アー・ユー・ハッピー? (角川文庫)

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著者 : 矢沢永吉
制作 : 有賀 幹夫 
  • 角川書店 (2004年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041483022

作品紹介

伝説の『成りあがり』は壮大な予告編だった-。二十世紀最後の年、五十一歳になった矢沢永吉の「いまの幸せ」は、数十年間の「闘い」によって勝ちとられたものだった。ヤザワの歌、ヤザワのビジネス、ヤザワのトラブル、ヤザワのアメリカ、ヤザワの恋、ヤザワのファミリー、ヤザワのハッピー。すべての世代に贈る、新しい時代の幸福論!オーストラリア事件判決後の追加執筆原稿を掲載。

アー・ユー・ハッピー? (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • エーチャンの本。最近、エーチャンがやたらと気になって、CDもいろいろと借りて聴いている。今更?と言われそうだが、そう、今更だ。なにが悪い。

    その中で、やっぱり通るべき道としての本書。

    これを読むと、エーチャンってホンマにいろんなことやってるな、と思う。自分でライブをプロデュースしたろ、とか、外タレを呼ぶための招聘ライセンスを自分で取ろうとか、普通は考えないよね。

    JASRACのような著作権管理団体やライブの製作会社、イベンターなどは、確かに中間搾取してるかもしれない。けど、その見返りとして面倒なことは全て対応してくれてるわけで、そこに価値がある。

    もちろん、その質ってのが高いかどうか、ってのは別問題なんだが、それでも面倒なことを肩代わりすることが彼らの価値なわけだよね。

    それを全て取っ払うと、確かにやり方次第では自分たちが儲かるかもしれないし、自分がやりたいことを全面に押し出して進めることが可能になる。

    そこは大きな価値があるんだけど、その見返りとして面倒なことも全てやらないといけない。

    エーチャンはそれを飲み込んで、ただ質を高めるために、自分にしかできないことをやるために、全てに手を出していった。そこにはかなりの覚悟があっただろうけど、それ以上にミュージシャンとしての、アーティストとしての誇りが感じられるよね。

    本書にはなかったけど、ほぼ日刊イトイ新聞の仕事に関するインタビューで、こんな感じのことを言っている。

     今後は間違いなくデジタルコンテンツはコピーされるのが当たり前になる。そうなったとき、コピーされないものを作るか、徹底的にコピーされることを推進するか、どっちかしかない。中途半端が一番良くない。俺はコピーされないものとして、ライブを選んだ。

    細かいところは違うと思うけど、こんな感じのことを言ってるんだよね。

    これはホンマに今の世の中を言い当ててると思う。今後は間違いなくいろんなコンテンツがコピーされていく。その中で、体験するものや感じるもの、つまりコピーがされないものの価値が相対的にあがるんだろうなぁ、と思う。

    そして、コピーされることを大前提とするなら、そこは徹底的にやるべき、これもそうなんだろうと思う。そういうやり方で成功しているケースは多々あるし、一例としてはYoutubeだったりニコニコ動画だったりするんだろうな。

    そんなことを30年くらい前から考えてやり始めてるってのがすごいなぁ、と思う。もちろん当時はそんなことを考えてなかっただろうけど、結果としてそういう方向だからね。

    そしてオーストラリア事件。あんなことがあったら、僕だったらどうなるだろうか。ホンマにやる気なくすと思うけど、あそこから開き直れるのがエーチャンの強さだよなぁ。この辺は、何となくホリエモンに通じるものがあるかもしれない。

    だいぶ取り留めなくなってきたが、結局エーチャンがやってきたことって、結構シンプルだと思うんだよね。

    自分がどうありたいかを考え、それに対してどうしなくてはいけないか、を突き詰めて考えていっただけ、だと思うのよ。ただ、それを徹底できたかどうか、ということなんじゃないかと。

    ずっと考え続けた、強く思い続けた、その結果が今なんじゃないかな、と。

    そして、何よりすごいのは、「それだけしかやらなかったら、良いモノはできない」ってのを理解して実践しているところだなぁ。

    仕事でも何でも、寸暇を惜しんで全ての時間をそれに費やさないといけない、という気持ちになりがちだけど、そんなことをやってても良いモノはできないんだよね。

    僕自身、今は昔に比べて無理矢理にでも余裕を作るようにしてる。早めに帰ったり、飲みに行く時間を無理矢理作ったり、早起きしてみたり。終電まで仕事をしてたときより今の方が、アウトプットの質は高くなっていると思う。

    そうやって余裕を作ったり、他のことを吸収したり、って活動が、自分がやるべきモノ、コトの質を高めるんだろうな、と思う。

    ますます取り留めなくなってきたな。。

    ともあれ、だ。2001年に最初に出た本だけど、今でもぜんぜん色あせてない。今でも新鮮に読める内容。

    エーチャンファンでなくても、ビジネスにも自分のライフスタイルにも参考になる一冊だと思う。

    気楽に読めるし、老若男女問わず、広くお勧めできる一冊。

    でも嫌いな人は嫌いだろうなぁ。

    「ファンやめな」は気分いいね。僕もお客さんに言いたくなるときがある。「もういいっすよ、使わなくて」ってね。

  • 50歳を過ぎた矢沢永吉は、本当にいい顔している。
    30を前にロック界のスーパースターとして成りあがった後、グループの解散、レコード会社の移籍、離婚と再婚、そして被害総額30億円以上に及ぶ身内の横領と裏切り。横領事件が発覚したのは49歳の時だ。いつ消えてもおかしくない芸能界で、紙一重の中で頑張ってきた。

    そういった途中に歩いてきた道も含めて、矢沢は「人生すべてが正しかった」と肯定する。
    なぜそう言い切れるのか?

    なぜなら、その人生は、自分自身が描いてきた絵だから。
    よその他人に描いてもらった絵ではない。
    ファンやマスメディアのために生きたわけでもない。
    自分のために生きてきた。自分が気持ちよくなるために生きてきた、と矢沢は言う。そう考えるからこそ、負の要素を含めた全てが必要だったのだと。

    人生をまちづくりに置き換えるなら、
    どの街にも様々な歴史がある。栄華を誇ったこともあれば、触れたくない出来事もあったかもしれない。そういった過去をひっくるめて今がある。

    大事なことは、
    まちの将来を住民自らが絵を描くこと。そして住民自らが行動すること。
    よその専門家や国の役人が描いた絵に従って、国益のために生きるわけじゃない。
    矢沢永吉の自伝を読んだところで、読者が矢沢本人の幸せを実感することができないように、そのまちに住む人が汗をかいて経験したことだけが、主人公である住民を幸せにできる。

    だから矢沢永吉は、何度も私達に問いかける。
    「あんた、幸せか?」「ちゃんと主人公を演じてるか?」って。

  • 一気に読んだ。
    元気が欲しい時用

  • 15才の頃、幾度となく読み返し憧れた成り上がり、三十年以上の時間を経て、あんた幸せか?と問うた矢沢に近い年齢になり読んでみた。この男の六十代の姿をテレビで観る限り、幸せな十数年を重ねたようだ。自分はどうだろう、まずは人生に余裕をもつかな。

  • 前作の『成り上がり』25年経った矢沢永吉が、ソロとして独立後の人生を書いた一冊。

    前作の『成り上がり』では、ほんとに勢い有り余って突っ走って、いろんなとこどぶつかって貫いて、振り返りもせず、とにかくものすごいパワーを放つ矢沢永吉の半生だったけど、今回は、身内から横領されて30億円以上の被害を受けたオーストラリア事件や、マネージャーに中間搾取される裏切りを受け、心身共にボロボロになりそうだった過去や、離婚、再婚、いろんなことから立ち上がる度に多くのことを学んで立ち上がる。そしてボロボロな間も含めて、前を向いて走り続ける姿が書かれている。

    矢沢は、ミュージシャンだ。でも日本にいるどのミュージシャンよりも、自分を大切にして、人に任せず、自分で決めて自分で行動するミュージシャンだ。

    そう聞くと、ただのワンマン、ただ人を信用していない寂しい男のよえに聞こえるけど、読んでみればわかる。いろんな人に裏切られ、利用され、ミュージシャンはバカだからと軽く扱われる度、プライドをかけて闘ってきた結果、興行も制作も招聘ライセンスもキャラクターグッズの管理も全て自分でやるっていうところにたどり着いた。

    マスコミやプロダクションに持ち上げられ、チヤホヤされて利用され、売れなくなったら飼い殺しにされる、その辺のミュージシャンや芸能人じゃない。

    矢沢永吉が憧れたビートルズをはじめ、海外で第一線で活躍するミュージシャンはみんな自分で決める。自分で興す。ミュージシャンは著作権や肖像権についてもっとシビアになっていい。興行主とも対等に話せるように勉強したほうがいい。日本のミュージシャンほお金の話なんかしなくていいという風潮を変えないといけない。

    また、矢沢永吉は、自分の経験から多くのことを学ぶ。誰もがもうダメだと思うような多額の負債を抱えさせられたり、腹心から裏切られたりするたび、多くのことを学んで立ち上がった。ただじゃ終わらせないプライドと勢いをここども感じた。

    この本が刊行されたとき51歳。今は61歳。自分の周りの50、60代はどうだ?自分がその歳になったとき、この勢いはもてるか?比べる対象がでかすぎる?矢沢永吉は特別?いや違う、同じ日本に生まれた、同じ一人の人間だ。違うと思ってしまえばそれで終了。自分も人生のピンチや過ちから多くを学んべる。自分に正直にプライドをもって、いつまでたっても勢いの衰えない、筋の通った男になろう。

  • 【本の内容】
    伝説の『成りあがり』は壮大な予告編だった―。

    二十世紀最後の年、五十一歳になった矢沢永吉の「いまの幸せ」は、数十年間の「闘い」によって勝ちとられたものだった。

    ヤザワの歌、ヤザワのビジネス、ヤザワのトラブル、ヤザワのアメリカ、ヤザワの恋、ヤザワのファミリー、ヤザワのハッピー。

    すべての世代に贈る、新しい時代の幸福論!

    オーストラリア事件判決後の追加執筆原稿を掲載。

    [ 目次 ]
    オーストラリア事件
    裏切り
    マリアとの出会い・離婚と再婚
    レコード会社移籍
    臆病について
    コンサートを仕切る・制作・招聘ライセンス・興行
    ドラマとCM
    ビジネス
    オーストラリア事件が教えてくれたこと
    アメリカ
    家族
    ファン
    音楽
    マスコミ
    カネと幸せ
    ウェンブリー
    オヤジのツッパリ

    [ POP ]
    60才にしてなお輝きを失わない矢沢永吉。

    巨額詐欺事件。

    マリアとの出会い。

    業界の裏側など興味はつきない。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • この本は、見方によっては矢沢ファンを増やさんがためのように思えるくらい、共感で一杯になる内容が詰まった本である。

    それくらい、彼は人間臭く、前向きで、努力家で、そして特に中年のサラリーマンを応援するメッセージに溢れているので、心酔する中年男がたくさんいても不思議ではない。(自分含め)

    Are you happy?のメッセージは、世間の声に惑わされず、自分の役柄をしっかりと認識しながら、自分の生きたい生き方をしっかりと生き切る、ということではないか。

    おじさんへの応援歌。矢沢は言う、
    「オレがまず走る。だから、みんな見てくれよ」

    商業主義だけではなかなか言えない。私生活含めて覚悟が無いと言えないセリフであろう。

  • オーストラリア事件の真相告白/「臆病」なヤツが必ず勝つ。太平洋戦争時、日本は臆病でないから負けた。米は臆病だからレーダーを発達させた/最初ナメられない事が肝心。猿の調教師は猿が赤ん坊の時に頭をかじる。そうすると言う事を聞くようになる/戦後ダットサンが米国に車を売り出したときにオーバーヒートばかり起こした。日本にその頃まともな高速がなく長時間カットばすエンジンの開発が出来てなかった。そこから改良を重ね、メイドインジャパンが世界一になった/徳川が250年続いたのは家康が食事に関して質素だったから

  • 矢沢永吉かっこよすぎるぜ。
    本の中では51歳。
    本人が言う様に良い歳の重ね方をしたと思う。カッコイイオッサンだよ。
    生き方がブレてないんだろうな。
    前作も読んだけれど、根っこは変わってないんじゃないかな。
    それだけの信念を持って音楽や人生に向き合ってるって、やっぱりカッコイイね。
    前作の中では28歳。それと比べると丸くなったというか、大きく深い人間になったなと読んでいて感じた。
    自分も良い歳の取り方をしたいと本気で思った。
    35億円もの詐欺にあっても立ち直るというか、跳ね返すというか、その精神力は尊敬以外の何ものでもないね。
    リストラがどうした?
    会社の都合でリストラされる。全然オッケー。
    リストラされたら自分の人生まで終わってしまうのか。
    お前の人生はそんなことで左右されてしまうのか。
    自立しろ。
    矢沢永吉良いこと言うじゃないか。
    あと何十年後、自分も矢沢永吉みたいなカッコイイオッサンになっていたいものだ。
    気合いをくれる一冊。
    そして面白い!

  • オイラ的には「成り上がり」より遥かに心に染みた。
    成り上がりの時の永ちゃんは、それまでの憎しみをバネにして成功を収めて、「どーだ、参ったか!」って所が正直なじめないところがあったりしたけどさ。

    今回は、その後の離婚と再婚やアメリカ進出の失敗やオーストラリアの詐欺事件の顛末などを含めて、失敗や挫折をクローズアップしている。
    それらの困難を乗り越えてなお、ロックスターであろうとする強さに感動を覚えた。

    因みに永ちゃんファンではないオイラですが、一度はライブを観てみたいな。
    カリスマのオーラを感じてみたい。
    そして。夕方の5時にホテルのバーでドライマティーニを飲めるオヤジにオイラもなりたいのであります。

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