会津の小鉄 上 (角川文庫 緑 464-13)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041464137

感想・レビュー・書評

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  • 上坂仙吉

  • 長らく「積ん読」状態だったが、暇にまかせて上下巻を一気に読む。
    その名だけは知っていた大侠客「会津の小鉄」の一代記かと思っていたが(たしかにそうなのだが)、新撰組関係小説だったのか……。
    新撰組についての自分の知識は司馬遼太郎作品&子母沢寛作品がすべてであるが、侠客を主としたストーリーはそれらとは趣が異なり、なかなか面白い。
    また、攘夷だなんだと騒いでおるのはほんのひと握りで、多くの市民は維新前後も普通に暮らしていたんだなぁ(当たり前だが)ということも描かれていて興味深い。
    新政府が「維新と言っても生活が変るわけではないのでいままでどおり暮らすように」なんてなお触れを出していた、というのはなんだか微笑ましいぞ。
    著者については、邦画史の傑作の1本「仁義なき戦い」の作者、娘を統一教会の洗脳から解いたツワモノ、というくらいしか知らなかったが、しっかり資料を調べて作品を書く人なんだなぁ、と認識を新たにさせられた。

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