クロスロード (角川文庫)

著者 :
制作 : さか井 美ゆき 
  • 角川書店
3.37
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本棚登録 : 62
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041480328

作品紹介・あらすじ

「この橋で会おうよ」。高校を卒業して6年目の夏、同級生の葬儀で再会した前野たち9人は、1年に1度、思い出の橋で会う約束をした。高校のマドンナ香織、優等生だった真弓、エリートの西条…。高校時代の延長だった橋の上の集まりはいつしか「特別な時間」へと変化していく。恋、結婚、仕事、不倫、挫折。人生でもっとも揺れ動く時期、9人の心をつないでいたのは、高校時代に通った一本の橋だった。清冽な自然に抱かれ、少しずつ大人へと成長していく十年間の青春の軌跡を描いた、せつない感動作。

感想・レビュー・書評

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  • 忘れた。

  • 誰かと毎年決まった約束事があるのって羨ましい。
    好きな本なんだけど何故かもう絶版だとか…。

  • 9人の同級生が、あることをきっかけに、高校時代に通っていた橋の上で毎年1回だけ会うという設定の小説です。これが10年間続くのですが、そこには、恋愛、不倫、仕事、夢など、さまざまな思惑の揺れ動きが描かれています。

    24歳から34歳までの、彼、彼女らの軌跡が、淡々と描かれていて、いま32歳の僕としては、すごく感慨深いものがありました。

    社会にもまれて、変わっていく彼らの姿が、すごく等身大で良かった。でも、実際に変わっていくのは自分の見せ方なんだなーって思いました。中身は変わっていない(良い意味で)。

    人はみんな歳をとるごとに仮面のようなものをかぶっていくのかもしれませんが、本当はみんな「仮面の下の俺(私)を見て」って思っているのではないでしょうか?

    それにしてもラストシーンは切なかったです。でもこの小説のラストとして、あれで良かったんですね。

    9人の登場人物がいるので、きっと「あなた」に似た人もそこにいると思いますよ。

  • 卒業後の年一回の里帰りのときの話。
    誰でもシンクロする部分があるのではないかと。

  • 同じ橋の上で同級生9人で毎年1回会う約束をした10年にわたるお話。
    舞台は橋の上しかでてこない。

    9人の色んな視線や想いが絡まって、
    大人になるにつれてみんな色々な事情を抱えだすけれど、
    友達を察しながら、予想しながら、寄り添いながらも
    会うのは年に一回。
    中にはその年に一度に来れない人もいる。

    印象的なのは、主人公の言う
    「世の中には二種類の人間がいる。幸せだけで生きていける人間と、幸せだけでは生きていけない人間。 」というフレーズ。

    幸せが続くと窒息しそうになって、激しいものを求める人間と、
    多少つまらなくとも平凡な幸せの時間を送っていける人間。

    これに自分はこっちですってはっきりと言える人って
    きっとそう多くはいないはずで、
    そんなアンバランスな振り子を心に持ちながら
    誰かの存在や、誰かの言葉に影響されて、
    大きくあっちに揺れたりこっちに揺れたりするのかなと思う
    まだまだ未熟な31の夏の感想。

    本そのものは、とても読みやすくて一気に読める。

  • ニューミュージック世代へ贈る

  • 読始:2007,9,25
    読了:2007,9,27

    20代から30代にかけての成長を毎年毎年10年にわたって描いていく作品
    10歳と20歳、30歳を描きわけることはできても26歳27歳28歳を描き分けるのは難しい
    だがそれを成し遂げた作品

    同級生の葬儀で再開した9人
    以後十年、橋の上での友達以上の特別な時間
    この橋の上でなら全てをさらけだせる

    表紙の9つの花は彼ら九人をあらわしているんだろうな

    『平凡に生きるには、才能がいる』

    この小説には深いものが描かれている気がする

    涙はでなかったがせつない感動作

  • 世の中には二種類の人間がいる。幸せだけで生きていける人間と、幸せだけでは生きていけない人間。

  • 高校時代の好きだった人を思い出しました。気持ちを伝えることは出来なかったけど・・・
    すべての物語が橋の上で行われている。それぞれが1年であったことを報告しあい、そして本当の自分の姿を見せ分かり合っていく。
    幸せだけで生きていける人間と幸せだけでは生きていけない人間。僕はどちらに属しているのだろうか。
    友人お勧めの本。主人公が僕だそうな

  • 『橋』を舞台とした時間の経過を楽しむ小説。絶対にドラマでは再現できない物語。

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著者プロフィール

著書に
『恋時間』三笠書房
『職員室』日本文芸社
『変身願望』祥伝社
『恋愛会話』新潮社
『29歳のクリスマス 下』新潮社
『29歳のクリスマス 上』新潮社
『ない!』角川書店
『恋愛前夜』角川書店
『キス・フレンド』角川書店
『ジェラシー 恐怖を喚ぶ六人の女』角川書店
『殺人者K』双葉社
『恋愛映画』新潮社
『ルージュ 恐怖を運ぶ六人の女』角川書店
『世界で一番ロマンチックな海』角川書店
『恋愛前夜』角川書店
『Love(ラブ)』双葉社
『スローモーション』角川書店
『ハッピー・バースディ・トゥ・ユー』角川書店
『恋しても』角川書店
『夜も昼も』角川書店
『飛び出せ!青春』径書房
『恋愛ゲーム』角川書店
など

「1988年 『飛び出せ!青春』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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