魔界水滸伝 (8) (角川文庫)

  • 角川書店 (1987年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041500248

感想・レビュー・書評

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  • 【概略】
     安西雄介の弟・竜二、そして竜二を慕う大学の体育会系の猛者達・・・司法当局に介入を受けた彼らは秩父山脈にて再集結、その牙を研いでいた。安西軍団の再結集、そして下山、次なる目標はやはりはぐれた天才軍師・加賀史郎との合流、そして、先住者達との会合への準備。安西雄介率いる人間の集団は、先住者とクトゥルーという超越した存在達の間に割って入ることができるのだろうか?

    年月日不詳       読了
    2024年10月24日 読了
    【書評】
     まだまだ疲れているのか?まだまだライトノベルを欲している自分がいる(笑)
     この辺りは本当にドキドキワクワクな展開なのだよなぁ。厨二病をくすぐるというか。弟・竜二は大学の体育会系部活のトップで、猛者達を束ねてるのだけど、その猛者達は(小説内の)現実世界に対して「この世界は違う」と、精神的ドロップアウトをし、フラストレーションを募らせていてね。今でいう、安易に異世界にいって無双するのと同じ。
     司馬遼太郎さんの司馬史観を通して幕末や明治維新に興味を持つ(あれ?これ、前にも触れたかな?)のと同様、今回の安西軍団の名前は、やはり色々な興味をそそる。加賀四郎や左文字は刀匠で、草薙はもちろん、草薙剣だったりね。名古屋刀剣博物館とか、行ってみたくなっちゃうものね。本当の知識(真実といった物事の見方ではなく、事実という意味ね)を整えるのは、この興味がないとダメだからね。好奇心は生命力につながるからね。
     今回の巻で、軍師・加賀四郎は示唆に富んだ話をしている。先住者である北斗多一郎とのやりとりのなかで、完成され細分化された先住者に対し、人間の伸びしろ、未完成さに対する可能性を説いている。これ、少し強引だけれども多様性を突き詰めてしまうことの弊害・・・というよりも昨今の多様性の絶対的不可侵・聖域性のことを連想してしまうのは少し飛躍しすぎかな?違っていることを「認める」という言葉が、結果的に認める側の精神的服従を求めているような昨今は、細分化(多様化)した先住者同士が相容れることができずに角突き合わせてしまっている状況と重ねてしまう。考えすぎか。
     ・・・などと、単なるエンターテイメント色バリバリなライトノベルに対し深く考えすぎなのかもね。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    異次元生物・クトゥルーの《古き神神》による地球侵略は日々その度合を強めていた。一方、それを阻止しようとする《地球先住者》たち。が、彼らは内部で分裂、対立を繰り返していた。この妖怪戦争による地球滅亡の危機に瀕し、人類のとるべき道は、はたしてあるのか?ルポライター安西雄介と、彼が集めて鍛えた猛者軍団はこの戦いの真只中に身を投ずるべく山を下りた!怪奇の曼茶羅は果てしなく…。壮大な伝奇SF第8弾。

    この猛者軍団にワクワクが止まらなかったんですよね。意外とそんなに活躍しなかったのが本当に残念。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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