墓地を見おろす家 (角川文庫 こ 21-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1889
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041494110

感想・レビュー・書評

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  • ホラー好きな友人が貸してくれました。
    新築マンションに引っ越した直後から次々と家族に降りかかる怪現象…。墓地、火葬場、得体の知れない風が吹く地下倉庫。

    何が怖いって、正体の分からないものが一番怖い。
    映像化した方がもっと怖そう。

  • 墓地のそばのマンションに越してきた家族の恐怖。
    著者の幻想怪奇短編集が好きで手に。また別のも探しにいこう…
    なんだか今日は部屋が暖まらないな…

  • 日本人にも、こんなホラーが書けるんだ、と思った。スティーブン・キングを思わせる作品。
    一家が買った待望のマンションは、…。
    小鳥の急死にはじまる怪異は、徐々にペースを上げて、人々を襲っていく。そもそも墓地に囲まれたいわくありげなマンション、いくら安くても買うもんじゃない。なぜこの一家を狙ったのか、最後の住人だったからなのか、やはり逃れることはできなかったのだろうか。結局怪異の正体は何にも明かされず、恐怖の結末を想像させるところで終わる。

  • 期待はずれなことに、超常現象系でした。「黒い家」が自分的に大好物だったから、同じ系統でよく似た物語を、と思って探して、で、これがそこかしこでオススメされていたから、それなら是非、ってことで手に取ったんだけど…霊的なものは要らないす。映画で観ると怖いのもあるけど、そういう場合たいてい、突然の大音量とかで怖くなる、っていうパターンだし。本だとそういう映像・音響表現が出来ない分、不利だとは思うけど、それにしてもこっち系に対する感度、すこぶる低いです、わたし。あらためてそれを実感した次第。まあそういう人に向けて、主人公には徹底的に現実主義の人間を設定したんだろうけど、たいして変わりありませんでした。もう、ガチの霊系は結構です。

  • 最後まで真実は明らかにならなかったが、それはそれで不気味で良かったかな。と思う。
    でも、引越業者など全く関係ない人達まで巻き添えにされ、燃やされて消えてしまう部分は、現実離れしすぎていると感じた。

  • 都心・新築しかも格安という抜群の条件のマンションを手に入れ、移り住んだ哲平一家。緑に恵まれたその地は、広大な墓地に囲まれていたのだ。よぎる不安を裏付けるように次々に起きる不吉な出来事、引っ越していく住民たち。やがて一家は最悪の事態に襲われる・・・。土地と人間についたレイが胎動する底知れぬ怖さを圧倒的な筆力で描き切った名作中の名作。モダンホラーの金字塔である。

  • 面白かった。一気読み。

    後半は幽霊(?)に、そこまでパワーあるんか…とびっくりする。マンション住民のラス1になってしまった主人公家族、不運である。

    正直派手でもなく怖くもなかったがとにかく先が気になり、するする読んだ。人物造形や文章が上手いからなのかなあ…。

  • こんなマンションには住みたくないな!都内ではこういった墓地の近くにあるマンションなんてざらにありそうだが…。こんなことも起きるのかもと、想像するのも悪くない。

  • 以外にも彼女の作品を読むのは始めて。しかもホラー小説。

    墓地とお寺と火葬場に囲まれた立地に格安のマンションを購入した夫婦。子供とワンちゃんの四人暮らし。マンションの地下で不吉な出来事が起きて、マンションの住人たちもひとり、またひとりと離れていき。

    時代が昭和の終わりと言うこともあり、携帯電話なんかが当たり前になかった時代。もちろん、インターネットもない。科学がこれだけ注目される時代だからこそ、それを超越した事象は怖いと思いました。

    登場人物たちも、普通のひとたちであって、普通の考え方を持ったひとたちでないことが、話の奥行きを持たせている気がします。生きている人間が一番怖いはある部分当てはまる。もう少し判断が早ければ。

  • ホラーおすすめ作品というとよく名前が上がっている作品なので読んでみたかった。
    上品な印象でした。
    オリャ!これでもか!これでもか!みたいなのも良いけど違和感が静かに盛り上がるこういう感じも良い。
    ラスト近くは思いのほか物理的な感じでした。

著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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