絃の聖域〈下〉 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041500491

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。栗本薫著書ってあんまり読んでなかったんだなぁということで賞をもらったという本を借りてみました。…うん、やっぱり私にはあまり合わないかもしれない…。

    三味線の家元が舞台なので代々続く芸への固執とか古い家にありがちな怨念…というようなものを感じさせなくもないのですが、地理的には東京だし人の出入りも激しいし、大体、家人が軽薄な感じで厳粛な雰囲気を感じさせるというよりはあまりに生々しく下世話な感じで旧家の陰鬱とした威圧感があまり感じられないような。

    これは好みの問題かもしれないけどユキオ君とサトル君の関係がなんか受け付けない。あの二人を恋仲に、さらに言えば肉体関係をもたせる必要はあったのだろうか…?庇護欲を感じさせる…ぐらいで後はぼんやりとほのめかしておいた方が想像力を起こさせて何この二人アヤシイ!って艶めいた感じになったような気がするんだけど。寸止めの方がユキオ君がさらに魔性の少年って感じになったような気がするし。

    後、ユキオ君と八重さんが美人なのはわかったから!といいたくなるぐらい二人の美人描写がくどい。山科さんなんて八重さんを見るたび、回想するたび彼女がいかに美しいか語っちゃってるものな~(モノローグで、だけど)。伊集院さんもわかってるようなわかって無いような思わせぶりな事ばかり叫び、結局コミュニケーション不足でお前は犯罪を未然に防ごうって気持ちはなかったのか?という感じ。

    まあ正直、綺麗だ美しいだ言われているだけで優柔不断で意志がはっきりしないユキオ君に何の魅力も人間性も感じなかった辺りでこの作品は合わなかったんだろうなぁ…。そして爺さんも父さんも彼の才能を認めてたんなら出自はともかくとして芸の為に彼の才を育ててやれって感じです。根っこの所はそう言う話じゃ無かったのか?芸に人生の全てを捧げる「家」がメインじゃなかったのか?最後、女の情愛だか母娘や夫婦、父娘の確執みたいな話にすり替わってしまった気がしてなんか最後アレレ?という感じでした。

  • 話が進むにつれ、どんどん読みたくなるお話で読みごたえたっぷりの一冊。
    いろんな恋愛があり、憎しみがあり、だからこそ出現するサスペンス。
    いったいこの彼はどういう想いを抱えて人生を歩んできたのだろう。そして、逃げ去った彼女はこの後新聞を読んでどう思うのだろうか。

  • 芸に生きる者たちの妄執と悲劇を華麗に描いた傑作。

    最後の人間国宝のご隠居様のくだりまでは動機がいまいち甘く、散漫で残念な印象を受けたのですが、違いました!
    皆等しくこの家の闇をかぶっており、最後までおどろおどろしい世界観がくずれることはありませんでした。

  • 上ではボーイズラブの作品かと思いました。
    下に入ると,一転,三味線の家元の家での複雑な家族を背景にした連続殺人事件になっていきます。

    あるいは,最後は連続自殺事件なのかもしれません。

    伊集院大介が登場するが,最後の最後まで脇役です。
    特に,上では,主人公は家元の子供たちだったのが,最後に主役逆転。

    吉川英治文学新人賞受賞作品ナだけあって,
    小説としての完成度も高いということなのだろう。

    透明感ある伊集院大介が,それでも人間性を重視しているのが特筆できる。
    他の名探偵とは一線を画すると思うがいかがだろう。

  • 伊集院大介のシリーズ1。
    栗本さんの本では割と良く出会うキャラクターがいっぱい。
    そしてまだ探偵じゃない伊集院さんは最近の作品と違って
    グチっぽくないw

    昔の「推理小説」といった雰囲気たっぷりで結構満足。
    最後がちょっと切ない。

  • 激しく哀しく深い感情と得体の知れない美に翻弄された人々の結末。読みはじめた時には想像しなかった余韻あるラストでした。よかった。

  • 第二の犠牲者となった番頭の横田が握りしめていたのは、譜本『綱館』の切れ端であった。これはいったいなにを意味しているのか?しかし捜査には進展のないまま、安東流家元・安東喜左衛門の傘寿記念の大演奏会の日がやってくる。それはまた、一連の惨劇の幕引きの日でもあった…。芸に生きる者たちの妄執と悲劇を華麗に描き、名探偵・伊集院大介を世に送りだした、第二回吉川英治文学新人賞受賞の傑作。(amazonより抜粋)

  • (メモ:高等部1年のときに読了。)

  • 伊集院大介シリーズ

  • 伊集院大介シリーズ

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