kaizenさんの感想
2012年3月4日
男装した女性と,女装した男性が出会う。 お互いに蜘蛛の入れ墨がある。 二人が従兄弟であったことは,二人の父親が亡くなってから分かる。 江戸時代の話でなかったら,なんだかなと思うかもしれない。 江戸の城下でのさまざまな事件がからみあい, 隠れ切支丹の話もでてくる。 尾張藩までまきこむ壮大な話。 栗本薫の本領発揮な,壮大な時代小説だと思った。
東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。 「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」