血みどろ砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ (角川文庫 つ 6-1 なめくじ長屋捕物さわぎ)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041425398

感想・レビュー・書評

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  • めちゃおもしろい

  • 「今月の角川文庫編集長フェア 京極編集長が選んだ、おすすめの角川文庫6冊」のセット購入。

  • 感想を一言で言うと、愉快の一言につきます。
    時代物によくある岡っ引きなどが探偵役ではなく、砂絵かきという、砂絵を描いて身をたてる人物が探偵役な所が面白い。いつもと少し違った視点で江戸時代を見る事ができて、少し新鮮です。
    また、完全無欠の正義の味方ではなくて、寧ろちょっと悪どい所が、面白いと言うよりも愉快です。

  • 角川文庫で再版されたもの。
    シリーズの第1作目にもなります。
    どうせなら、残りも再版して欲しかった。

  • 半七捕物帳が「和製シャーロックホームズ」であるとしたら、この「なめくじ長屋」シリーズはなんと呼べばいいのだろう。
    舞台は「半七」と同じく江戸。しかし、「半七」が岡っ引きであったのとは逆に、「なめくじ長屋」に住む連中は、「士農工商」の身分には入れない「非人」たち。彼らはふだん、さまざまな大道芸でちょっとしたお金を稼いでいる。

    が、そういった街中での「仕事」の途中、金になりそうな事件があればそっと首を突っ込み、それぞれの芸を生かして情報を収集し、家に忍び込んだり、トリックを駆使したりと大活躍。
    砂絵描きの「センセー」を中心に、風変りな事件を解決していく。

    言葉づかい(ルビを含め)が斬新なことは多くの人が指摘しているとおりであるが、江戸の雰囲気を生かしながら、その時代における海外の香りを取り入れることに成功しており、その二つが絶妙な空気感を生みだしている。

  •  江戸の地理知識がないとぴんとこない描写も少なからずあれど、インパクトが強いキャラクターデザイン、エンターティメント色が強調された時代小説らしからぬ独自の文体など読者を引き込む要素が盛りだくさん。
     階級層としては最底辺の主人公達が、白に見せかけた黒の犯罪を暴いていく様が至極爽快。
     問題は文庫化にも関わらず若干誤字の目立つところでしょうか?

  • 予想以上に面白かった。
    東京の地名は地方のもんには想像しにくいっす。

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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