- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041500163
作品紹介・あらすじ
黒髪に銀冠をとめ、肌は絖よりも白く、絹の旅衣を纒った世にも稀に美しい、パロスの闇王国の王子ゼフィール。そして彼と奇妙な運命の糸で結ばれた、草原の国トルースの公子ヴァン・カルス。ジェイナスの許しを請うために、二人の旅は果てしなく続く。三千年の昔に栄えていたカラクダイの古代帝国の廃都"カナン"に封じられた謎を巡って展開される美しくも妖しい幾多もの神秘。異形の者たちが蠢く未知の次元に、彼等はいったい何を見るのか-。現代の語り部が豊かなイマジネーションで紡ぎだす、剣と魔法の物語。
感想・レビュー・書評
-
1986(昭和61)年発行、角川書店の角川文庫。5編。こちらは政治物はなく、魔道具に怪しげな人物が全開。ルカの灰色狼は動物との交流ものですが。『リリス』の猫族の娘が何の脈略もなく殺される話はある意味とてつもなく恐ろしい。『カナンの試練』『死者の珠』掲載箇所は離れてるが続きもの。一番怪しい世界。若干ご都合よく動くような気もしますが、舞台といい、登場人物といい怪しさ満点。世界観にどっぷりつかって楽しめます。
収録作:『リリス』、『カナンの試練』、『ルカの灰色狼』、『迷路島』、『死者の珠』。 あとがき:あとがき(1986(昭和61)年5月31日付け)。 1984(昭和59)年発行の光風社の単行本にはあとがきはない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容
黒髪に銀冠をとめ、肌は絖よりも白く、絹の旅衣を纒った世にも稀に美しい、パロスの闇王国の王子ゼフィール。そして彼と奇妙な運命の糸で結ばれた、草原の国トルースの公子ヴァン・カルス。ジェイナスの許しを請うために、二人の旅は果てしなく続く。三千年の昔に栄えていたカラクダイの古代帝国の廃都“カナン”に封じられた謎を巡って展開される美しくも妖しい幾多もの神秘。異形の者たちが蠢く未知の次元に、彼等はいったい何を見るのか―。現代の語り部が豊かなイマジネーションで紡ぎだす、剣と魔法の物語。 -
トワイライトシリーズ第二弾
この先は永遠に読めない。。。 -
埋もれてるのが哀しすぎる作品。漫画化やアニメ化がヒットしそうなのに。
-
闇王国の王位継承権第1位を持ちながらも諸国を放浪しなければならなくなった第2王子、ゼフィール王子と草原の勇者、ヴァン・カルスの物語の続巻です。こちらも基本的に1話完結。でも、前巻より異国を放浪している感触の強いストーリー運びです。王子とカルスの関係は、あくまでも主従で、友情もなけりゃ甘美なものもほとんどない(笑)。だだっ子に文句を言いながらも秘密のことがあるもんだからついていく勇者…がちょっとこっけいです。この秘密は、今ならライトノベルの某人気シリーズなテイストでちょっとポピュラーですけど、悲痛な局面もあって、そこが栗本テイスト。表紙は前巻に引き続き、王子の肖像を違うアングルで。美しいんですが、前巻ほどのインパクトはないかなぁ…。
-
濃厚で妖艶で美麗な悪夢。
著者プロフィール
栗本薫の作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





