螢川 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 621
感想 : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041469019

作品紹介・あらすじ

堂島川と土佐堀川が合流し、安治川と名を変えていく一角、まだ焼跡の名残りを伝えていた、昭和30年の大阪の街を舞台に、河畔に住む少年と、川に浮かぶ廓舟で育つ姉弟のつかの間の交友を、不思議な静寂のうちに描く、太宰治賞受賞作「泥の河」。立山連峰を望む北陸の富山市を舞台に、熱を秘めた思春期の少年の心の動きと、いたち川のはるか上流に降るという蛍の大群の絢爛たる乱舞を、妖かに、抒情的に描き、芥川賞を受賞した「蛍川」。鮮烈な抒情がみなぎる、期待の新鋭の代表作二篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • セピア色の風景
    言葉の操り方が秀逸、情景が思い浮かぶ

  • 2編からなる短編小説集

    ?泥の河
    戦後の大阪の混乱期安治川舞台にその周辺に住む人々の人間模様を描いた作品。
    河でものをとる、川に流れてくるものがある、時にはそれが・・・・
    生と死が隣り合わせになった人間模様を強烈に描く作品
    2人の少年の視点から純粋に描かれる作風、しかし、大人の世界の現実も隣り合わせにあります。
    その事実が、否応なく、2人に2つの世界を痛感させる作風といえると思います。

    ?蛍川
    富山を舞台にした作品
    独特の方言使いが、臨場感を醸し出す。

  • 川船に住む子供と友達になった1編と
    蛍を見に行こう、という1編。

    何故に船生活? と思っていましたが
    自営業もかねて、というのに驚きです。
    これ、船酔いがする人、無理では? とか思いましたが。
    そもそも自営している間、子供はどうしたら?
    お姉さんが汚い恰好をしていたのは、自衛のため?
    友人となった主人公に罵られた事により
    船の友人は、何かを悟ったのか、分かったのか。
    冷たく残る友情、になってしまいました。

    冷たく、といえば次の話も。
    女の友情もわけが分からない時がありますが
    男の友情もわけが分からない時も。
    秘密を共有する事なのか、罪を共有する事なのか。
    やられた側にしても、さっぱり、な友情でしたが。

  • 私はこの短篇集と「幻の光」しか読んだことないのですが、
    これらの作品群の中で目立つのは人の死をしっかりとふまえたうで、庶民が今を生きているという描写がとても気に入っています。

  • こういう時代もあったんだなぁ。
    泥の河の方が印象深い

  • 10年以上ぶりに再読。

    泥の河、蛍川ともにあまり記憶に残ってなかった。
    宮本輝の真髄、原点ともいえるさすがの代表2作。

  • 受験勉強していた時に解いていた国語の問題で読んだのがキッカケ。

  • 作者は、多感な青年期のことを良く覚えていると思う。描写が繊細で情景が細かく浮かんでくる。

  • いい本です。宮本輝さんは、少年の心がなぜここまでわかるんだろうかと思います。生と死の問題、思春期の少年の心、考えさせられました。

  • 初期の作品のほうが好きだなあ。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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