりを「海峡」として捉え、彼が語った海人や溺死者の物語を通じて、故郷の...

感想・レビュー・書評

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  • 言葉の届かない世界に行ってしまったAと「わたし」の回想。
    違うかもだけど、もしかしたら誰しもにいえる思い出、なのかもしれない。

  • 物言わぬ、物伝わらぬ世界へ行ってしまったA、こちらの世界との間の隔たりを海峡と置き換えて、かってAが語った海人や溺死者について思い、故郷の海峡から腐魚やサーカスを幻視し、小野小町や果てはネッシーにも思いを馳せる。全ては失われたAの追想であり恋歌なのかもしれない。

  • 青い文字は思った以上に読みやすかった。

  • 小説的エッセイ、エッセイ的小説。
    題名どおり、海峡をめぐるあれこれなのだが、
    精神病院に入院して彼岸へ行ってしまったAという青年が数回描かれる。

     恋うる夜は
     ひっそりと悪魔を焚いて充溢れている
     そのことが信仰です

    この情念の作家の詩集を出してほしいなぁ。

  • 境界なく移行する薄闇の世界。

  • 青の文字で書かれた散文詩のような物語。海人についての考察がとても興味深かった。

  • 正伝寺や源光庵の血天井を、この本にひかれて観にいきました。
    供養された血痕は静謐でした。

  • 文庫本で2冊、箱入り上製本で1冊持ってるほど好きな本。夢ともうつつともつかぬ語りですが、主人公とAの会話にせつなさ遣る瀬なさを感じます。

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著者プロフィール

1933年下関生。日本大学芸術学部中退。70年「ニジンスキーの手」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。74年『オイディプスの刃』で角川小説賞、84年『海峡』『八雲が殺した』で泉鏡花文学賞。2012年没。

「2019年 『オイディプスの刃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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