六道ヶ辻たまゆらの鏡: 大正ヴァンパイア伝説 (角川文庫 く 2-18)
- KADOKAWA (2004年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041500644
感想・レビュー・書評
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主人公は元藩主だった小月家の家老だったという家柄の
一人娘の百合。
もう間もなく死が訪れるのがわかったその時、
心に秘めていた、昔の恋の思い出をクドクドと語るってもの。
元藩主の娘:莢子に対する愚痴と
妄想が暴走してる状態をしつこいくらいに繰り返す。
首を食いちぎられたり、血が1適も残っていない死体が
見つかったって時も、村中が騒いだだけで終わり。
伯爵が小月家の別荘や新居に住み着き、運び込まれた家具や
調度品の説明は煌びやかでいいとしても、
伯爵達のことがほとんど語られていない。
こんなヴァンパイアものがあっていい訳ない!
心の葛藤も安っぽくて、その後悔が書かせた愚痴物語みたい。
何かあるかと期待したから最後まで読んだけど
最後までB級ホラーの域を出ない。
六道ヶ辻シリーズの番外編らしいけど
そのシリーズを知らないから、つまらないと思うのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
…もう何がなにやら。大正ゴシックホラー?彼の登場は必要なのか。いっそのこと六道ケ辻シリーズとはまったく違うものとして欲しかった。百合の一人称が異様に読みにくい。<br>ヴァンパイアものを読む度に、萩尾望都「ポーの一族」に勝るものナシ、と思っちゃうんだよな。
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大正ロマンホラー。六道ヶ辻シリーズ外伝…という事ですが、本編を読んでません。でも問題なく楽しめました。今からグイン・サーガ読むのはつらいけど、六道ヶ辻シリーズだったら挑戦してみてもいいかな。
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大正の貴族さんのお話。
最初の方はぶっちゃけ飽きるけど終盤が面白い。
飽きずに最後まで読めた自分偉い…(マテ -
たまゆらの鏡 大正ヴァンパイア伝説
プロローグ 永遠への序章
第1章 訪れ
第2章 いざなひ
第3章 惑ひ
第4章 戦き
第5章 たまゆら
エピローグ
あとがき
角川書店「たまゆらの鏡 大正ヴァンパイア伝説」 2004年5月 -
寿命が尽きようとする老婆(百合)が、死ぬ前に語った美しく恐ろしい体験。
大正時代の伊奈(長野県?)。17才の百合が出会った美しい伯爵と、血を抜かれた惨殺死体の謎。
雰囲気だけで読み始めたけど、百合の一人語りが結構キツイ。世間知らずの名家のお嬢様が、延々美しいものが大好きアピール。めんどくせー(笑)
終盤で急にヒーローみたいなのが出てきてナンジャコレ?ってなりましたが、本作は何かのシリーズの外伝らしい。あらら。 -
大正浪漫。
最近執筆されたものだけど、当時のもののように、絢爛な装いの描写が細かくてうっとり。 -
いちおうミステリにしときます。
うぅう、もうただ登場人物が好きなだけかもしんないですが、このシリーズが好き。もう出ないのかな?浪漫だわぁ。最後の最後に現れて、いいところ全部かっさらっていく竜介に脱帽。シリーズ中、最も少女の矜持とか嫌らしさ、みたいなものが描かれていると思う。