麻雀放浪記(二) 風雲編 (角川文庫 緑 459-52)

著者 :
  • KADOKAWA
3.63
  • (34)
  • (20)
  • (81)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 330
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041459522

作品紹介・あらすじ

終戦直後の上野不忍池付近、博打にのめりこんでいく”坊や哲”。博打の魔性に憑かれ、技と駆け引きを駆使して闘い続ける男たちの飽くなき執念を描いた戦後大衆文学最大の収穫!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 再々々々々々々々々…読
    「麻雀放浪記 青春編」を読むと毎回そのまま2、3、4と続けて読みたくなってしまう。それほどこのシリーズは何度読んでも面白い魅力に溢れている。
    このシリーズ第2弾の風雲編は第1弾にも負けない名作だ。第1弾では戦後の一匹狼たちの命懸けのヒリヒリする戦いに圧倒されたが、この第2弾は関西に場所を変えピラニアたちが数多く登場する。
    ブウ麻雀にツモ麻雀、博打列車に博打寺。
    想像もつかない特異な世界を描いた本編の面白さといったら第1弾に劣るものではない。
    また次々に出てくるピラニアたちの個性が強烈だ。本当にこんな曲者がいたの?こりゃ盛り過ぎでしょと思わせるほどだが、「麻雀放浪記」が阿佐田哲也の自伝的要素を含んでおり虚実入り混じった作品なので、キャラクター全てが創作だとは言い難い。そういうつまらない詮索をするよりも、本シリーズを読む時にはこの強烈な世界観にどっぷり浸かって読むのが最上なのは間違いない。

  • 三巻も楽しみ

  • シリーズ第二作。クソ丸とドテ子とブウ麻雀の本場、大阪へ。達磨、タンクロウ、ニッカボッカ、ぎっちょ、飛び甚、関西のどぎついメンバー登場。寺麻雀では、ピラニア集団恐るべし。途中でドテ子と良い仲に。

  • なんか福本絵になってる。
    1の青春編の方が熱い。ドサ健と出目徳が良すぎた。
    青春編よりも増して、出てくるやつはゴトか詐欺しかしないところが見所。
    なるほどなあ、と毎回感心。

  • 購入者:治(2012)今回は実践編
    パイ活字も多いので麻雀知っている人は読みやすい
    麻雀知らない人は、アメトーク麻雀芸人のDVDを見れば基本の
    勉強が出来ます。博打は場と口に負ける!
    2012、11月26日返却

  • いいね!

  • 疲労と手傷がお互いに残る。大きい勝負というものはそんな形でしかケリがつかないものだ。勝った方も負けた方も最後には同じような姿になる。無法社会に生きる者たちの勝負の純粋さがそこら中に散りばめられた作品。

  • しょっぱなの薬中の話から、大阪でだまされ、その上をいくようにだまし、京都の寺の坊主を完膚なきまで潰すところまで。
    ぬるい世界にいることをこばむとこういう所で身を削らないといけないのかとうすら寒い思いがする。
    中盤、ぎっちょのおっさんが奈落に落ちていく様が怖かった。
    きっと世の中にはこういう世界があるんだろうと思った。
    そしてちょっとだけ魅力を感じた。博打はしないけど勝負事は好き。

  • 坊やの人間関係や人間としての成長もそうだが、戦後の日本の復興とそれに伴う「麻雀」の変化がおもしろい。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

本名・色川武大。1929年東京生まれ。東京市立三中中退。1961年に自伝的小説『黒い布』で中央公論新人賞受賞。『麻雀放浪記』など麻雀小説はペンネームで発表。本名で発表した短編小説「百」は川端康成賞を受賞した。1989年死去。

「2008年 『雀鬼くずれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿佐田哲也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×