時代屋の女房・泪橋 (角川文庫 緑 502-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041502044

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  • 長友啓典のイラスト入り。2020年10月再読

  • 理由を聞くのは野暮、みたいな粋というか美学というか、そういうところで謎は謎のまま終わる。それもまた一興。

  • 第87回直木賞。
    骨董品店「時代屋」の主人・安さんが主人公。
    なりゆきで連れ添った女房・真弓は、たまに家出をするが必ず7日目には帰ってくる。そんな4度目の家出の6日目の話。
    喫茶店のマスター、クリーニング店の今井といった女性関係にだらしなさそうな輩も登場するが、これといって特に深い話はナシ。

  • 私にとって70年代は”遠い日本”のはずなのに,物語をひと文字追うごと,望郷心めいたものが引きずり出されます。
    それは,”古いもの”に対して自動的にインプットされている擬似的な感情なのだろうけれどもね。

    時代屋の薄暗い店内,ごちゃごちゃと古雑貨が並ぶかびくさくて埃っぽい空気,今井さんがアイロンをかける毎白い蒸気が立ち上ってお互いの顔を見えなくする様,電車が通るたびカタカタ鳴る今井さんの入れ歯と,屈んだ奥さんの頭のてっぺんに透けて見える地肌,
    洒落者のマスターと店の女の子の痴話げんか,トン吉の人と料理の熱気に溢れた狭い店内・・・
    これらが瞼に描かれる度,夕焼けに自分の影をふり返るような郷愁をおぼえるんです。

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著者プロフィール

1940年東京生まれ。慶応大学文学部卒。『時代屋の女房』で直木賞、『鎌倉のおばさん』で泉鏡花賞受賞。著書に『アブサン物語』『北の富士流』『アリと猪木のものがたり』『老人の極意』『老人のライセンス』等。

「2019年 『老人流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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