難病日記 (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2000年6月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041437193

みんなの感想まとめ

病を抱えながらも前向きに生きる著者の日々が描かれたこの作品は、晩年のパーキンソン病との闘いを通じて、深い信仰と無垢な視点が織り交ぜられています。著者の献身的な姿勢や周囲への思いやりは、同病の読者に勇気...

感想・レビュー・書評

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  • 手に取った動機は「同病相哀れむ」気持ちから。
    そう。僕自身がつい最近、晩年の著者を苦しめた難病、パーキンソン病の診断を受けたことが大きい。同じ病と闘いながら、後世に「日記文学の名作」とも評される本書を遺した著者の足跡に惹かれ、一気に読み終えてしまった。
    著者・三浦綾子の名と、彼女の出世作「氷点」のことは知ってはいたが、著作を読んだのは本書が初めてでは無かったか。そしてこれが驚くほど読み易い。それが、単に平易で簡明な文章であるからのみならず、著者の一貫した、決してブレることのない価値観(信仰と云ってもよい)と洞察に裏打ちされた、表裏の無い無垢な視座、心情から湧き出た文章であるから、ということをつくづく感じ入る。
    そして感服するのが、本書に描かれる夫の妻への献身ぶり。誰が真似できようか。
    冒頭から最終ページまで絶え間なく綴られるパーキンソン病の症状や苦しみ。当時から30年超を経た現在と比べれば、治療法の効果や選択肢も大きく異なり、患者の苦しみも如何ばかりだったか。それでもその病を決して苦にせず、神が与えた使命と受け止め前向きに生き続けようとする著者の姿勢、眼差しには、キリスト教とは全く無縁の自分でさえも、甚く感銘を受け、尊敬の念を禁じ得ない。
    同病の一人として、大いに勇気と力を与えられた。

  • 三浦綾子さんの晩年の日記をまとめたもの。
    読み始めた当初いつ頃書かれた本なのか、よくわかっておらず、やたらに周囲の人が亡くなる人だな‥と思っていたが、その当時の著者の年齢がわかると、なるほど‥と納得。

    若かりし頃の闘病の話ではなく、老境に入ってからのパーキソン病の話が中心であるが、闘病記というよりも病を抱えながらの日々の日記というニュアンス。

    この本を読むと、宗教を持っていてると日々のことに感謝できるようになるのと、自分のことばかり考えないで他の人のことを考えることで、自分の病状や身体の辛いことばかりを考えずに済み、ささやかな幸せを喜ぶことができるようになり、本人自身も幸福でいられることがあるのだな‥というのがよくわかる。

    まぁ、読み取り方によっては、ある種のライフハックにも見えるかな。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:915.6||M
    資料ID:95000197

  • (メモ:高等部1年のときに読了。)

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著者プロフィール

1922年4月、北海道旭川市生まれ。1959年、三浦光世と結婚。1964年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。その後も『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多くの小説、エッセイ等を発表した。1998年、旭川市に三浦綾子記念文学館が開館。1999年10月、逝去。

「2023年 『横書き・総ルビ 氷点(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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