三毛猫ホームズの感傷旅行 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 341
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041497920

作品紹介・あらすじ

顔見知りの刑事に頼まれた女を尾行して片山刑事が乗った列車に晴美、石津、ホームズが。そのまま一行は、温泉で大宴会。だが、浴場で殺人事件発生! はじける楽しさ、超人気シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 三毛猫ホームズシリーズの短編集は1つ1つが短いながら、しっかりと読者を楽しませてくれる。今回は特に事件に絡む女性像が見どころであった。

  • 「子供の頃に読んだ本を見返す」シリーズ第二弾。

    とは言っても、読んだのは10年以上も前なので内容は殆ど覚えていませんでした。

    まさに旅行中に読んでおり、何しろ海外でしたので暇つぶしにと親がお下がりをくれた経緯は思い出せました。

    改めて読んでみて…

    保健室の午後はいいなぁ。と。
    一般人目線での片山は、こんな風に見えるのかと。これは片山がいたるところで女性に興味を持たれても仕方ないなと。

    当時は、こんな頼りない片山が、いくら刑事だからといってこんなに女性にモテるのはおかしい!と、憤りを感じていだことを思い出しました。
    しかし、こう、今見てみるときっと、柔和な片山の雰囲気や言葉遣い、反応、所作、一つ一つが同じ環境を共にする人の気分を和らげ、楽しませてくれるのだろうと、つくづく感じます。 くわえて賢い彼女もずっと一緒にいますしね笑

  • 顔見知りの刑事に頼まれ、片山刑事が、赤いスーツの女を尾行して列車に乗り込むと、そこにはなんと、同窓会で旅行に出た妹の晴美、石津刑事、そして名探偵三毛猫ホームズがいた。尾行中の女が酔っぱらいにからまれたところを助けだし、そのまま一行は、温泉で大宴会。その直後、浴場で殺人事件が発生。おかげでゆっくり湯につかる間もないけれど、お馴じみ三人と一匹なら大丈夫!はじける楽しさ、超人気シリーズ第12弾。

  • 読書録「三毛猫ホームズの感傷旅行」4

    著者 赤川次郎
    出版 角川文庫

    P49より引用
    “ーーーこういう古い旅館の常で、建て増しを繰り返したせいか、
    やたら廊下が入りくんでいる。”

     目次から抜粋引用
    “三毛猫ホームズの感傷旅行
     三毛猫ホームズの優雅な生活
     保健室の午後
     三毛猫ホームズの同窓会
     三毛猫ホームズの奇跡”

     警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
    族を主人公とした、短編ミステリー小説集。人気シリーズ第12弾。
     春、日差しも風も穏やかな中、人に会う予定が狂って公園でぼ
    んやりと時間を潰していた主人公・片山。名前は憶えていないが
    顔見知りの刑事と偶然出会い、頼み事をされてしまったのだが…。
    (三毛猫ホームズの感傷旅行)

     上記の引用は、名前は覚えていない刑事の依頼の成り行きで泊
    まった宿についての一文。仕事の関係で二年に一度は旅館に泊ま
    ることがあるのですが、よくわかる話です。宿に入ってすぐに、
    地図をしっかりみておかないと迷ってしまいます。大浴場が見つ
    からないということもざらにあります。
    何より大切なのは、非常口の確認でしょうけれど、肝心の非常口
    までの道のりがややこしかったりして、何だかなと思うこともあ
    ります。
     まあしかし、こういう普段との違いを楽しむのも、旅行の楽し
    みの一つなのかもしれませんが。

    ーーーーー

  • 異色作(?)「保健室の午後」のいつもと違う雰囲気が良いですね。最初、シリーズ外の作品が混じってる?とびっくりしたんですけど、ちゃんと片山さんが出てきましたしね。女子目線の話ってこのシリーズでは珍しい。三毛猫でも新たな境地が拓けそうです。

  • 「トイレに行ってくるから、あの女を見張っててくれ」警視庁の片山は、顔見知りの刑事に見張りの代役を頼まれた。女は、24、5歳でなかなかの美人。…と、女は動き出し、仕方なく片山は後を追って列車に乗った。ところが、なんとその列車には、晴美や石津、ホームズまでが乗っていて…。大ヒットシリーズ、絶好調の傑作集。

  • 短編5話。
    三毛猫ホームズの感傷旅行
    三毛猫ホームズの優雅な生活
    保健室の午後
    三毛猫ホームズの同窓会
    三毛猫ホームズの奇跡

    どれも主人公以外の登場人物が明確になっていて、
    しっかりした構成になっている。

    細かい描写ではなく、
    会話で話しを進めている。

    三毛猫ホームズの活躍の度合いもいろいろ。

    やや暗めな題材が多いが、晴美の透明感のある性格が、前向きな雰囲気を保っている。

  • シリーズ12冊目☆
    短編もの。
    石津は相変わらずよく食べるなぁ(´□`)お腹すいてきたw
    3人と1匹のやりとりはいつ見てもほっこりする。そして刑事にあるまじき越前さばき( ´艸`)

  • 毎度、何故かいつも集まっちゃう三人。

  • 2003年12月1日

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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