龍馬伝〈決死篇〉 (角川文庫)

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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041422403

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  • (2010.12.25読了)(2009.11.06購入)【12月のテーマ(龍馬伝を読む)その③】
    「野望篇」「青春篇」に続く「龍馬伝」の第3作です。
    舞台は、大政奉還が実現した京都です。
    相変わらず、史実も地理的位置関係も無視した物語です。時代もあまり気にしていないようで、さらに、著者がどうこうという、ことまで言い出します。
    つかこうへいさんのファンの方には、この辺のむちゃくちゃぶりがいいのかもしれません。
    話の中心は、新撰組のメンバーです。その中でも沖田総司の出番が一番多いようです。つかこうへいさんは、沖田総司という女性キャラクターがお気に入りだったのでしょう。さらに、「青春篇」までは、新選組だったのが、「決死篇」では、新撰組と「せん」が変更になっています。
    「青春篇」で、沖田総司が坂本龍馬を殺害したという話が、ちらっと出てきていたので、最後の場面で、坂本龍馬が殺されるのだろうと予想して読んでいたのですが、・・・。
    「幕末純情伝」を読めということでしょうか?
    火消の新門辰五郎、落語の三遊亭円朝、と言った所も出てきます。「青春篇」とかでも出ていましたけど。

    ●坂本龍馬を阻む人たち(18頁)
    薩摩長州軍としては、「死間衆」、「高野山」、「十津川の牙」を打ち破られ、舞姫を入内させられ、はらわたの煮えくり返る思いなのだろう。
    (「死間衆」、「高野山」、「十津川の牙」は、つかさんの発明?さらに、三ツ目というのが登場します。)
    ●西郷どん(19頁)
    「西郷どんという人は、立てておけばどこまでもいい人じゃが、ちょっとでもコケにされると、どこまでも悪党になれるお人じゃ。まっ、子供みたいな人じゃな」
    ●最後は力(142頁)
    「人間は最後は力ですよ。欲しいものは力で奪い取る。その気概がなきゃ、生きていけませんよ」
    ●宇宙人の侵略(144頁)
    「なにが静養ですか。男が静養したいなんて思った時から、宇宙人の侵略が始まるんですよ」
    ●日本の四季(232頁)
    「美しい国だ。日本には四季があり、そこに住む人の心も季節のように移ろうそうだ。たとえ絶望の冬にあっても、やがて訪れる早春の柔らかな陽射しの中に希望を見出していける国だ」
    ●国の理念(286頁)
    「坂本さんは、国の理念というものは、たった一人の人間の尊厳を守るために滅ぶ意志があってこそ、成り立つものだとおっしゃっているのです」

    坂本龍馬は、探偵事務所を開いて、探偵をやっているところで終わりです。
    (いったいなんだったんでしょうか?)
    (2010年12月26日・記)

  • えーっ、そこで終わっちゃうの?って感じだった。
    なんか、もうちょっとクライマックス的なものを期待してたんだけどな・・・。

    つかさんの他の龍馬伝とか幕末純情伝とか読んでないと、設定がよくわからないと思うけど、中盤はぐいぐい引き込まれて目が離せなくなった。
    読んでいて疲れないところがすごい。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。劇作家、演出家、小説家。大学時代から演劇活動をはじめ、73年『熱海殺人事件』で岸田國士戯曲賞を当時最年少の25歳で受賞。70年代演劇界に一大旋風をおこす。82年『蒲田行進曲』で直木賞受賞。現在も国内外で活発な劇作・演出活動を続ける。

「2018年 『小説 熱海殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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