帰らざる復讐者 (角川文庫)

  • 角川書店 (1979年8月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784041407165

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  • 1977年の西村寿行作品。
    父親と妹を謎の組織に殺され、婚約者も拐われた青年医師・原田が、医師の地位を捨てて父親の死の謎に迫る、前半社会派ミステリー、後半復讐サスペンス。
    序盤から、原田の父親が太平洋戦争時代に従軍していた、ということに秘密があることは読者に示されていましたが、中盤過ぎに読者に明かされる秘密が、『アレ』だとは!
    1981年のベストセラー、森村誠一先生の『悪魔の飽食』よりも4年も早く、それもエンタメ作品として、『アレ』を扱っていたことに衝撃を感じましたね。
    読者に謎が明かされてからは、復讐サスペンスになりますが、壮絶なのはラスト40ページ。
    舞台はアラスカの山岳地帯になり、巨大な敵が日本国家やCIAから大自然になる、つまりは冒険小説の要素が強くなります。
    こうなってしまうと、前半のミステリー要素がどうでもよくなってしまいますが、このラストが作品中で一番熱い気持ちにさせられました。
    このラスト40ページを元に、後の西村寿行作品『狼のユーコン河』が生まれたのかな、とも思います。

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著者プロフィール

1930年11月3日年香川県出身。ハードロマンと呼ばれる作風で人気を得る。1969年にデビュー後、動物小説、社会派ミステリ、アクション小説(バイオレンス小説)、パニック小説など幅広い作品でベストセラー作家となる。代表作に、映画化もされて大ヒットした『君よ憤怒の河を渉れ』『犬笛』など。

「2020年 『癌病船応答セズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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