彗星物語〈上〉 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041469088

感想・レビュー・書評

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  • 20年近く前の刊行だからか、家族観や教育感は少し古く感じる。家族内でいろいろな問題が頻発するが、解決したりしなかったり、味方になったり喧嘩をしたり。生の人間、生の家族が描かれていて面白い。

  • (下巻と一緒)

  • 後編へ続く。

  • 最高

  • 二十年近く前、この本が刊行された頃に読んだ記憶があります。
    ドラマ化もされたような・・
    ハンガリーから来た留学生ボラージュとビーグル犬フックを含め十三人の大家族の物語。
    上巻は はるばるやってきたボラージュの片言な日本語での自国の現状を聞き、日本との違いに驚く箇所と 反復語がない国の不思議さと 日本語をほめられてくすぐったい箇所(そろそろ、へなへなとかね)海外から来た人だからこそ判る日本を教えてくれる。
    今回読み返してみたのは ビーグル犬フックともう一度会いたかったから。
    以前読んだのは キキと暮らす前だったからさらりと読みましたが
    今回は うんうんと納得する部分多し(笑)

  • 宮本輝の作品のなかでもすごく好きな作品です。

    ちょっと苦しい時に読むようにしています。

    フックというビーグル犬がでてきて、その影響でわたしもサティというビーグルを飼ったのだよなぁ。
    このフックは誇張だろう、と思っていたら、ビーグルは本当に図々しくて食欲が強くて人懐こくて、何より人間が自分のことを嫌いだとおもってもいないという特性を持っていました。

    家族の問題や異文化の問題、思春期の話、離婚など、たくさんの話が盛り込まれていて、本当に心に響きます。

  • 十二人と一匹の大家族、城田家に、新たにボラージュというハンガリー人が加わった。3年間という期限付きの留学生であるボラージュの勤勉さは、城田家の人々が目を見張るほどだった。しかし、互いに習慣の違いや文化の違いを認められず、頻繁に衝突するようになる。
    そんな一家の中で、みんなの愚痴を聞き、ケンカの仲裁をしてきたのがビーグル犬のフックだ。(彼は準主役級)。
    家族愛、成長、といったものがテーマ。これだけ聞くとかなりベタなものかと思うだろう。実際そうである。しかしやけに感動させてくれる。宮本氏の作品は常に背後が暗いと私は思っているのだが、「彗星物語」はこの系譜からははずれているようだ。何かヤバイことが起きるかも、と思わせるところがあっても、さわやかに解決されていく。

  • “突如、彗星の如く”
    大阪に住む大家族、城田家にやって来たのはハンガリーからの留学生、ボラージュ。大黒柱の晋太郎、その妻の敦子、祖父の福造、末っ子の恭太、ビーグル犬のフックを含む家族13人と一匹の3年間の物語。


    宮本輝版のサザエさん、そんな印象。
    留学生ボラージュの登場により、城田家に訪れる喜びや憤怒の数々。
    恭太の成長、福造じいちゃんの太っ腹具合、娘たちの独立や不倫問題。
    妻であり、母親である敦子からの視点を中心に描かれるのは家族の絆。
    バラバラになりかけていた家族は、トラブルをいくつも潜り抜け、強く強く結ばれていく。

    重くなりがちな家族の物語を大阪弁の大らかな空気感と、困ったときは必ず何とかしてくれる頼れる福造じいちゃん、そして言葉を発することのない犬のフックがドタバタしつつも笑えてホッとして泣けるドラマに昇華している。
    ラストでボラージュが修業課程を終え、帰国する際のフックへの挨拶は、まるで城田家の一員になったかのように聞き入り、泣いてしまった。

    それぞれが大きな不安や悩みを抱え、ひとつ屋根の下に暮らしている。
    右を向いても左を向いても家族がいる。時に励まし合い、ぶつかり合う。
    “突如、彗星の如く”
    敦子の脳裏に“突如”浮かんだこの言葉のように、それぞれの人生に一瞬にして現れ、一瞬にして去っていく出会いや出来事は、それぞれの人生に大きな影響を与えていく。
    長いようで短い3年間で変わっていく、また変わらずにいる家族の物語が“突如、彗星の如く”読んでいる人にもきっと影響を与えていく。

    福造じいちゃんと犬のフックの本気のケンカなんか微笑ましくて羨ましい。
    末っ子、恭太の視点でも描かれるこの世界は、どこか懐かしくて、もどかしくて、キラキラ輝いている。


    宮本輝、その他の著書

    ・私たちが好きだったこと
    ・優駿
    ・ドナウの旅人

    などなど。

  • 留学生ボラージュの三年間と、城田家の家族の話。
    おじいちゃん福造、犬のフックがいい味を出しています。
    勉強とはこういうことか、努力とはここまでやれるのか、頑張ることを考えさせられました。
    読みやすいので、どんどんあっという間に読み終えます。
    笑いあり、涙あり、人間模様の楽しめる一冊でした。

  • ハンガリーからやってきた留学生に、城田家の十二人と犬一匹はテンヤワンヤ。笑いと涙の物語が問う、家族の愛情と人と人の絆の物語。  


    最初の数ページで泣けました。

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著者プロフィール

宮本 輝(みやもと てる)
1947年、兵庫県神戸市生まれ。1977年『泥の河』で、第13回太宰治賞を受賞してデビュー。1978年『螢川』で第78回芥川賞を受賞。『優駿』で吉川英治文学賞、1987年初代JRA賞馬事文化賞、2009年『骸骨ビルの庭』で第12回司馬遼太郎賞を受賞。2010年、紫綬褒章受章。
主な代表作として、『蛍川』、『流転の海』、『優駿』、『彗星物語』がある。

彗星物語〈上〉 (角川文庫)のその他の作品

彗星物語〈上〉 単行本 彗星物語〈上〉 宮本輝

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