少年エスパー戦隊 (角川文庫 緑)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041377086

感想・レビュー・書評

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  • ★ ☆ ★ ☆ あらすじ ★ ☆ ★ ☆彡
     五百城ジュンは人口冬眠から目覚めました!太陽系から15光年離れたアルテアⅣに向かう植民船の中なのであります!ジュン少年は植民星への移住に選ばれた138人の16歳の一人だったのです!!
     男81名、女57名。
    「この比率は、自然出生の男女比に加えて、各自の所有する武器をもって、権力闘争を行った際に失われる損耗も計算にいれ、最終的に男女比が、五十対五十になるように定められたものです」
     な……、なんだってえ~~~~~~~~!
     彼らは植民星に着くまでの3か月間、生存競争を戦う運命にあったのでした!
     晴れて勝者となり植民星で新生活を送れる誰か!?壮絶な駆け引きと権力闘争の幕開けであります!!
    ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆彡

    本作品は色々なことを考えさせられます。
     マイケル・サンデル教授の白熱教室のように、哲学・倫理・道徳的に色々と議論が交わせそうです。
     ということで本作品は、単なるジュブナイルSFの枠を超えて読まれ、議論されるべき作品だと思います。
     皆様はどう思われるでしょうか。是非とも読まれてご意見ご感想お寄せ下さい。


    少年少女・ネタバレsalono(ネタバレ注意!)
     哲学SF白熱教室!?【植民星アルテアⅣ】ネタバレ検討会
      https://sfklubo.blog.jp/archives/17669353.html

  • SF。特殊な超能力を持った子供たち「エスパー」。そして彼らの能力を利用しようとしている国の暗躍!

    科学者から、エスパー犬から、エスパー集団から、悪の組織に、研究所。なんだろう「冒険活劇!紙芝居」みたいな雰囲気漂う小説です。少年少女がわくわくして読むタイプの本なんだろうな。描写がすっごくあっさりしているし、昭和大正の雰囲気漂うレトロな、懐かしい感じの小説でした。解説が面白いと思ってたら、手塚治虫さんでびっくりしたよ。

    短編のほうが面白かった。新しい星に着くまでに、同い年の世界各地の少年少女たちがルールを作り、淘汰しあうという…。ちょっとしたバトロワ。短編でどうやって決着つけるのかと不安に思っていましたが、意外なエンディングでした。

  • これからエスパーが地球を支配するかもしれない。イディオサヴァンの如く、意識にとらわれないために無意識の奔流がただ流れ続けることによって知らざる力に目覚めるかもしれない。それこそファンタジーの世界であり、SFの世界でもある。あなたはエスパーになりたいですか?それとも普通の人間として生涯を終えますか?この論議は魔法少女にもいえます。

  • <母鳥の一言>私は子どものとき借りて読んだ本を集めているんですが、これはその1冊です。昔、鶴書房というところから少年SF全集(だったかな?)てのがでてましてね〜なかなかの名作揃いだったのです。『時をかける少女』とか『夕映え作戦』とかね。この本もその全集に含まれていました。

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著者プロフィール

1938年、群馬県生まれ。島根県立大学名誉教授。若くしてSF小説界にデビュー。歴史小説や社会評論など幅広い分野で執筆活動を続ける一方、古代日本史を東アジアの流れのなかに位置づける言説を展開して活躍。著作には数多くの小説作品の他、ノンフィクション作品として『たのしく老後もはたらく生き方』(ビジネス社)、『ヤマトタケルの謎-英雄神話に隠された真実』『「宇宙戦艦ヤマト」の真実 いかに誕生し、進化したか』(いずれも祥伝社新書)などがある。

「2023年 『不思議の国 ニッポン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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