三毛猫ホームズの駈落ち (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 472
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041497852

感想・レビュー・書評

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  • 三毛猫ホームズシリーズ 第5弾。

    大富豪の片岡家と山波家は先祖代々犬猿の仲。対立を続ける両家の長男・義太郎と長女・晴美が恋に落ち、駈落ちする・・・と言う「赤川版ロミオとジュリエット」的な話から始まる今作。
    時は経ち、12年後に片岡家の三男と山波家の一人息子が河原で刺し違えて死亡する事件が起き、財産を巡る奇妙な物語が動き出す…。

    冒頭、義太郎のありえない夢から始まったのかと思いきや、同名の人物の行動だったと言うところからクスクスと物語に引き込まれていった。

    黒き欲望は愛する者をも疎ましく思ってしまうと言う、悲しくもリアルな内容でもあった。

    最初の事件の意外な真実、真犯人の黒き欲望、そしてお馴染みのドタバタ劇。今回も例に漏れず、推理の楽しさも盛り込まれた読み易い作品であった。

  • ストーリー)


    対立する二つの家から、ロミオとジュリエットのごとく、愛し合っている二人の男女がいた。二人は家を飛び出して駈け落ち。そのあと十年以上、姿をくらましていたが、ある日その家の親たちが、突然二人を捜す決意を固める。たまたま名前がそっくりだった片岡兄妹は、勘違いされて大迷惑。ところが、そんななか、殺人事件が勃発する。
    (感想)
    名前が似ているだけなのに、息子と勘違いする親ってどうよ? とか、男同士で恋愛という、まあ、あり得なくはないけど無理矢理な設定という気もする今回ですが、次から次へと犯人が変わっていくところは推理小説の赤川次郎、という面目躍如といったところでしょうか。
    ホームズが今回は大立ち回りもやりましたね。
    猫なのに赤ん坊を助けるなんて……。よくやりました。

  • このシリーズは結構順序ばらばらに読んでいたり。ロミオとジュリエット・赤川次郎が好きな人にはちょっとおすすめです☆

  • カバー折り返しには「三毛猫シリーズ第三弾!!!」と書いてあるのに、解説では「三毛猫シリーズ第五弾」となっている不思議。角川文庫からは第三弾で光文社文庫からは第五弾ということかしら。


    殺人事件のトリックの解明よりも、登場人物の人間関係が面白かったです。
    ロミオとジュリエットがもし無事に駆け落ちできていたらどうなっていただろうかをベースにしているのですが、まさかそういう展開にするとは。
    でも最後の謎解きに出てきたもう一組のロミオとジュリエットの解釈はちょっと…。もう少し伏線というか示唆するというか前振りがほしかったです。そこまで推理できた読者はいないんじゃなかろうか。

  • 大富豪の片岡家と山波家は代々対立していた。片岡家の長男と山波家の長女が駈落ちをし、事態は泥沼化。それから12年経ち、今度は片岡家の三男と山波家の息子が刺し違えて死亡。だが、2人とも何者かに殺された疑いが浮上した。一方東京に派遣された両家の使用人は、片山義太郎と晴美を、12年前に駈落ちした義太郎と晴美だと勘違い。

  • (メモ:中等部2年のときに読了。)

  • シリーズの中でもお気に入りの部類に入ります♪
    私の場合推理うんぬんよりも、人間関係が面白いと感じました。そっか〜駈け落ちしたからってそこでめでたしめでたしじゃ無いんだな〜と初めて考えました。
    十何年とかたって、関係も変わって…未来もちゃんとあるって考えると面白かったです。

  • 三毛猫ホームズシリーズでは5作目。
    「トリックが面白い」と、ある本に書かれていたので手にしてみました。

    トリックの基本的な内容は別の本で見かけたことがあったので、新鮮味には欠けましたが(ただし本書の方が発行は先)、このシリーズはトリックや謎解きよりも、ホームズを始めとする登場人物を楽しむものなのかなと思います。

    本書の解説にもあるように、この本の面白さの一つは『ロミオとジュリエット』を下敷きにした、結ばれることが許されない悲劇の二人が駈落ち後「どのような未来を選んだか」にあると思います。
    もし仮に、ロミオとジュリエットが死別することなく、逃げ切ったとしてその後どのような物語が続いたか?そんな疑問へのちょっとビターな回答と考えると面白いですね。

    ストーリー的には「片岡、山波両家の息子の刺し違えの理由」など終盤戦の展開が少々強引ではないか?もうちょっとサイドストーリーや複線が張られていてら読み手の受ける印象も変わったのに残念です。

    それにしてもこの「三毛猫ホームズシリーズ」すでに40冊も刊行されているんですね。
    シリーズモノでこれだけ続のは、やはりそれだけこのキャラクター達が愛されているということなんでしょう。


    KEY WORD>>三毛猫ホームズの駈落ち(著:赤川次郎)
    田舎の大富豪、片岡家と山波家。代々犬猿の仲であったこの両家で、片岡家の長男と山波家の長女が駈落ちしたのが12年前であった。そして現在、相変わらず不仲の両家で今度は、片岡家の三男坊と山波家の一人息子が刺し違えて死亡する事件がおこる。
    真相は不明なままに、跡継ぎ問題をも巻き込み新たな事件がまた・・・。

  • 三毛猫ホームズシリーズ5作目。

  • 読んだことのない作家の作品を読んでみようと赤川次郎に初めて手をのばしました。
    二時間ドラマのように手軽にそこそこ楽しめました。

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著者プロフィール

赤川 次郎(あかがわ じろう)
1948年、福岡県生まれ。76年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。
代表作「三毛猫ホームズ」シリーズ、「天使と悪魔」シリーズ、「鼠」シリーズ、『ふたり』『怪談人恋坂』『幽霊の径』『記念写真』他、著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞受賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。
執筆作は500作を超え、累計発行部数は3億を突破。メディア化された作品も数え切れない。

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