墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 190
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041494110

作品紹介・あらすじ

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。だがそこは広大な墓地に囲まれていた……次々と襲いかかる恐怖。衝撃と戦慄の名作モダン・ホラー。

感想・レビュー・書評

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  • 何が怖かったって、図書館で借りたこの本に、髪の毛がたくさんはさまってたこと。

  • 墓地のそばのマンションに越してきた家族の恐怖。
    著者の幻想怪奇短編集が好きで手に。また別のも探しにいこう…
    なんだか今日は部屋が暖まらないな…

  • 日本人にも、こんなホラーが書けるんだ、と思った。スティーブン・キングを思わせる作品。
    一家が買った待望のマンションは、…。
    小鳥の急死にはじまる怪異は、徐々にペースを上げて、人々を襲っていく。そもそも墓地に囲まれたいわくありげなマンション、いくら安くても買うもんじゃない。なぜこの一家を狙ったのか、最後の住人だったからなのか、やはり逃れることはできなかったのだろうか。結局怪異の正体は何にも明かされず、恐怖の結末を想像させるところで終わる。

  • 期待はずれなことに、超常現象系でした。「黒い家」が自分的に大好物だったから、同じ系統でよく似た物語を、と思って探して、で、これがそこかしこでオススメされていたから、それなら是非、ってことで手に取ったんだけど…霊的なものは要らないす。映画で観ると怖いのもあるけど、そういう場合たいてい、突然の大音量とかで怖くなる、っていうパターンだし。本だとそういう映像・音響表現が出来ない分、不利だとは思うけど、それにしてもこっち系に対する感度、すこぶる低いです、わたし。あらためてそれを実感した次第。まあそういう人に向けて、主人公には徹底的に現実主義の人間を設定したんだろうけど、たいして変わりありませんでした。もう、ガチの霊系は結構です。

  • 最後まで真実は明らかにならなかったが、それはそれで不気味で良かったかな。と思う。
    でも、引越業者など全く関係ない人達まで巻き添えにされ、燃やされて消えてしまう部分は、現実離れしすぎていると感じた。

  • じわじわと追い詰められていく主人公一家、非常に怖かったです。

    派手なスプラッタシーンや、突然何かが「バーン!」みたいな事はないのですが、じわじわ~じわじわ~と追い詰められるのがほんとに怖い!!哲平も美紗緒もかなり現実主義で冷静なので、文章も冷静なんですが、なんか怖い!!

    後になって考えてみると(考えなくても)、かなり突っ込み所は満載で、気になる点もいっぱいなんですが、読んでる最中はそんなことどうでもいいぐらいに怖いし先は気になるしで一気読みでした。

  • 墓地を見下ろすマンションに引っ越してきた加納一家。家族は父、母、娘、犬、小鳥。そして最初に小鳥が死ぬ。この時点でけっこう不気味なものを感じさせます。ああ次に犬、娘と小さい者から順にいくのかなと。
    しかしすぐに紹介される夫婦の馴れ初めがかなり不快なものなので、ここで幸せな家庭が壊される不条理さというよりも因果応報的な楽しさも求め始めてしまう。
    終盤までにいくテンポが悪い気がするし、ホラーにありがちななんでそういう行動取るの?というのが多いのでちょっとスラスラとは読めなかった。
    結局亡霊どもがなんでマンションの人間を攻撃するのかなどもはっきりしてほしかったしね。墓荒らされたからだけってなんかなあ。

  • なかなか古臭いなーって思って読んでいたら、実際に、随分と前の作品でした。
    なんというか、最近のホラー本では、ここまで「霊的存在」に特化したホラーって少ないと思うので、エンターテインメントとして楽しめると思います。
    伏線を回収していないというところも、リアルとも言えますね。小説だから、すべての伏線を回収しろ!とは思わないです。
    何しろ、心霊現象ですからァー!
    たくさんの不可解があってもいい。
    それが霊ってもんですたい。
    あらゆる意味で、この小説はエンタメ作品です。

  • 以外にも彼女の作品を読むのは始めて。しかもホラー小説。

    墓地とお寺と火葬場に囲まれた立地に格安のマンションを購入した夫婦。子供とワンちゃんの四人暮らし。マンションの地下で不吉な出来事が起きて、マンションの住人たちもひとり、またひとりと離れていき。

    時代が昭和の終わりと言うこともあり、携帯電話なんかが当たり前になかった時代。もちろん、インターネットもない。科学がこれだけ注目される時代だからこそ、それを超越した事象は怖いと思いました。

    登場人物たちも、普通のひとたちであって、普通の考え方を持ったひとたちでないことが、話の奥行きを持たせている気がします。生きている人間が一番怖いはある部分当てはまる。もう少し判断が早ければ。

  • もともと、恐い本は好きなのですが、

    暑くなってくると、ますます読みたくなります。

    背筋がゾクッ。。。とするのが、なんともいえぬ快感(笑)



    墓地が見える新築マンションを、格安で購入した哲平一家。

    しかし、次々と不吉な出来事が起こる。。。。

    飼っていた文鳥が変死し、テレビには怪しい影が映り。。。

    地下室には不穏な空気が漂い、エレベーターは突然止まり。。。


    どれも、「気のせい」で済ませようと思えばすむことなのだけれど、

    やっぱり、何かが変だ。。。と、

    気づき始めた住民たちが引っ越していく。

    そして、哲平たちも引越しの準備を始めたとき、

    恐ろしい事態に陥るのだった。。。



    じわじわと、恐ろしさが迫ってきます。

    そして。。。最後の最後で「ひゃぁ~!」と絶叫してしまいそうでした。


    蒸し暑い夜にどうぞ、ひんやりします。

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著者プロフィール

1952年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞。その他の著書に、『二重生活』『無伴奏』『千日のマリア』『モンローが死んだ日』などがある。

「2022年 『私の居る場所 小池真理子怪奇譚傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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