三毛猫ホームズの追跡 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.36
  • (28)
  • (75)
  • (189)
  • (12)
  • (4)
本棚登録 : 1046
感想 : 64
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041497821

作品紹介・あらすじ

片山晴美が受付嬢になった新都心教養センターで事件が……金崎沢子と名乗る女性が四十数万円の授業料を払い、三十クラスの全講座の受講生になった途端に、講師が次々と殺されたのだ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 三毛猫ホームズシリーズ2作目。
    いまいち頼りない刑事である片山義太郎の周りで連続して殺人事件が起こり、その関連性と犯人を捜査する。今回もホームズのおかげで事件を解決した片山、ちゃっかりしてるな。うちの猫もこんな風に賢くなってくれないかな。黒猫のジョンも登場。
    最後に竹森幸子が過去の罪を告白した時見逃してあげるのは、1作目に続き納得できないなぁ。

  • 待ったなしで、次々と殺人事件が起きます。ついには晴美にも魔の手が!
    事件のキーポイントになりそうだった女の子が、登場してすぐに殺されてしまいます。えっ、この子何か知ってるはずなのにどうなるの?でもここで終わらないのがミステリというもの。ふふふ……
    ホームズの危機を颯爽と救ったジョンという名の黒猫も登場します。ジョンは他の場面でも大切な人を守るために戦います。ジョン、かっこいい。
    今回一番かっこよかったのは、この仔だよぉ。
    片山刑事の恋も見所の1つとなってるんでしょうね。なかなか切ない体験ばかりです。ちょっと可哀想。晴美にお熱な石津刑事の登場も忘れてはいけまけんね。
    とにかくとにかく、これでもかと言うほど人が死んでしまいますが、それは復讐という形の殺人事件でした。片山刑事の犯人に対する態度は実際には許されるものじゃないかもしれないけれど、物語の中ではこれで良かったと思ってます。フィクションの世界では答えは一つじゃなくていいと思うのです。読者の立場でいろいろ考えたらいいんじゃないかな。

    • 地球っこさん
      hs19501112さん、おはようございます♪
      コメントありがとうございます(*^^*)

      わたしも三毛猫シリーズはじめ、赤川さんにハ...
      hs19501112さん、おはようございます♪
      コメントありがとうございます(*^^*)

      わたしも三毛猫シリーズはじめ、赤川さんにハマったのは、hs19501112さんと同じ中学生の頃でした。
      コバルト文庫にあった吸血鬼シリーズから
      わたしは入った覚えがあります。
      青春時代を懐かしく思い出すと、突然読みたくなるのが赤川さんです☆
      2019/05/16
    • hs19501112さん
      コバルト文庫ですか。
      つるつるした紙質の表紙のやつですね。
      「女子が読むもの」なイメージがありつつも、、、、

      「四姉妹探偵団???...
      コバルト文庫ですか。
      つるつるした紙質の表紙のやつですね。
      「女子が読むもの」なイメージがありつつも、、、、

      「四姉妹探偵団???」のシリーズは読んだ記憶があります。(三姉妹だったりして?)

      ※高校生くらいのときに連続ドラマ化されたのも、観た記憶があるような・・・。

      当時好きだった女優さんが出ていたため毎週楽しみにしていた記憶はあるものの、、、、

      それが誰だったのか?
      ドラマの内容自体も?

      まったく覚えていません(恥)。
      2019/05/30
    • 地球っこさん
      hs19501112さん、コメントありがとうございます!
      お返事大変遅くなってしまいました。ごめんなさいっ。
      赤川さんの小説、ドラマや映...
      hs19501112さん、コメントありがとうございます!
      お返事大変遅くなってしまいました。ごめんなさいっ。
      赤川さんの小説、ドラマや映画化よくされてますよね。でも私もhs19501112さんと同じく観た記憶があるものの、なかなか中身は思い出せません(^o^;
      その点、本は本棚からひょいと出して何度でもすぐに読めるので、モヤモヤがぱっと晴れることもあり何だか安心します。
      手放した本を読みたくなったときは、大ショックですけど 笑
      2019/06/17
  • レギュラーとなる石津が登場。一目惚れだったのね。猫のホームズが好きで読んでいるので、今回もホームズが大活躍で楽しかった。でも少し猫にしては、不自然だったかも?そこがこのシリーズの特徴だからいいのか。
    カルチャーセンターで全ての講座に申し込む謎の女、2年前の未解決殺人、次々と起こる殺人事件と最初から最後まで飽きずに一気読み。最後の片山の処置には(現実にはダメだろうが)ホッとした。

  • 三毛猫ホームズ第2段!
    新キャラ石津登場!
    ------
    晴美の新しい職場、新都心教養センターで事件が!
    金崎沢子と名乗る女性が四十数万円の授業料を払い、三十クラスの全講座の受講生になった途端に、講師が次々と殺害される…
    金崎沢子の正体はなんと死者。2年前の未解決事件との関係性は????
    ------
    なんかこう…片山って不憫ですよね(笑)
    三毛猫ホームズってどうしてか切ない終わり方が多い印象です。

    今作も、なんとなくこの人が犯人かな〜という想像はつくものの、最後にどんでん返しがあるのがミソですね!!!!びっくら!


  • 三毛猫ホームズ第二弾。石津刑事が登場!妹晴美の新勤務先カルチャースクールから次々と起きた殺人事件。
    軽快なテンポであっという間に読み終わる。
    ホームズと黒猫ジョンの経過も面白かった

  • 三毛猫ホームズ、だんだん慣れてきた。
    片山に恋が芽生えると、その人を怪しいと思ってしまうことをやめたい。それにしてと人が呆気なく簡単に死ぬ。

  • 事件は晴美が勤務するあるセンターで起こる。事件のきっかけはそのセンターで行われる全ての講座に申し込みをしにきた怪しげな女性。しかしその女性「金崎沢子」は実は既に死んでいた…。三毛猫ホームズ第2弾。


    三毛猫ホームズの追跡
    この作品は読み応えがありました。私は「犯人はこいつだろうな」と思いながら読んでいく人間ですが、今回はなかなか犯人に早い段階で見当をつけることが出来ませんでした。その原因はトリックです、特に映像を流すフィルムを使った殺人のトリックは見抜けませんでした。


    また今回は被害者(しかし金崎沢子の妹を殺そうとした)達以外にある意味「部外者である人物」が出てくるのは殺された被害者達(だが金崎沢子を苦しめた許せない野郎)に対して非常に腹が立つところでしたね!


    今回の犯人と金崎沢子の妹には同情しています。作品を読みながら犯人の思いをどうか汲み取って復讐を完遂させて欲しいとも思っていました。そのくらい今回の事件を生んだ被害者達は許せません。金崎沢子の無念を思うと…。この作品は久しぶりに読みながら「怒り」というものも出てきました。


    また「片山刑事に言い寄っていた女性の本心や意図」は私は予想できず、最後その彼女の告白は(しかも事件の最後の謎を解くもの)やられました。筆者・赤川次郎にまんまとやられたという感じです。読み終えた後、今回出てくる全ての謎がちゃんと解けました。

  • 少し無理矢理感のある結末だが、ストーリーとしては面白ろかった。謎解きというより、話を楽しむものかな。晴美と石津の記念すべき出会いの回。復讐は昔からのミステリーにおける大きなテーマだと痛感した。

  • 1作目をだいぶ前に読んで、そういえば2作目まだ読んでなかったな。と思い読んだ。
    やはり、赤川次郎は読みやすくて良い。最後に繋がってくる構成は流石。

  • 「推理」に続きこちらも再読。1作目よりは少しややこしいというか、ちょっとスッキリしない結末だった。
    猫嫌いの石津刑事が初登場。晴美と恋仲に。
    片山刑事は出会う先々でやたらモテるけど母性本能くすぐるタイプ??

    最後、複数の殺人犯を逮捕せず自首させる形になったのはフィクションだからだし、まあこれで良かったんだと思う。

全64件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤川次郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×