君らの魂を悪魔に売りつけよ 新青年傑作選 (角川文庫)

  • 角川書店 (1977年7月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041434017

みんなの感想まとめ

法律の無力さに挑む作品が収められたこの傑作選は、推理小説の魅力を余すところなく伝えています。特に浜尾四郎の「誰が殺したか」は、読者を惹きつける要素が満載で、解説を経た後にその内容を味わうことで、深い満...

感想・レビュー・書評

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  • 赤と青の2冊を引っ張り出してきた。というのも、
    つい先月「戦前日本モダンホラー傑作選 バビロンの吸血鬼」(創元推理文庫)を読みたいと思った。
    が、それはあえて「新青年」誌以外から精選した21編、とのこと。
    2021年の「『新青年』名作コレクション」(ちくま文庫)も我慢したくらいなので、まずは王道の「新青年」読み直しから始めなければと思ったので。

    1970「新青年傑作選」全5巻(立風書房)がまずあって、
    それと重複しないように、
    1977「新青年傑作選Ⅰ 推理編Ⅰ 犯人よ、お前の名は?」 (角川文庫)
     →2000「君らの魂を悪魔に売りつけよ 新青年傑作選」として改題復刊(赤)←本書
    1977「新青年傑作選Ⅱ 推理編Ⅱ モダン殺人倶楽部」 (角川文庫)
     →2000「君らの狂気で死を孕ませよ 新青年傑作選」として改題復刊(青)
    また1977年のシリーズには、
    「新青年傑作選Ⅲ 推理編Ⅲ 骨まで凍る殺人事件」
    「新青年傑作選Ⅳ 怪奇編 ひとりで夜読むな」
    「新青年傑作選Ⅴ ユーモア・幻想・冒険編 おお、痛快無比!!」
    がある。
    Ⅲ、Ⅴは調べ切れていないが、Ⅳは角川ホラー文庫に組み入れているみたい。
    ともあれ2000年版角川文庫のサブタイトルが素敵。

    ■「永遠の女囚」木々高太郎
    しっとりした人間観。
    ■「家常茶飯」佐藤春夫
    しょ、しょうもなー……さすぎて笑った。
    まさか尿意!
    ■「変化する陳述」石濱金作★
    川端康成界隈で夙に有名な人で、冒頭から同性愛の話が来るので、俄かに嬉しくなった。
    文体はエクスクラメーションマーク多用の、どうにも講談調。
    しかしツイストが二重三重に効いており、ラストでぞわっと。
    面白い小説。
    ■「月世界の女」高木彬光
    神津恭介がちゃちゃっと解決するが、なるほどそれも密室なのねなミステリ。
    ■「彼が殺したか」浜尾四郎
    小悪魔と法律を呪う手記。
    NTRの先駆け。翻弄される側だが。
    サブタイトルは本作品から。
    ■「印度林檎」角田喜久雄
    これはあんまり。
    ■「蔵の中」横溝正史★
    再読。
    前回は「長野まゆみの偏愛耽美作品集」で。
    やっぱり……凄みのある文章だなぁ。
    ■「烙印」大下宇陀児
    悪い人物が語り手で、なかなか面白い。
    ◇解説 「新青年」の歴史と編集者 中島河太郎

  • 法律の無力さに挑んだという、浜尾四郎の「誰が殺したか」を読みたくて手に取り、楽しみを最後に残して読んでいった。解説の後のページにこの本は復刊前は「犯人よ、お前の名は?」というタイトルだったという記述を見つけ、そちらのタイトルの方が素敵だったのではないかなあと思いながら「誰が殺したか」を読んだら……納得の改題だった。

  • 「新青年傑作選1 推理編1 犯人よ、おまえの名は?」を改題復刊
    (収録作品)烙印(大下宇陀児)/蔵の中(横溝正史)/印度林檎(角田喜久雄)/彼が殺したか(浜尾四郎)/月世界の女(高木彬光)/変化する陳述(石浜金作)/家常茶飯(佐藤春夫)/永遠の女囚(木々高太郎)

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