さびしがり屋の死体 (角川文庫 緑 497-6)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041497067

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  • 短編5作からなる小説

    その中の一編
    さびしがり屋の死体
    岩本の恋人マリは岩本が死んだものと思い自殺してしまう。
    しかし、岩本は生きている。
    その岩本の周りで、いろいろな事件が起き始める・・
    自分の側に予防としているような

    もう一編
    三人家族の殺人学は、実は夫婦はともに殺し屋という設定
    なさそうでありそうな・・・
    しかし、その娘が一番殺人に対しての才能を持っているという話。

    短編がまとめてあるため、非常に読みやすい1冊。

  • 短編集。

  • 推理小説の傑作選

    さびしがり屋の死体
    長き眠りの果てに
    死が二人を分かつまで
    できごと
    三人家族の殺人学

    どれも趣向を凝らした話。

    「さびしがり屋の死体」は、真犯人が明確にならないまま当事者が別れ別れになる話。
    「長き眠りの果てに」は、本当の殺人者は、本人だったという話。
    「死が二人を分かつまで」は、夫が殺人者だと分かって警察に突き出すが、夫の帰りを待とうという話。
    「できごと」は、高校の修学旅行で起きた事件の犯人は、当初の疑いとは別にあったが、その真犯人を捜したのが最初に疑われたうちの一人。
    「三人家族の殺人学」は、殺人者どおしの夫婦の娘が、一番殺人に長けているという話。

    どれも短編にふさわしい複雑さで、重さもある暗い話が多い。
    いつも明るい話を書いている反動だろう。

    暗い話をときどき書くことにより、明るい話も書けるように均衡を保っている作者の努力か、投げやりさを感じる。

  • ミステリー短編集。全4編。

    赤川次郎さんの短編も、阿刀田高さんに負けず劣らずおもしろい♪

    ・・・でも、この作品は、私好みのブラック・ユーモアが効いた作品ではなかったなぁ。単なるミステリーでした。でも、なか×2おもしろかったょ♪

    『三人家族のための殺人学』は、オチもすぐ読めて、時折みかけるパターンなんだけど、それに赤川さんの絶妙な色があって好きだったなぁ★

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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