続 氷点(上) (角川文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 角川グループパブリッシング (1982年3月17日発売)
3.64
  • (140)
  • (211)
  • (351)
  • (21)
  • (2)
本棚登録 : 1689
感想 : 97
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041437056

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

愛憎が交錯する人間関係の中で、主人公の陽子が自己を見つめ直し、成長していく姿が描かれています。彼女の過去の苦悩や葛藤は、周囲の人々との関係を通じて浮き彫りになり、特に夏枝というキャラクターが陽子の人生...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 評価は5(++)

    内容
    【あなたは殺人犯の娘なのよ】という母の声を遠くに聞きながら睡眠薬を飲んだ陽子…。愛憎交錯するなかで、悩み、成長してゆく陽子の姿を通して、罪のゆるしとは何かを世に問う感動の巨編

    相変わらず我が儘で大人になりきれず自己中心的な夏枝に苛つくものの、陽子を囲む周りの人びとが本当に思慮深くいい人ばかりなのでつい読んでしまう。しかし、夏枝は何とかならんもんか(`_´)こういう常識知らずの奥様いるよね~。主役じゃ無いのに私にとっては凄い存在感だわ。

  • 感想は下巻に。

  • 1回目はあまりに高速で読んだので、もう一回じっくり読んでみた。 罪とゆるしについて考えを巡らせる陽子に、実の母である恵子、弟の達也、順子などの人物が登場し、陽子がキリストの救いを知るまでを描いている。

    氷点の続編、というより、むしろここからが氷点の本番、というかんじの内容。
    人の持つ罪は根深い。なかなか気づけない。道をまわってまわってまわって、やっと少しずつ気づける。人のこころの描写が、三浦綾子さんは実に上手いなぁと思います。 たくさんのことを語ってくれる名作。

  • ちょっと長い気もする…。早く下巻も読みたい!

  • 続になってからのほうが、好き。



    自分1人ぐらいと思っていけない。その1人ぐらいと思っている自分にたくさんの人が関わっている。ある人がデタラメに生きると、その人間の一生に出会うすべての人が不快になったり、迷惑を被ったりするのだ。そして不幸にもなるのだ。

    一生を終えて、後に残るのは、我々が集めたものではなくて、我々が与えたものである

  • 自殺未遂を経て、誰に対しても親切で穏やかでほがらかだった陽子の心が凍りつき、自分の二面性とその根源にある原罪を見つめる。恐怖、憎悪や他人に冷たく接した過去がいつまでも忘れられず人格形成をしてきた私にとって、陽子が自殺から目覚める瞬間に初めて夏枝の般若の顔が深層心理に沈殿していだと気づいたことが驚き。私であればどんな歪んだ人間に育っていただろうと想像するだに恐ろしい。陽子や啓造のフィルター通してみる夏枝に嫌悪を抱いてきたが、夏枝の心配りや真の優しさが表現されると夏枝の人の良さについても思いを馳せられるようになる。人を評価するとは、なんと身勝手な行為だろう。

  • 読み始めてすぐ『氷点』の持つ重苦しい空気を思い出し巻き込まれていった。
    潔癖な陽子のことを、大袈裟だなとは思えない。人を軽蔑する気持ちや、自分を疑う気持ちは、自分でもどうにもできないから。
    憎い人にも良い一面があるということを私たちは認めたくないけれど、人間の持つ様々な性質をより深く知っていくことで見えてくる答えがあるんじゃないかと思える。簡単には出ない答えを探り続けなければならない。そしていつか死を迎えるときには、醜い感情を手放して「ゆるされて終えたい」と自分も思うのかもしれない。

  • 自分が赦されたからといって、
    誰かを同じように自分は赦すことが出来るのか。
    何より自分自身を赦すことが出来るのか。
    世の中には理不尽と不条理だらけで、
    誰かを愛しく思えば思うほど誰かが憎くなってしまう。

  • 氷点の時のドロドロとした昼ドラ的な雰囲気はなんか落ち着いた感じ。
    なんだかいろんなことで悩んだり苦しんだり怒ったり悲しくなったり時には嬉しかったり。
    人間同士の関わり方の難しさとか生きていくことの難しさだとか色々考えさせられた。
    下巻ではどういう風に着地するんだろう。

  • 考えさせれる

  • 自分はどのタイプっていうかんじではなく、揺れる感情がどの登場人物にも共感できるところが一つや二つあるところがなんだか心を見透かされているような感じ。物語が進につれて心情が変化していくんだけど、また嫉妬深さがでたり優しくなったり相手のことを思えたり。いろんな角度からの感情がイライラさせ、またちょっと共感しながら読んでました。
    でも辻口夫婦だからか。夫婦ってこんななの?

    しっかし生きるって大変だなぁ。
    罪を大きな石ころと小さな石ころで例えたところはおもしろかった。
    辰子さんかっこよすぎ。ひとり芯のあるひとがいるだけで救われる。

  • ★評価は再読了後に。
    改めて思うに、一昔前の大河小説か。幹が大太で、枝葉は粗いと。ゆったりとその流れに委ねて読む小説ですなぁ、そんな事件重なりませんよというのは無用の突っ込みか。

  • 女が描く女ってねえ怖いねえ

  • 前作に比べると穏やか。下巻に期待

  • 陽子、以前は超人な聖人だったのに、その持ち味がいかされていなかった続編。。。

  • 氷点に続き、高校生以来の再読。
    このドロドロ感が堪らん...!

    人って、段々欲深くなっていく生き物だな、と。
    程度によるだけで、自分もそうなのかと考える機会にもなった。

  • 心 洗われる作品。
    重いテーマで描かれているけれど、
    読んで 心が軽くなった。

  • 『氷点』での事件(?)があってから陽子のプラス思考は薄れてしまうが、そこから少しずつ成長していく姿を見てると自分も色々気づかされる事があったので良かった。ただ、同じ様な事を啓造も考えてたりするが直ぐに夏枝や村井と接触する事によって台無しにしてしまうので情けない。でも、自分は陽子より啓造に近いと思うので悪くは言えない。 夏枝は前回の事がありながらも相変わらず。この人の考え方は怖い。辰子がおらんかったらどうなってるんやろ?夏枝の父親はええ事は言うけど結局娘は野放しやもんなぁ。

  • 一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである

  • 自殺をはかった陽子は一命を取り留めた。そして、自分の本当の出生について知るが、己は背信の結果として生まれた子だと、実の母を恨むことになる。ドロドロとした辻口家の人々の心の模様が生々しい。

    妻、夏枝に対し憎悪したり哀れんだり愛おしく思ったりする夫、啓造。人間そんなもんだよなぁとつくづく思った。特に、啓造は妻の軽い浮気に対し、そんな些細なことはもぅ気にすまいと何度も思いつつ、結局、事ある毎に蒸し返している。どうしようもない啓造だが、共感してしまう。人間って大層な事を言っている割にはこんなもんだよな、と激しく思った。

全85件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1922年4月、北海道旭川市生まれ。1959年、三浦光世と結婚。1964年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。その後も『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多くの小説、エッセイ等を発表した。1998年、旭川市に三浦綾子記念文学館が開館。1999年10月、逝去。

「2023年 『横書き・総ルビ 氷点(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三浦綾子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×