魔界水滸伝 (11) (角川文庫)

  • 角川書店 (1988年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784041500279

感想・レビュー・書評

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  • 【概略】
     元・過激派で一介のルポライターであった安西雄介が、地球軍総合司令に!葛城一族が安西雄介に託したものは潜水空母「アーク」とカミンスキー少佐はじめ数百名のクルーだった。加賀四郎参謀の助力により、地球軍という仲間を手に入れた安西雄介、次の課題である自らを超常者とする修行に。アークの航行中、未確認の物体が漂流していることを発見した地球軍、その正体はクトゥルーとの戦いで疲弊した八岐・北斗多一郎であった。北斗多一郎を救出し、保護する一方で、再度先住者からの「会」への出席を迫られる地球軍。「会」の目的は、108名の戦士の名前が記された巻物であった。地球存亡をかけた聖戦、第一部の完結。

    年月日不詳       読了
    2024年11月04日 読了
    【書評】
     役小角が安西雄介の師匠として鎮座し、いよいよもって地球軍の体裁も本物になってきて、ワクワクがとまらなくなっている中での第一部完結というね。
     魔界「水滸伝」とあるとおり、中国の古典作品・水滸伝の名前をつけていることもあり、108名という部分がいよいよ出てきて。・・・で、ところが実際には国津神(または地の者)のカテゴリーのところに3名が明記されてないという。この辺り、はじめて読んだ時、「誰なんだろう?国津神ってあとは誰がいるのだろう?」なんて心躍った記憶があってね。作中、加賀四郎が弟子の相模忍にわざわざ話題として出してる訳ですよ。そりゃ意識に残りますわね。これはまた今後の展開のお楽しみということで。
     そしてドラゴンボールの孫悟空が、かつてのライバルだったピッコロやベジータ、はてはフリーザと共闘していくように、安西雄介も宿敵・北斗多一郎と少しずつ分かり合っていくのも、この辺りから。これも少年や若者を対象にした作品としては胸アツだよね。ちょうど今やってるギルドゲームでも同じような展開があって、皆が楽しんでるという。ストーリーが好きだよね、やっぱり。
     (先住者にはジェンダーというものがない、精神体であるとはいえ自らの思考が具現化したものを前提として)北斗多一郎という男性が伊吹涼という男性を、追い求めてしまうというのも、なんとも先取りをしているというか、そういうこともあっていいよねと示してくれてるよね。この作品が世に出たのは30年以上前のことだからね。今の価値観とはまた違った価値観だったと思う。その中でこういった登場人物の配置と心境の色模様は、進んでいたのではないかな?
     さて、続きを読んでいきたいけれど、少し読書のバランスが偏ってきているのでまた少し先にしようと思う。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ついに、人類の世紀は終った。祈る者たちの術もなく、空は灼かれ、地は引き裂かれ、屍の腐臭に満ちた廃墟はやがてあらたな悪夢の次元にのまれていった。成層圏の遥か上空では、侵略の巨魁クトゥルーとの闘いに、みづち一族の若長・北斗多一郎が断末魔の叫びをあげ、封じこめられていた〈古き者たち〉は、地上に復活の日をみた。だが、太平洋の深海五千メートルには、最後の人智があった。安西雄介ひきいる潜水空母アークに搭乗した四百有余名の「地球軍」である。魔界と人界の交錯する時がきたのだ―。現代の語部が贈る、空前の伝奇SF巨編、第一部「魔界誕生編」目眩く感動の完結。

    この絵柄からすると涼が民衆に殺される辺りでしょうか。デビルマンの最後の方になんとなく被ります。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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