アー・ユー・ハッピー? (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 459
感想 : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041483022

作品紹介・あらすじ

伝説の『成りあがり』は壮大な予告編だった-。二十世紀最後の年、五十一歳になった矢沢永吉の「いまの幸せ」は、数十年間の「闘い」によって勝ちとられたものだった。ヤザワの歌、ヤザワのビジネス、ヤザワのトラブル、ヤザワのアメリカ、ヤザワの恋、ヤザワのファミリー、ヤザワのハッピー。すべての世代に贈る、新しい時代の幸福論!オーストラリア事件判決後の追加執筆原稿を掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 20190805


    成り上がりから比べて、矢沢永吉という人間が、とてつもなく大きくなっていることに感嘆した。

    オーストラリアの事件、離婚、再婚、音楽のこと。

    全てが正直に赤裸々に語られている。

    アーユーハッピー?

    常に自分に問いかけてみる。


  • 最後ら辺にて、1人の人間として書いてある箇所がとてもいいです。

  • 成り上がりと比べると、自己肯定が異常に強くなっている ただ、いろいろな、人のしない経験をたくさんして、そういなくてはもたないのだろうということもわかる

  • 「成り上がり」の続編

    永ちゃんが成功してからの話だから、「成り上がり」ほどの雑草魂は感じられない。でも、巨額の詐欺被害にあったり、お金があっても幸せが感じられなかったり、海外に拠点を移したり、成功したからこその悩みに踠く姿が素直に語られている。これだけ成功しても、本人のコアな部分は変わってなくて、そこが魅力なんだと思う。

  • 矢沢永吉氏の人生が赤裸々に語られている。
    前著の「成りあがり」を見ていなくても読める。
    まっすぐな生き方が心を打ちます。

    お客様は神様ではなく、
    ここまでこれたのはファンのおかげではなく、おれの力でここまでこれた。

    20年も30年も追っかけているファンは、好きで好きでたまらなくて追いかけてるのであり、
    そこに卑屈になることは本当の優しさではない。

    あえて自分の力だと豪語し、
    それがファンに対する優しさなんだと言う氏のアーティストとしての態度は、
    それもまた一つの在りようで素晴らしいと思う。

    自分には表現したいものがあるから、70歳になっても尚、現役で音楽活動を続けていると言う氏のように、
    伝えることは尽きないし、膨大なものを今後も学び取り入れて、世界唯一無二の自分のフィルターを通して表現していきたいと思う。

  • エーチャンの本。最近、エーチャンがやたらと気になって、CDもいろいろと借りて聴いている。今更?と言われそうだが、そう、今更だ。なにが悪い。

    その中で、やっぱり通るべき道としての本書。

    これを読むと、エーチャンってホンマにいろんなことやってるな、と思う。自分でライブをプロデュースしたろ、とか、外タレを呼ぶための招聘ライセンスを自分で取ろうとか、普通は考えないよね。

    JASRACのような著作権管理団体やライブの製作会社、イベンターなどは、確かに中間搾取してるかもしれない。けど、その見返りとして面倒なことは全て対応してくれてるわけで、そこに価値がある。

    もちろん、その質ってのが高いかどうか、ってのは別問題なんだが、それでも面倒なことを肩代わりすることが彼らの価値なわけだよね。

    それを全て取っ払うと、確かにやり方次第では自分たちが儲かるかもしれないし、自分がやりたいことを全面に押し出して進めることが可能になる。

    そこは大きな価値があるんだけど、その見返りとして面倒なことも全てやらないといけない。

    エーチャンはそれを飲み込んで、ただ質を高めるために、自分にしかできないことをやるために、全てに手を出していった。そこにはかなりの覚悟があっただろうけど、それ以上にミュージシャンとしての、アーティストとしての誇りが感じられるよね。

    本書にはなかったけど、ほぼ日刊イトイ新聞の仕事に関するインタビューで、こんな感じのことを言っている。

     今後は間違いなくデジタルコンテンツはコピーされるのが当たり前になる。そうなったとき、コピーされないものを作るか、徹底的にコピーされることを推進するか、どっちかしかない。中途半端が一番良くない。俺はコピーされないものとして、ライブを選んだ。

    細かいところは違うと思うけど、こんな感じのことを言ってるんだよね。

    これはホンマに今の世の中を言い当ててると思う。今後は間違いなくいろんなコンテンツがコピーされていく。その中で、体験するものや感じるもの、つまりコピーがされないものの価値が相対的にあがるんだろうなぁ、と思う。

    そして、コピーされることを大前提とするなら、そこは徹底的にやるべき、これもそうなんだろうと思う。そういうやり方で成功しているケースは多々あるし、一例としてはYoutubeだったりニコニコ動画だったりするんだろうな。

    そんなことを30年くらい前から考えてやり始めてるってのがすごいなぁ、と思う。もちろん当時はそんなことを考えてなかっただろうけど、結果としてそういう方向だからね。

    そしてオーストラリア事件。あんなことがあったら、僕だったらどうなるだろうか。ホンマにやる気なくすと思うけど、あそこから開き直れるのがエーチャンの強さだよなぁ。この辺は、何となくホリエモンに通じるものがあるかもしれない。

    だいぶ取り留めなくなってきたが、結局エーチャンがやってきたことって、結構シンプルだと思うんだよね。

    自分がどうありたいかを考え、それに対してどうしなくてはいけないか、を突き詰めて考えていっただけ、だと思うのよ。ただ、それを徹底できたかどうか、ということなんじゃないかと。

    ずっと考え続けた、強く思い続けた、その結果が今なんじゃないかな、と。

    そして、何よりすごいのは、「それだけしかやらなかったら、良いモノはできない」ってのを理解して実践しているところだなぁ。

    仕事でも何でも、寸暇を惜しんで全ての時間をそれに費やさないといけない、という気持ちになりがちだけど、そんなことをやってても良いモノはできないんだよね。

    僕自身、今は昔に比べて無理矢理にでも余裕を作るようにしてる。早めに帰ったり、飲みに行く時間を無理矢理作ったり、早起きしてみたり。終電まで仕事をしてたときより今の方が、アウトプットの質は高くなっていると思う。

    そうやって余裕を作ったり、他のことを吸収したり、って活動が、自分がやるべきモノ、コトの質を高めるんだろうな、と思う。

    ますます取り留めなくなってきたな。。

    ともあれ、だ。2001年に最初に出た本だけど、今でもぜんぜん色あせてない。今でも新鮮に読める内容。

    エーチャンファンでなくても、ビジネスにも自分のライフスタイルにも参考になる一冊だと思う。

    気楽に読めるし、老若男女問わず、広くお勧めできる一冊。

    でも嫌いな人は嫌いだろうなぁ。

    「ファンやめな」は気分いいね。僕もお客さんに言いたくなるときがある。「もういいっすよ、使わなくて」ってね。

  • 50歳を過ぎた矢沢永吉は、本当にいい顔している。
    30を前にロック界のスーパースターとして成りあがった後、グループの解散、レコード会社の移籍、離婚と再婚、そして被害総額30億円以上に及ぶ身内の横領と裏切り。横領事件が発覚したのは49歳の時だ。いつ消えてもおかしくない芸能界で、紙一重の中で頑張ってきた。

    そういった途中に歩いてきた道も含めて、矢沢は「人生すべてが正しかった」と肯定する。
    なぜそう言い切れるのか?

    なぜなら、その人生は、自分自身が描いてきた絵だから。
    よその他人に描いてもらった絵ではない。
    ファンやマスメディアのために生きたわけでもない。
    自分のために生きてきた。自分が気持ちよくなるために生きてきた、と矢沢は言う。そう考えるからこそ、負の要素を含めた全てが必要だったのだと。

    人生をまちづくりに置き換えるなら、
    どの街にも様々な歴史がある。栄華を誇ったこともあれば、触れたくない出来事もあったかもしれない。そういった過去をひっくるめて今がある。

    大事なことは、
    まちの将来を住民自らが絵を描くこと。そして住民自らが行動すること。
    よその専門家や国の役人が描いた絵に従って、国益のために生きるわけじゃない。
    矢沢永吉の自伝を読んだところで、読者が矢沢本人の幸せを実感することができないように、そのまちに住む人が汗をかいて経験したことだけが、主人公である住民を幸せにできる。

    だから矢沢永吉は、何度も私達に問いかける。
    「あんた、幸せか?」「ちゃんと主人公を演じてるか?」って。

  • オーストラリア事件から始まったが、前回とは違い歌手矢沢+経営者YAZAWAの一面も垣間見た一冊だった。無謀と勇敢が違うことやその他多くの心に響く言葉がいくつもあって、前作を超えた内容だった。

  • 51歳時の自伝。成り上がりから約20年。尖っただけでない臆病であることの大事さや自分のためにやる、等素直な人間として腹に入ることも多い。70歳の矢沢続編が今こそ必要かも。

  • 『成りあがり』の続編を読んだ。

    『成りあがり』の時の矢沢永吉さんはビックになるという信念の元で血の気のある生き方をしていた。とにかく本気で音楽と戦い、壁を壊していくような生き方だった。
    50歳頃のことまでを書いたこの本は、それまでの事件や出来事のことが書かれ、うっすらとそのことを知っていただけの自分には衝撃的であった。

    家族という視点での文章は、以前の本ではあまり書かれていなかったので、家族との時間があっての今の矢沢さんの姿なのだと実感した。
    若い頃の血の気の多い姿も見え隠れしつつ、自分とは何なのか、自分のやりたいことに正直に生きる姿は、人間としてのお手本のようにも感じて、心に残る言葉の多い本であった。

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著者プロフィール

ミュージシャン。1949年9月15日生まれ。54歳。

「2004年 『アー・ユー・ハッピー?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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