家 (角川ホラー文庫)

著者 : 栗本薫
  • 角川書店 (1993年12月発売)
2.82
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  • 本棚登録 :133
  • レビュー :14
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041500392

家 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 家を持つことが、どれだけ待ち望んだことかが分からない人には、
    本書がなぜ恐怖小説かは理解できないかもしれない。

    賃貸集合住宅、分譲集合住宅であるアパートやマンションで暮らして、公私の区別のない生活での圧迫感から解放されて自分の家が持てる。
    どんなに嬉しいかというのと同時に、どうしても落ち着かないもう一人の自分がいることに気が付く人がたまにいるかもしれない。

    家を持てた幸せの絶頂で,有頂天になって居続けることができる人は幸せだろう。家族が家を持てた幸せを共有してくれれば,怖い思いはしなかったのだろう。

    栗本薫の世代の思いが伝わらないと、何が怖いかが分からないかもしれない。
    特定の世代の人にしか分からない、ある時代を代表するという意味では、時代小説かもしれない。

  • 4/5ぐらいの娘がキレてからやっと話が進んだ。 ずっと主人公目線で話が進むと言うところが、周りをほったらかしにしていたって事か。 そこに行くまでのダラダラ感が・・

  • 図書館で借りて。
    良かった。http://glassysky.exblog.jp/19234679

  • 意外と面白く読めた。終わり方がよくわからなかった。
    主人公が狂っていく感じはまぁありきたりなんだけど、そのダラダラとした脳内の呟きがまたこういう人いそうだなーと思えて逆に良かった。
    自業自得な部分もあるけど、寂しい人生で可哀相にも思った。

  • 結婚25年にして、念願のマイホームを手に入れた主婦の規子。
    夫は男前ではないが、大手の会社に勤めるエリートサラリーマン。
    子供は二人で、長女の真佐美は反抗的だが頭が良く、その弟の忍は病弱だが、おとなしく聞き分けのよい美少年。
    理想的な環境に理想的な家族-。
    所が、新しい家に引越したその日から奇妙な出来事が起きる。
    視界に過ぎる灰色の影、誰もいない部屋でする物音・・・。
    それらの出来事はおさまるどころか、どんどんひどくなり、やがて突然テレビのチャンネルが変わったり、物が勝手に動いたりするようになる。
    そんなある夜、規子は金縛りになり、恐ろしく巨大な人の顔を見てしまう。
    さらに、不気味なホームレスの老人が家の周りをうろつくようになって-。

    切羽詰った主人公は一人でずっと悩んだ末、主婦友達に相談します。
    だけど、一番近い家族には打ち明けない。
    どうせ、分かってくれない。
    その思いが彼女の口を閉ざす。

    何て、冷たい家族関係だろう-と思いました。
    毎日顔を合わせて、毎日一緒に生活して、一番近しい存在のはずなのに一番困っていることを相談する事すらできないなんて・・・。

    物語は終始、主人公の頭の中の考えで進んでいきます。
    だから読んでいる方も、もちろん主人公目線で物事を見る。
    何て冷たい家族だろう・・・と主人公の側になって読んでいたけれど、家族の冷たさの訳が物語の最後で明らかになります。

    ポルターガイストという現象は思春期の子供がいる家庭で起こることが多いのだと以前読んだ事があります。
    また、この物語の長男は喘息なのですが、喘息という病気も精神的なものが大きいというのも読んだことがあります。

    主人公の女性は自分に不都合なことは何も見ようとしてこなかった。
    それを皮肉にも、彼女の理想の家が奇怪な現象を起こすことによって、彼女に全て見せてしまう-。
    彼女の固く閉じた心の目をこじ開けて。
    その結果は-。
    一番欲しかったものを手に入れたとたん、本当のことが見えるようになり、そして全てを失うことになることにつながる、なんて皮肉な話でしょう。
    いつも心の目は開いていたい、と改めて思いました。

  • マイホームにこだわる主婦の周りで起こる不思議な現象。

    出だしはまずまずで、確かに先が気になる展開。
    旦那や子どももクセのあるキャラクターで、読み応えもある。

    家族のなかで、「家に何かいる」と感じるのは、その主婦ただ一人。
    はたして、家にいるのは魔物か、妖精か、妄想か。。。

    これだけ期待させておいて、結末はそれかい!というありえない終わり方に腹が立つのは私だけでしょうか。

  • ホラーとしてはそこまで怖くないし、家庭内のドロドロを書いたドラマとしては物足りない。読んでいてそこまで恐怖を感じることがなかった。しいて言うなれば、主人公である規子の「家」への執着心くらい。
    結局浮浪者が何だったのか、よく分からなかった。もっとちゃんと読み直せばわかるのだろうか。

  • まず表紙のセンスがひどいw中身も…どこに面白さを感じればよかったのかわからずじまい。

  • 初栗本薫。
    念願の新築一軒家をゲットした規子。新居で感慨に浸っていると、
    目の端に影を感じる。

    やだーーーこんな専業主婦、お母さん。
    なんだか典型的なドラマ的家族。
    どろどろ。
    も少し家の影はひねりが個人的にはほしかった。
    もっと怖くできただろうなぁ。

  • 最初のほうはドキドキしながら読んだけど、ラストにいくにつれグダグダな
    心理モノになってきて残念。息子の設定も、栗本ファン(お約束)以外が読んでも
    納得できないだろうし。これは映像でやったほうがいいネタだったんだろうね。

    合掌。

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