- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041494110
作品紹介・あらすじ
新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。だがそこは広大な墓地に囲まれていた……次々と襲いかかる恐怖。衝撃と戦慄の名作モダン・ホラー。
感想・レビュー・書評
-
終始スッキリ感は全く与えてくれない、それが怖い!という感じでした。
怪異に巻き込まれていく家族の生活譚を「聞かされた」というような。
ラストは怒涛の展開で
え、そんな事に!?まさかそこまで…まじかよ…そんな…嘘でしょ…これが正直な感想でした笑
主人公夫婦には薄暗い過去があって、どんな目に遭ってもこの人達に同情なんてできないぜ!最低だ!って思うのですが、読み進めていくとその過去を一緒に背負わされているような怠さと後ろめたさを感じてしまう不思議。
でもその過去が夫婦の結束を深めているというのがまたクソ腹立つんだが、リアルな感じがして…
あり得ないだろって話なのになんか妙な生々しさがすんごい後味悪いんですよ…(いい意味で)
呪いをかけられたような陰鬱な気持ちになる良いホラーでした…
(((何故か炊飯器だけ使えるのは解せん!笑)))詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
墓地のそばのマンションに越してきた家族の恐怖。
著者の幻想怪奇短編集が好きで手に。また別のも探しにいこう…
なんだか今日は部屋が暖まらないな… -
気持ちの悪い怖さであとからもじわじわ怖い。
-
原因は示唆されるものの、明確に何者かが描かれないのがじわり怖い。クライマックスにかかってからは少し長く感じたが、怪異に勢いが付く激しい展開は、雰囲気が変わって読み応えがある。
-
日本人にも、こんなホラーが書けるんだ、と思った。スティーブン・キングを思わせる作品。
一家が買った待望のマンションは、…。
小鳥の急死にはじまる怪異は、徐々にペースを上げて、人々を襲っていく。そもそも墓地に囲まれたいわくありげなマンション、いくら安くても買うもんじゃない。なぜこの一家を狙ったのか、最後の住人だったからなのか、やはり逃れることはできなかったのだろうか。結局怪異の正体は何にも明かされず、恐怖の結末を想像させるところで終わる。 -
何が怖かったって、図書館で借りたこの本に、髪の毛がたくさんはさまってたこと。
-
期待はずれなことに、超常現象系でした。「黒い家」が自分的に大好物だったから、同じ系統でよく似た物語を、と思って探して、で、これがそこかしこでオススメされていたから、それなら是非、ってことで手に取ったんだけど…霊的なものは要らないす。映画で観ると怖いのもあるけど、そういう場合たいてい、突然の大音量とかで怖くなる、っていうパターンだし。本だとそういう映像・音響表現が出来ない分、不利だとは思うけど、それにしてもこっち系に対する感度、すこぶる低いです、わたし。あらためてそれを実感した次第。まあそういう人に向けて、主人公には徹底的に現実主義の人間を設定したんだろうけど、たいして変わりありませんでした。もう、ガチの霊系は結構です。
-
都心・新築しかも格安という抜群の条件のマンションを手に入れ、移り住んだ哲平一家。緑に恵まれたその地は、広大な墓地に囲まれていたのだ。よぎる不安を裏付けるように次々に起きる不吉な出来事、引っ越していく住民たち。やがて一家は最悪の事態に襲われる・・・。土地と人間についたレイが胎動する底知れぬ怖さを圧倒的な筆力で描き切った名作中の名作。モダンホラーの金字塔である。
著者プロフィール
小池真理子の作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





