君らの狂気で死を孕ませよ 新青年傑作選 (角川文庫)

  • 角川書店 (1977年7月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041434024

感想・レビュー・書評

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  • 赤と青の2冊を引っ張り出してきた。というのも、
    つい先月「戦前日本モダンホラー傑作選 バビロンの吸血鬼」(創元推理文庫)を読みたいと思った。
    が、それはあえて「新青年」誌以外から精選した21編、とのこと。
    2021年の「『新青年』名作コレクション」(ちくま文庫)も我慢したくらいなので、まずは王道の「新青年」読み直しから始めなければと思ったので。

    1970「新青年傑作選」全5巻(立風書房)がまずあって、
    それと重複しないように、
    1977「新青年傑作選Ⅰ 推理編Ⅰ 犯人よ、お前の名は?」 (角川文庫)
     →2000「君らの魂を悪魔に売りつけよ 新青年傑作選」として改題復刊(赤)
    1977「新青年傑作選Ⅱ 推理編Ⅱ モダン殺人倶楽部」 (角川文庫)
     →2000「君らの狂気で死を孕ませよ 新青年傑作選」として改題復刊(青)←本書
    また1977年のシリーズには、
    「新青年傑作選Ⅲ 推理編Ⅲ 骨まで凍る殺人事件」
    「新青年傑作選Ⅳ 怪奇編 ひとりで夜読むな」
    「新青年傑作選Ⅴ ユーモア・幻想・冒険編 おお、痛快無比!!」
    がある。
    Ⅲ、Ⅴは調べ切れていないが、Ⅳは角川ホラー文庫に組み入れているみたい。
    ともあれ2000年版角川文庫のサブタイトルが素敵。

    ■「死体昇天」角田喜久雄
    なるほどそういう倒叙ものか。
    ■「精神分析」水上呂理
    わっかりやすいフロイト俗流精神分析で推理。
    むしろほのぼのしていて、それも味。
    ■「人間灰」海野十三
    このトリックはなんとなく見覚えがあるかも。
    もはやバカミススレスレだが、文体が面白いので引き込まれる。
    にしても「人肉散華」ってすごいフレーズ。
    ■「睡り人形」木々高太郎★
    これは人形愛好者ピグマリオニストには他人事ではない小説。
    しかも割と寓話っぽく収めそうなところを、エグい現実突きつけてきやがる……くらっちまったぜ。
    ■「秘密」平林初之輔
    なるほど密会というニュアンスかと思いきや、秘密の錯綜。
    ■「四次元の断面」甲賀三郎
    こりゃ微妙。
    SFっぽいタイトルだが、むしろ登場人物には見えない断面、ということか。
    ■「閉鎖を命ぜられた妖怪館」山本禾太郎
    怪奇の雰囲気はいいが。
    ■「陰獣」江戸川乱歩★
    再読のはずだがすっかり騙されて、断トツに面白かった。
    タイトルがネタバレの「・・・・」を思い出すのは簡単だし、作中でも言及されているが、さらにひねってくる。
    ◇解説 中島河太郎

  • タイトルの由来となった掌編は収録されていないようで

  • 「新青年傑作選2 推理編2 モダン殺人倶楽部」を改題復刊
    (収録作品)陰獣(江戸川乱歩)/閉鎖を命ぜられた妖怪館(山本禾太郎)/四次元の断面(甲賀三郎)/秘密(平林初之輔)/睡り人形(木々高太郎)/人間灰(海野十三)/精神分析(水上呂理)/死体昇天(角田喜久雄)

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著者プロフィール

1917年6月5日、鹿児島県生まれ。本名・馨。東京帝国大学文学部国文科卒業後、42年より教師として東京府立第七中学校(都立墨田川高校)で教鞭を執る。民俗学に精通し、正宗白鳥や柳田国男の研究者として多大な功績を残した。48年に『探偵新聞』へ連載した「日本推理小説略史」が江戸川乱歩の目にとまり、以降、推理小説評論家研究家としても活躍する。66年に和洋女子大学へ赴任し、学長退任となる96年まで同大で教育者として従事。97年、日本初の推理小説専門図書館となるミステリー文学資料館の初代館長に任命された。99年5月5日、腎不全により死去。1955年に「探偵小説辞典」で第1回江戸川乱歩賞、66年に「推理小説展望」で第19回日本推理作家協会賞、98年に第2回日本ミステリー文学大賞、88年に勲四等旭日小綬章を受章。

「2021年 『中島河太郎著作集(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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