麻雀放浪記(一) 青春編 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 591
感想 : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041459515

作品紹介・あらすじ

終戦直後の上野不忍池付近、博打にのめりこんでいく”坊や哲”。博打の魔性に憑かれ、技と駆け引きを駆使して闘い続ける男たちの飽くなき執念を描いた戦後大衆文学最大の収穫!!

感想・レビュー・書評

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  • 約40年ぶりに読み直した。四分冊の第一作。チン六、上州虎、ドサ健、出目徳、女衒の達、そして坊や哲、個性ありすぎな面々。ヒロポンを打ち、九蓮宝燈をツモって急死してしまう出目徳が哀れ。

  • 博打うちの生き方は一度は憧れるものだ。大体憧れで終わり、小市民的な生活で一生をおくる訳だが。
    憧れの生き方、それから現実を嫌という程味わわせてくれる。

  • 文学

  • ずっと読もうと思っていながら何故か読んでいなかった一冊。チンチロリンから始まって次第に麻雀が戦後の日本でメジャーになっていく背景や、何よりも博打に身を投じる気概が今ではとても考えられず、当時の本当に真剣な勝負に息詰まる。全自動となった今の麻雀にはない様々なイカサマや技も興味深い。シリーズを読破したいと思い、麻雀を久し振りにやりたくなった。

  • 滲み出るほど濃い背景を持つ登場人物に、冴える真剣勝負の描写。ため息が出るほど面白い。対局の間に人が死んでるのに、死体から有り金をひんむいた上で、まだサンマアで勝負を続けるバイニンたち。理解できない。それなのに、巻末の解説はムツゴロウとは。訳がわからないよ。そういえば、学生時代に一度だけ天和を直に見たことがあることを思い出した。人が一生にできるかできないか、ということを日常にしている人たちなんだろうな。

  • 不幸じゃない生き方ってのは、つまり安全な生き方って奴があるだけだな。安全に生きるために、他のことをみんな犠牲にするんだーードサ健

    俺たたちゃこれで生きてるんだ。死ぬまでやるのさ。負けるってのは、つまり死ぬときのことなんだーードサ健

    面白えね!博打はこれだから面白れぇ。死ぬも生きるもサイの目ひとつ、どうせなら、こんなふうに簡単に死にてえものさーー上州虎

    戦争が終わって間もない、焼け跡そのままの東京で悪漢無頼の博徒達が出し抜き出し抜かれ、陥し入れ、嵌められ…
    信じられるのはこの身ひとつ。博打で負けたら同じ博打で勝ち返す以外に生きる道なし!!

    ドサ健格好良いぜ!!そしてまゆみはいい女だぜ!

  • やっと読んだ、という感じ。

    戦後の日本において、
    ひりつくような世界に身を置いて、その腕を鍛えてきたんだな、というのがよくわかる。阿佐田さんの哲学というか、人柄がにじみ出ていて、人間とはなんだろか?という問いにもある種答えをくれるような本ではなかろうか。

    麻雀やりたくなる。

  • 勝負師の生き様と、巷のドス黒い話が描かれて
    こういう世界もあるんだなと、かなり面白かった。

    人間カッカしてるときは、ダメダメになるというのが
    よーくわかりました。
    続きも読まねばなるまい。

  • 麻雀界の英霊:色川武大こと阿佐田哲也の、自身をモデルにしたピカレスク・ロマン。

    麻雀は、突詰めれば運否天賦が支配するわけで、
    ヒラでぶつ限り、うまいうち筋、ある種のセオリーはあれど、
    どんなに尤もな打ち方をしていても、ヒキが良い奴には十中八九適わないわけです。
    この小説の登場人物は、主人公の坊や哲を始め、
    エレベータ,積み込み,おひき,そしてツバメ返しなど、様々なサマを使って、
    “必ず勝つ麻雀”を打ち、それを生業したアウトローな道を選んだ男たち。
    その、汚く惨めで華々しい生き方が描かれた小説です。

    内容は、当然ながら麻雀のルールを第一に知っていなければ意味が分からないと思いますが、
    分かるならばお勧めです。
    文中に麻雀牌が描かれていて、非常に流れが分かりやすく、
    状況理解しやすいです。

    表紙のデザインが版数によって違うのが難点ですね。
    僕は黒鉄ヒロシ版が欲しかったので、オクで全巻落としました。
    現行の福本伸行版より中身のイメージに即している気がしています。

  • 麻雀小説の金字塔4部作の第一弾『青春編』。戦後焼け野原となった東京で博打を生業とする男たちの社会があり、少年『坊や哲』もその世界に魅かれて身を投じることになる。人としては破綻している連中だが、ギャンブルに関しては大まじめ、全身全霊を傾けて取り組む姿にはニヤついてしまう。「この世界の人間関係は、ボスと、奴隷と、敵と、この三つしかないのよ。」他、名セリフも満載。麻雀を知らなくてもおもしろい、おすすめ。バラック小屋のめし処『かにや』で銀シャリの朝げを食べてみたい。

    参考)麻雀放浪記(一)青春編、(二)風雲編、(三)激闘編、(四) 番外編

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著者プロフィール

本名・色川武大。1929年東京生まれ。東京市立三中中退。1961年に自伝的小説『黒い布』で中央公論新人賞受賞。『麻雀放浪記』など麻雀小説はペンネームで発表。本名で発表した短編小説「百」は川端康成賞を受賞した。1989年死去。

「2008年 『雀鬼くずれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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