アメリカ・アメリカ (角川文庫)

  • 角川書店 (1992年8月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041456071

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で自動書庫から出してもらったのは、オリジナルのハードカバーぽいものだった。
    装丁も凝っていたが、今は文庫もあるんですね。
    とりあえずブクログではこちらで登録しておく。

    滝口悠生のアイオワ日記で興味を持った、IWP関連で、たぶん入手できるなかで最古のものがコレ。
    アイオワ大学に各国の作家が集められて3ヶ月も籠って、講義を互いに受けたり、さまざまなワークショップを開いたり受けたり、何かをしたり、しなかったりする不思議なイベント。
    IWPについて書かれた滝口氏、ついで柴崎友香さん(まだ読んでいる途中ですが)の近年のものを読んでから、この中上健次を読むと頭を殴られたようなショックを受ける。
    まず、英語ができるし、海外生活に全然ひよっていない。
    そして80年代の時代の空気で、日本がすごく勢いがある。
    アメリカに対しても、他の国に対しても、上から目線。
    こまかな他の作家たちとの馴れ合いとか興味ないし、とバッサリ。
    自分のやりたいことをやりたい順にやってるかんじ。
    その中上が、作家仲間たちにインタビューをとっていく。
    インタビュー記事の内から、作家たちの国家と時代の風がギュンギュンと吹いてくる。
    (本の後半はこのインタビューが載っている。)

    ボルヘス、クヴォヴァツキたちにインタビュー。
    ガルシア・マルケスが同世代かちょい上の現役作家として出てくるし、そのノーベル賞で盛り上がり、これからラテンアメリカの作家は存在感を増すだろうとある。
    インタビューはインドの作家が、インドは国策でコンピュータや科学に若い優秀な人を集めるので文学を優秀な人が選択しない、と言っていた。
    今やIT大国でどこの大企業もトップはインド人になってる。
    この40年を思うと感慨深い状況。

    私には大変刺激が強く、深く楽しめた一冊。
    しかも中上健次、まだ読んだことがないんです。
    いつか和歌山のサーガに挑戦してみたい。
    (作中でもヨクナパトーファの話をしていた。)
    フォスターのインドへの視点がいいとか、サリンジャーは若手だし、フォークナーやスタインベックなど、みんなまだホットな作家だったのね、と感心する。
    後半のインタビュー記事のボブマーリーはまじでやばかった。
    普通にインタビュー中にマリファナやってるし、自分は神だみたいなこと言ってるし。
    結婚はしてないけど、自分の子供はいる、何人いるかもよくわからん、とのこと。
    出版コード、息してる??

  • 主にアイオワライティングプログラムの参加時に他の参加者にインタビューをしたもの。少し昔の話にも関わらず、世界情勢が同じだったり全く違う状況になっていたりして面白い。何より、気になった作家を調べてみてもあまり出てこない人もいて日本語で読める貴重なその当時の各国の状況、各作家(ジャーナリストや詩人も含む)の視点を感じることができる。他の中上健次の作品も読んでみたいと思った。

  • 2008/5/6購入

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著者プロフィール

(なかがみ・けんじ)1946~1992年。小説家。『岬』で芥川賞。『枯木灘』(毎日出版文化賞)、『鳳仙花』、『千年の愉楽』、『地の果て 至上の時』、『日輪の翼』、『奇蹟』、『讃歌』、『異族』など。全集十五巻、発言集成六巻、全発言二巻、エッセイ撰集二巻がある。

「2022年 『現代小説の方法 増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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