続 あゝ野麦峠 (角川文庫)

著者 : 山本茂実

• KADOKAWA (1982年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[オミッターズさんの感想 · 2012年9月10日]

製糸女工哀史の続編。正編をベースに周辺エピソードを蓄積。著者の取材執念が感じられ、時代の空気感が伝わる。京大経済学教授による巻末の解説も秀逸。著者が時代の触感を書き連ね、解説者が当時の経済構造を明示することで、哀史の本質を理解できる。いい本でした。

[りんちゃんさんの感想 · 2011年2月27日]

http://ameblo.jp/antane-sonnanjyadameyo/entry-10813890590.html

著者プロフィール

大正6年－平成10年（1917－1998）。長野県松本市に生まれる。農家の長男として農業に従事する傍ら、松本青年学校に通う。その後、現役兵として近衛歩兵第三連隊に入営、軍隊生活・闘病生活など合わせ8年間を送り、傷痍軍人として終戦を迎える。戦後上京して早稲田大学文学部哲学科に学び、小説誌の編集長を経て、作家に。昭和43年（1968）『あゝ野麦峠　ある製糸工女哀史』を発表、250万部超のロングセラーとなった。

「2022年 『松本連隊の最後』 で使われていた紹介文から引用しています。」