ああ勝負師 (角川文庫 あ 4-6)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041459577

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  • あの阿佐田哲也氏が、博打の世界に生きるい古いタイプの勝負師達を、35編の小説に描いた。

     どいつもこいつもろくでなしばかりで、妻の香典を全部ノミ屋にぶち込んじまう元バイニン、北海道の炭田住宅から麻雀一本で全国周遊に出かけた二人組、大穴を本線で当てちまったばかりに、借金を背負って遠洋漁船に乗り込むこととなった競馬新聞記者などなど。

     そんな勝負師達の見せる浮沈は、悲壮ながらもすばらしくユーモラスであり、この小説は阿佐田哲也にしか書けまい、と思わせる凄みがある。中でも数少ない競馬にまつわるエピソード「フジイサミの双眼鏡」は、競馬好きにはたまらない作品だろう。

     このようなギャンブルにまつわる活気を描ける人間は、昨今の公営競技の衰退と時期を同じくして、ひっそりと消えていってしまったかのようだ。

     あの往時の活気を偲ばせる「勝負師の遺品」として、この本は愛されていくべきではないだろうか。

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著者プロフィール

阿佐田哲也(あさだ てつや)
1929年3月28日 - 1989年4月10日
色川武大が麻雀小説を記すときの名義。作家として知られる。東京市牛込区(現・東京都新宿区)矢来町生まれ。旧制第三東京市立中学在学時、勤労動員で工場で働いている最中、同人誌を作っていることが露見して無期停学処分を受ける。終戦後に中学を中退、アウトローに身を投じた。その経験を活かし、後年業界紙記者などを経て執筆活動に身を投じた。のちに阿佐田哲也名義で『天和の職人』、そして様々な形で映画化・漫画化された『麻雀放浪記』シリーズを執筆。2019年4月、斎藤工主演・白石和彌監督により映画化。

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