わしらは怪しい探険隊 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 985
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041510018

作品紹介・あらすじ

おれわあいくぞう ドバドバだぞお……潮騒うずまく伊良湖の沖に、やって来ました「東日本なんでもケトばす会」ご一行。ドタバタ、ハチャメチャ、珍騒動の連日連夜。男だけのおもしろ世界。

感想・レビュー・書評

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  • 高校一年生の時に読んだものをリバイバル第一弾で読み直してみた。
    1981年の作品、椎名誠さんの初期作品でエッセイなどがスパーエッセイや昭和軽薄体などと言われた頃のものだ。
    アウトドアなどの言葉が世間一般的ではない頃のキャンプ生活を昭和ののりで独特な描写で表現している。多分どれをとっても今ではNGなことばかりだ。
    神島(三重県)、粟島(新潟県)、八丈島(東京都)が舞台だが、70年代後半の高度成長の熱い空気感、楽観的な雰囲気を思い出す。しかしかれこれ50年前…。すごい濃密な人間関係と行動力がまばゆいと感じる。

  • 久しぶりに「北へ」を読んだらとってもおもしろく、流れでこれも再読。何と言ってもこの第一作が最高だ。シーナ隊長の筆は、ある年の神島行をメインとしつつ、何回かの粟島行やら八丈島行やら、果ては高校時代の沢野炊事班長との出会いとか沖仲士のバイトの話とか、激しく時空を行き来しながら進む。これが、浮遊感というか飛翔感というか独特のイキオイを生んでいて、読んでいて実に楽しい。特に計算して書かれたものではないらしく、やはりこれは「文才」というヤツなんだろうなあ。

    お気に入りのエピソードは数々あるが、木村センセイがタコをもらう話がすごく好きです。

  • これでハマったシーナワールド。息子をシーナな男に育てるために日夜奮闘中。いい線行ってるかも!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「シーナな男に育てるために」
      椎名さんの独特な語り口の文章を似せて書けるの?
      「シーナな男に育てるために」
      椎名さんの独特な語り口の文章を似せて書けるの?
      2012/08/02
  • 毎年合宿できる仲間がいるの羨ましい
    海、ずいぶん行ってないなあ

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/689002

  • 2021/03/16

  • 椎名誠のエッセイ。
    一年に一度、おじさん連中だけで離島でキャンプ生活を送る「東日本なんでもケトばす会」。この「東ケト会」メンバーが三重県の神島へ行った時の顛末記。彼らの緩い離島体験談が、昭和軽薄体と呼ばれた砕けた語り口で書かれている。

  • わしらは怪しい探険隊 (角川文庫)

  • 内容もさることながら、文章が最高。電車の中で下向いて肩揺らしてた。苦しかった(笑いをこらえるのが)。こんな仲間がいてうらやましい。

  • 読み始めて直ぐに思いました。こりゃ駄目だって。
    どうも文体が合わない。ズルズルとした口語調長文で苦手。こりゃ挫折だな。
    しかし、読み続けるうちに気にならなくなりました。というより、なんとなくこういった話には、合っている文章かとも思えてきました(決して好きではないけど)。
    というわけで、最期まで読み終えました。なんとなく中年男の悲哀なぞ感じながら。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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