葡萄と郷愁 (角川文庫)

著者 : 宮本輝
  • 角川書店 (1990年10月発売)
3.15
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  • 本棚登録 :152
  • レビュー :12
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041469033

葡萄と郷愁 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • トレンディードラマ、青春ドラマの原作本ならフジTVが喜びそうな作品である。若い世代には歓迎されるであろう。
    我々世代には軽すぎる。
    登場人物の中では孝介君の生き方が最も好きである。
    作中、五木ひろしの「横浜たそがれ」が出てきたのには驚愕
    。宮本の意図は?
    作家も生活費がいる。大衆に迎合したような作品である。そう!売るための小説だ

  • 1985年、東京。大学卒業を控えた純子は、幼なじみの恋人がいながらも、他の男からのプロポーズを承諾する。学友に打算的と罵られながらも、自分はなぜそのプロポーズを受けたのか、そして本当に自分の選択は間違っていないのか…。
    同じ日、ハンガリーのブダペストではアーギがアメリカの裕福な未亡人からの養女にという申し出を前に、祖国を、父を、恋人を捨てられるのかと自問自答していた。
    人生の岐路に立たされた若い女性二人の一日を切り取った作品。
    人はある時、非常に短い時間の中で重大な結論を出さなくてはならない。しかもその選択が正しかったのかどうかは恐らく死ぬ間際まで分からないのだろう。彼女たちもまた然り。
    それでも決然と選び取る一瞬を若々しく鮮やかに描いている。

  • 読んだあと、無性に胸が高鳴って、なんかすごい良い話を聞いた、そんな気持ちでワインを飲んだ。

  • 幸せの定義は、見つけようとしても見つからない。基本的に、通り過ぎたあとに「あ、あれか!」と思い当たるものだと思っている。瑞々しいはちきれんばかりの葡萄も、凝縮され時間を溜めこんだワインも、その味を思い出す時が一番おいしく感じると思う。

  • 好き

  • (1991.12.11読了)(拝借)
    (「BOOK」データベースより)
    1985年10月17日、東京・ブダペスト。その日、それぞれの地に立つ2人の女子大生は人生を賭けた重大な決心をした―。若き外交官の夫人の座が約束された結婚を承諾した沢木純子、東側の国ハンガリーにおいては、夢のようなアメリカ移住を強く勧められるホルヴァート・アーギ。家族、友情、そして愛。人生の岐路に立ち、激しく揺れる2人。幸せを願い生きる、そのことが放つ光彩を見事にとらえた傑作長編小説。

    ☆関連図書(既読)
    「蛍川・泥の河」宮本輝著、角川文庫、1980.02.29
    「優駿(上巻)」宮本輝著、新潮社、1986.10.25
    「優駿(下巻)」宮本輝著、新潮社、1986.10.25
    「ドナウの旅人(上)」宮本輝著、朝日新聞社、1985.06.30
    「ドナウの旅人(下)」宮本輝著、朝日新聞社、1985.06.30
    「異国の窓から」宮本輝著、光文社、1988.01.31

  • 生きる上でのよすがを過去と未来のどちらに求めるのか。世上並みには未来ということになるのだろうが、二人の主人公の選択において未来はかえって籠絡的であり、過去は奔放で清廉な印象さえ受ける。ただ「思い出は過去よりも未来に数多く待ち受けている・・・」という一節が印象に残る。

  • これの後に「異国の窓から」を読んだから、印象に残っている。
    読んできた宮本作品の中では読みやすかったし理解しやすかった。登場人物が学生で、共感しやすかったのかもしれない。

  • 主人公は女性だが、男性的な小説だった。

  • ブダペストと東京と、二人の女性。
    美しい女性は現代の主人公になりやすい。

    最後の1ページがとても好き。

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