三毛猫ホームズの狂死曲 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041497845

作品紹介・あらすじ

命が惜しかったら、演奏をミスするんだ。脅迫電話を片山刑事の妹、晴美がうけてしまった! 殺人、自殺未遂、放火、地震、奇妙な脅迫……次々起こる難事件を片山、いやホームズはどうさばく?

感想・レビュー・書評

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  • 三毛猫ホームズシリーズ4作目。
    ヴァイオリンコンクールに向けて起こる事件の数々を解いていく物語。
    相変わらず片山はあまり刑事としての勤めを果たしていないけれど、妹の晴美とホームズが活躍している。
    あまりに沢山の人が死んだり殺されたりしているけど、不思議と陰気な感じはしない。
    最後の片山がマリを会場に連れて行ったシーンが一番グッと来た。

  • ヴァイオリンのコンクールの本選を控えた候補者達は本選前の1週間、1ヶ所の屋敷に集められ外界と隔離される。
    そんな屋敷を舞台に繰り広げられる事件の数々。

    コンクールを控えた候補者、保護者や周囲の人々の思いが交錯して、謎が謎を呼ぶ事件。
    音楽は人を幸せにするはずのものなのに、ノイローゼになったり殺人犯になってしまったり。

    片山刑事の恋路にも注目。
    最後がちょっと切ない。
    桜井マリには幸せになってほしい。

  • 事件が数ページで一気に解決していく爽快感
    相変わらず石津が愛らしい

  • 命が惜しかったら、演奏をミスするんだ。脅迫電話を片山刑事の妹、晴美がうけてしまった! 殺人、自殺未遂、放火、地震、奇妙な脅迫……次々起こる難事件を片山、いやホームズはどうさばく?

  • 旅先にて。三毛猫ホームズシリーズ。ほんとさくさく読めるわ。バイオリンの大会。音楽にかける人たち。そりゃ一週間も缶詰になったらおかしくなるか。電話も禁止って。しかし男女関係がこんなに乱れるかね。意外とこのシリーズはエロが入ってくるんだな。当時は気づいてなかっただろう。やっぱ時代背景もあって、このシリーズを振り返って読んでると、携帯ができたのって最近だよなーと思う。もう電話トリックは使えなくなったんだなー。

  • 片山さんかっこいいわー!晴美ちゃんと石津さんも初々しくて素敵。

  • 記憶に残っているので。
    音楽と小説が相性の良いことに気づかせてくれたかも

  • フロムにもらった

  • 登場人物の、えー!(笑)って部分がちょいちょいあって楽しかった。
    今回はホームズというか晴美大活躍!探偵に向いていると思う。

  • 【命が惜しかったら、演奏をミスするんだ】脅迫電話を片山刑事の妹晴美がうけてしまった! 殺人、自殺未遂、放火、地震、奇妙な脅迫…次々起こる難事件を片山、いやホームズはどうさばく?

  •  童顔でひょろっと細くて少し頼りない片山刑事が可愛い。

  • 三毛猫ホームズシリーズ4=^・ω・^=古い作品なのにけっこう覚えてた(*´∀`)ノそれだけ印象に残っていたんだろうなぁ(*^¬^*)
    片山刑事がかっこよかった一冊。相変わらず晴美は冷たいけど(笑)(=^ェ^=)面白かった。

  • 2011.10.30 推薦者:風切飛鳥(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-47.html

  • 片山刑事が、今回はモテル。
    驚きではないが、うらやましい。

    三毛猫ホームズの中では、ベスト3にしたい物語です。
    ミステリーなので死者はでるし、悲しい物語もあるが、
    後味は悪くはない。

    お勧めの1冊。

  • バイオリンのコンクール、屋敷に集められた候補者、そのうちの1人の女性と片山刑事との淡い恋……。
    初めての三毛猫ホームズシリーズで、楽しく読めました。

  • ホームズシリーズはやはり気楽に読める。今回のトリックは少し想像しにくかったなー。コンクールのモデルは何だったのかな?コンクールに向けて各自こもって練習とか、ちょっと面白そうだよね(^^)

  • シリーズダイ4弾

  • バイオリンのコンクールの出場者が閉鎖された屋敷で一週間を過ごす。周りで起きる殺人事件。楽しいはずの音楽が人を狂わす。

  • 「命が惜しかったら、演奏をミスするんだ」脅迫電話を片山刑事の妹晴美がうけてしまった! 殺人、自殺未遂、放火、地震、奇妙な脅迫…次々起こる難事件を片山、いやホームズはどうさばく?三毛猫ホームズ第4弾。


    三毛猫ホームズの狂死曲
    バイオリンコンクールに出場する一人の女性に「コンクールの演奏でわざとミスをしろ」という脅迫電話がかかってくる(受け取ったのは主人公刑事片山の妹・晴美)。しかしその女性は最終選考に臨む他の人達と共に東京のある屋敷に1週間篭る予定であったために、片山は警備の為にその最終選考に同行することになる。そしてその屋敷で事件が起き…という内容です。


    バイオリンにかける其々の最終選考参加者(とその周りの大人)の思いがしっかりと伝わり、起きた事件も実際におこりえるんじゃないかと思うほどでした。なので犯人にも同情する部分もありました。


    また片山が「女性に戸惑う所」や「ある一人の女性となかなかいい雰囲気になる所」など事件とは違う明るい部分も作品に出てきたのでそのおかげで「事件の重さ=作品が重くなる」ということにならなかったんじゃないかなと少し思いました。


    勿論ホームズも随所にやるべきアシストをやってくれてました。最後は明るい形で終われます。

  • 音楽エリートを目指す若者たちの大変さが上手く描かれていた。少し複雑過ぎて自分には犯人を推理出来なかった。

  • 有名なバイオリンコンクール、スタンウィッツ・ヴァイオリン・コンクールの出場者が狙われた!?義太郎の恋の行方は(*´v`*)♪

  • 赤川作品にはまるきっかけになった本でもあり、その後読書にはまるきっかけになった本でもあります。こんなに読みやすいんだ!!と思ったのを覚えています。なつかしい一冊です。

  • (ストーリー)
    「命が惜しかったら演奏コンクールをミスしろ」という桜井マリにかかってきた脅迫電話を、晴美が受けてしまった。その後、マリをめぐって妨害工作が起こる。そんななか、同じコンクールを目指す七人の若き演奏者たちが、大密室で練習をすることになった。次々と起こる殺人事件に、意外な人物が犯人の自白をするのだが。

    (感想)
     音楽のことをいろいろ調べて、それに関わる人たちのことを描写する腕がたしかです。バイオリンを女性の体に見立てるのは、よく聞く話ですが、ちょっと変わった角度で書いてあるので面白かったです。
     今回、精神的な病を持つ人が出てきまして、これが重要な役割を持っているんですが、この時代だったらカウンセリングも投薬もあるだろうに、それを放置してるという状況が、その人の置かれた環境の悪さを感じさせます。かわいそうに。
     片山さんは、今回もモテてました。ホームズが名探偵なのは確かですが、翻訳能力も相当なものですからね、それは当然でしょう。
     ところで、赤川次郎は、推理小説というと男女の情愛のもつれというのをよく出してますが、彼の得意分野なんでしょうか。そういう話を書いていても、どろどろしないのが赤川次郎のいいところ。読んでいてさわやかです。

  • 三毛猫ホームズシリーズ第4弾。舞台はヴァイオリンコンクール最終選考に選ばれた男女とそれを取巻く人たちの中で起こる。今回のトリックはちょっと難解だった気もするが、相変わらず普段は冴えない片山の淡い恋とホームズ、妹の晴美との掛け合い、そしてさり気なくカッコ良く〆る爽やかさがそれを十分補っていて、読んでて心地良かった。

  • 読みやすくて面白い

  • あるバイオリン・コンクールに出場する桜井マリのもとに脅迫電話がかかってきた。命が惜しければ、演奏をミスしろ、というのである。ところがその脅迫電話を、片山義太郎の妹・晴美がうけてしまった。最終選考に出場する7人は、東京郊外の屋敷で一週間缶詰になる予定だったので、彼らの警備のために片山義太郎が同行することになった。無事にコンクールの日を迎えられるように祈る片山だが、それもむなしく事件は次々と起こる…。

  • 血を見ると貧血を起こす、女性恐怖症の片山刑事と猫のホームズのコンビが解決する、三毛猫ホームズシリーズ第四弾。

    「命が惜しかったら、演奏をミスするんだ」-スタンウィッツ・ヴァイオリン・コンクール決勝への出場が決まったばかりの桜井マリにかかってきた電話を偶然、片山の妹・晴美が受けてしまうことから事件が始まる。
    最終選考に挑む七人の男女は外部と一切連絡の取ることを禁じられ、課題曲に取り込むことに。
    そこへ片山刑事はホームズといっしょに張り込むのだが…。

    相変わらず、“しきっている”のは猫のホームズ!
    非常にスマートな猫さん。
    憎めない、おぼこい雰囲気の片山刑事に、しっかり者の晴美、彼女に恋をしている石津刑事。
    この四人(三人と一匹?)が駆け回り、事件を解決へと導く。

    殺人事件に、血生臭い事件も起きる。
    それでも、澱み切ったりは決してしない、それが赤川次郎さんのミステリ。
    いつでも楽しめる、三毛猫ホームズ。
    私が読んでいるのはまだまだ序の口、ますます楽しみ。

  • ホームズがとても頭良く感心してしまいます。

    • s0910179さん
      悲しい結末がまっている小説です。
      悲しい結末がまっている小説です。
      2009/09/26
  • 赤川次郎読み出したら止まりませんでした、第三作@入院中

    本のカバーのイラストが、ヒットしなかったのが残念な1作。
    ストーリーのテーマの一つであるバイオリンを持った女の子が、ダイヤの中(屋敷の窓枠の中だったかも?)にいる、
    珍しくはっきりと覚えていたデザインだったんだけど。

    このシリーズ、ウィキペディアによると、シャーロックホームズに次ぐシリーズものの長さをほこるんだとか。
    確かに、猫が推理するなんて面白いもんね。

    しかし、よく赤川次郎さん、こんなにもたくさんのミステリー小説を書くことができるよね、本当に脱帽。
    (私が脱帽したところで、誰にも評価してもらえないと思いますが)
    (なんだかこんな書き方、中井先生のブログ見たい 笑)

    音楽は、人の心を癒すもの、楽しい気持ちにさせるもの

    このテーマが幾度となく繰り返されていた。
    物事の本質を忘れることなかれ、か。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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