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- Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041395165
作品紹介・あらすじ
昭和17年6月、ミッドウェイ島で小さな地震が感知された-ミッドウェイ海戦で大勝利を収めた日本軍は、破竹の勢いで世界各地へ進攻し、アラスカ、ハワイなどを占領。同盟国ドイツも、欧州、アフリカ全域を制圧していた。アメリカ合衆国は海軍の空母の9割を失い、戦略を大幅に変更した。それは、劣勢を一挙に挽回する革命的な原爆計画だった。一方、昭和20年8月5日、ハワイを飛び立った日本の超重爆撃機"富岳"は原爆を搭載し米本土へ出撃した!歪められた歴史の修正をめざす時間局員の闘いが始まった。太平洋戦争をめぐる迫真の歴史SF。
感想・レビュー・書評
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「もしも、太平洋戦争で日本とドイツが勝利したら?」という、P・K・ディックの「高い城の男」の前段階のようなストーリー。
視点は主に3人である。それ以上は必要ない。そこがわかると、グイグイとストーリーに引き込まれていく。
そこまでに、大量の兵器の性能の話などが挟まれる上、光瀬龍らしく、というかハードSF作家らしく、マクロ視点の世界の情勢俯瞰が入ってくるので、若干とっつきは悪いかと思われる。
読み進めるうちに、ドイツと日本が戦争に勝利した現実と、それはおかしいのではないかと疑問を抱く読者と3人の登場人物の視点が一体化していくあたりは、この作品に没頭していくポイントとなるだろう。
最後の並行世界の辻褄は、分からぬでもないけど、無理に広げすぎたかなあとも感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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著者プロフィール
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