ヨコジュンのびっくりハウス (角川文庫 緑 495-2)

著者 :
  • KADOKAWA
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041495025

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • SF作家で評論家の横田順彌の寄せ集め集。創作(子供向けショートショート)、ハチャハチャ(いわゆるナンセンス・ドタバタのパロディー)作品、旅行記、SF人脈とのあれこれなど。

    横田氏の作品は、ショートショート単発以外は読んだことがなかった。内容的には、星・小松・筒井の御三家+山下洋輔, タモリ etc. の馬鹿騒ぎを大学生が再現したような、青い若さと軽さと勢いにあふれている。逆に重みのあるメチャクチャは無い。雑誌の編集後記でのウチワのワルノリと言ったところか。

    本書では「ハチャハチャ」という高が一番のヨミどころかと思われる。適当なりに、浅いながらもちゃんと知識と語彙力で作り上げているところは、最近の作家にも見習って欲しいところだ。

    エッセイの項は全般に非常に真面目で読みやすく、最後の年表で辛うじてふざけたという程度か。

    結局、自称している「ハチャハチャ」が「ドタバタ」とどう違うのか、その辺はよくわからなかったのが減点。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

横田順彌(よこた・じゅんや)
1945-2019年。佐賀県に生まれる。法政大学法学部卒業。70年、「少年チャンピオン」にショートショートを発表し商業誌デビュー。SF、冒険小説作品の他、古典SF研究、明治文化研究の分野でも精力的な執筆活動を行った。88年、『快男児押川春浪』(會津信吾と共著)で第9回日本SF大賞、2011年『近代日本奇想小説史 明治篇』で第32回日本SF大賞特別賞、第24回大衆文学研究賞大衆文学部門、2012年、第65回日本推理作家協会賞評論その他の部門をそれぞれ受賞。他に『幻綺行 完全版』『大聖神』(竹書房文庫)などがある。

「2022年 『平成古書奇談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

横田順彌の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×