墓地を見おろす家 (角川文庫 こ 21-1)

著者 :
  • KADOKAWA
3.30
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本棚登録 : 1791
感想 : 218
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041494110

作品紹介・あらすじ

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。だがそこは広大な墓地に囲まれていた……次々と襲いかかる恐怖。衝撃と戦慄の名作モダン・ホラー。

感想・レビュー・書評

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  • じわじわとくる中盤までのリアルさは私好みだった。終盤に近づくと霊的なもののパワーがあり過ぎるようで少し現実味に欠けたので、不気味な空想の世界に入った。その後の状況も知りたい結末だったけど、全体的にこういうのは好き。なんだか『リング』や『着信あり』系も読みたくなった。

  • 終始スッキリ感は全く与えてくれない、それが怖い!という感じでした。
    怪異に巻き込まれていく家族の生活譚を「聞かされた」というような。
    ラストは怒涛の展開で
    え、そんな事に!?まさかそこまで…まじかよ…そんな…嘘でしょ…これが正直な感想でした笑

    主人公夫婦には薄暗い過去があって、どんな目に遭ってもこの人達に同情なんてできないぜ!最低だ!って思うのですが、読み進めていくとその過去を一緒に背負わされているような怠さと後ろめたさを感じてしまう不思議。
    でもその過去が夫婦の結束を深めているというのがまたクソ腹立つんだが、リアルな感じがして…

    あり得ないだろって話なのになんか妙な生々しさがすんごい後味悪いんですよ…(いい意味で)
    呪いをかけられたような陰鬱な気持ちになる良いホラーでした…

    (((何故か炊飯器だけ使えるのは解せん!笑)))

  • ホラー好きな友人が貸してくれました。
    新築マンションに引っ越した直後から次々と家族に降りかかる怪現象…。墓地、火葬場、得体の知れない風が吹く地下倉庫。

    何が怖いって、正体の分からないものが一番怖い。
    映像化した方がもっと怖そう。

  • 気持ちの悪い怖さであとからもじわじわ怖い。

  • 墓地のそばのマンションに越してきた家族の恐怖。
    著者の幻想怪奇短編集が好きで手に。また別のも探しにいこう…
    なんだか今日は部屋が暖まらないな…

  • 原因は示唆されるものの、明確に何者かが描かれないのがじわり怖い。クライマックスにかかってからは少し長く感じたが、怪異に勢いが付く激しい展開は、雰囲気が変わって読み応えがある。

  • 何が怖かったって、図書館で借りたこの本に、髪の毛がたくさんはさまってたこと。

  • 伏線らしきもの張りまくってて気になるから一気に読めたけど、全部未回収じゃん。
    私が勝手に伏線と思い込んだだけ?
    先に引っ越していった人達は無事だったのか、なんでこの一家だけが残されてしまったのか、前妻の死はそれに関わってきているのか、もうなんにもわからないまんま終わってしまったよ?

  • 怖かったです
    謎のソーラービームの所で冷静になっちゃったけど、逆にソーラービームが無ければ怖すぎて漏らしてたね
    ありがとうソーラービーム

  • 角川ホラー消化の季節がやってまいりました。9割以上の本が「怖くない」「面白くない」「文章がひどい」という3つの恐ろしさを持つ角川ホラー文庫。今回もその例にもれません。

    東京の近郊、便利な駅近くのマンションを買ったら、周りは寺と墓地と火葬場だった。そこに住んでいると数々の不思議な事が起こり…。

    作者の考えた「さいきょうに怖いシチュエーション」というところだろうが、結局作品1本を通して、それ以上のアイデアが出てこない。それにしても一番怖いのが「墓地と火葬場」ってのが、小学生レベルだ。

    で、話が盛り上がるのは最後の1割位。そこまで、だらだらだらだらとどうでもいい描写が続きます。最後の1割も、「霊とゾンビ」という、もうちょっとひねってほしいもの。

    SFにしてもホラーにしても、ある程度メカニズムがしっかり書かれていないと、単に嫌な感覚しか残らないわけだけど、本作もそれの類のものです。メカニズムのアイデアがないのなら、せめて緩急つけた波状攻撃的なものがほしい。

    その波状攻撃のために、パニック作品のような作りにしたいのなら、大家まで逃げ出して1世帯しか残らないなんていう展開は最悪の部類で、沢山の人を描写したくなかっただけにしか思えなかった。

    その人物の描写、特に名前などの個人を特定する部分は苦痛とも感じるほどの下手くそさで、いかんともしがたい。「女房は言った」の女房って誰?

    全体に散漫。そもそも稚拙なアイデアが、それすら絞れていないし、そのもう1、2歩進んだアイデアがなければ、読者を引き込むことは出来ませんよ。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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