仮面のマドンナ (角川文庫)

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著者 : 小池真理子
  • 角川書店 (1987年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041494097

仮面のマドンナ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 人が他人になりすますことになったらどうなるか、あるいは、自分の存在が完全に掻き消されたらどういう感情を抱くか?そして、その事実を誰にも伝えられない状況に追い込まれたらどうなるのか…。このような状況設定に至らせる導入は少々強引だが、この不思議な境遇を、心のうちを、そしてこの事実を知った男女の機微を幻想的な筆致で描写する佳作である。1987年刊行。

  • ジレンマ、葛藤、失意、策略、自由、自律などという言葉が読んでいて思い当たる。
    あながち、現実にも起こりそうなことか…。

  • 東京で一人暮らしをするOLの寿々子。
    売れない役者とつき合う彼女に、故郷の両親からお見合いの話がもち上がる。
    素行調査をされたらあっさり先方から断られるだろうと、気軽な気持ちで見合いに臨んだ寿々子だったが、意に反して向こうは乗り気になってしまう。
    困った寿々子は向こうから破談を申し込むように一計を案じる。
    それは自分の素行調査を興信所に依頼し、尾行する探偵に素行の悪さを見せつけてその調査書を見合相手に送るというもの。
    早速恋人と共に派手な服を着てディスコに行く寿々子。
    そこで自分と同じコートを着た女性に、コートを取り違えられたのを気づき、交換しようとした所、ディスコでガス爆発が起きる。
    その後、目を覚ました寿々子が目にしたのは見知らぬ男女。
    女性は寿々子に「玲奈さん」と呼びかけた-。

    ディスコで他人に取り違えられたヒロイン。
    そして、口もきけず手足の自由のきかない彼女の面倒をみるのは、玲奈という女性の血のつながりのない母親と異母弟。
    彼らは全く生活能力がなく、玲奈と思い込む寿々子の面倒をみるのは、彼女の亡くなった夫の遺したお金が目当て-。
    ・・・となると、何となく恐ろしい展開が自然に予想できますが-。
    このお話は全く思いもしない方へと話が展開して、ラストも全く予想のつかないものです。
    さらにオチもついてます。
    時代感のズレはあり、前半は退屈ですが、上質なミステリーだと思います。

  • ある意味恐怖小説。

    話ができないもどかしさが伝わってくる。
    最初に筆談した相手がよくなかったかも。

    いらいらが募る。

    エピソードもあとがきも納得できない。

    どうしても幸せな終わりの物語が好きな自分を発見する。
    文学は、自分の期待通りにならないことを経験するのにはいいかも。

  • 市原寿々子は恋人と一緒にディスコでガス爆発事故にあう。寿々子は奇跡的に一命を取りとめるが、顔に大やけどを負い、体も麻痺し自分の意思で話す事もできない。

    意識が戻ってみると事故当時偶然間違えて他人のコートを着ていたのが原因で、全く面識のない実業家を夫として持ち、同時に事故死した玲奈に間違われていた。

    それを伝える手段を持たずに自宅療養しているうちに、玲奈は夫の多額の遺産を相続する立場にあるなど人間関係が解ってくる。

    何とか筆談ができるようになり、誤解を伝えるがそれが吉と出るか凶とでるか。

    途中までは興味深く読めたが、玲奈(実は寿々子)が焼死しそうになってからは急展開の連続でもう少し纏め方があったのではないかと思う。

  • 主人公の寿々子は、恋人とたまたま出かけたディスコで爆発事故に遭い、顔に大火傷を負い、同じコートを着ていた事から玲奈という別人と間違えられてしまう。声を失い、手足を動かせず、極限まで追い詰められる寿々子だが・・・。

    実際こういう事は起こりえるのか?現在では、DNA鑑定の技術が進んでいるけれど、果してそこまで調査してくれるのだろうか?100%起こりえないとは言えない様な気がして、寿々子になりきって読んでいたので、息苦しいほどの緊張感で読んでいました。

    が、途中からはえ??っという展開で、ラストは想像通りの事件が起こり、若干失速した感じもありますが、小池真理子さん初期のサスペンス物はやはり裏切らない内容です。

    (興信所云々は不必要な気が。掴みとしては良いけど)。  【2010年2月12日】

  • 全くの別人に間違えられ、それを伝える手段も奪われた主人公。
    最初は抵抗したものの、ぬるま湯のように穏やかな日常に少しずつ飲み込まれていって・・・

    主人公の感情の変化がありありと描写されていて面白かったです。
    最後の方は若干昼ドラみたいな展開ですが。

  • 090922(s 091013)
    100110(s 100125)

  • 友人に、昔はまっていたと指摘され、「そういえばそんな気が・・・」と思ってあらためて読んでみる。
    何のことはない、昼ドラではないか。確かに感動路線だが、さすがに成長したかな。

  • 10年以上前に読んだ本。とっても作りこまれてて読み応えがある。つか怖かった。

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