発作的座談会 2 (角川文庫 し 6-15)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 117
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041510155

感想・レビュー・書評

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  • 4人の徹頭徹尾、くだらないからスタートしてくだらないを経てくだらないで終わる座談に、ときに引き付けをおこしそうになりながら笑いころげてしまった一冊。沢野「ねえ、どうして十進法ってあるの?」木村「指が十本あるからじゃないか。」とか、椎名「お前の家のビデオは単純なやつだろ。おれんちのはすごいんだから。ダイヤルが二百個付いている」とか、もらった時計をいろいろいじってたら急にいろんなものが動き出して、ワーッって急いで机の中にいれた、とか、目黒「どうして不景気になるのかってこと」椎名「簡単に答えろよ」木村「みんなが無駄遣いをしないからだな」椎名「お前、おれたちをバカにしてないか?」のやりとりとか、椎名「お前、川端康成で勝ったからって、向田邦子まで出してくるなよな、とか、沢野「クーラーは夫婦の愛を壊しちゃったりするな」木村「お前んとこ、クーラーにやられたの?」に注25 コメント不能、とかもうおかしくておかしくて。随所にツッコミを入れまくっている注釈もコミで楽しめました。

  • 日曜日の夕方、温泉街の宿に集まった四人の男たち。風呂からあがりビールをあおり身も心もゆっくり解きほぐされた頃、予習、展望全くナシ、の座談会が幕を開く。「忘年会と新年会はどちらがエライか」「もし夜がなかったら…」「いい記念日、悪い記念日」等々、日頃からどうしても解決したかった人生の本質を、いーやホントは、どーでもいいに違いない話題を朝まで熱く語り尽くす。ゆるーく盛り上がる行く先知らずの言葉のライブ、完全パックでお届けします。(裏表紙)

    うーん、1のが良かった。
    「どちらがえらいか」みたいな二者択一ばかりだったからだろうか。

  • 2000年9月読了。

  • このほんは、随分前に買ってあったのだけど、ほんの2週間ほど前に読み始めた。そしたら新刊『帰ってきちゃった発作的座談会』が発売されることを知った。ぐーぜんだったけど、すぐにNETで注文した。もちろん 本の雑誌社製(製っていうかぁー?)で、こちらは三日ほど前に届いた。4人のサイン本なのだ!サインをするから、そのインクが本に写らないように「紙」がはさんである。この紙には「お買い上げ ありがとうございました」という言葉とともに、サーノ画伯のミホコさんの絵が描いてある。なぜか、おとこはみんなうなだれているらしい。こっちも宝物になるんだ。中身。あいかわらずバカなことをくっちゃべっている4人なのだ。あっ、どっちがどう先か後かわかんないけど、まあいいか。「牛に引かれて善光寺」ってとこで、サーノ画伯が「善光寺に行こうとしたのだけど、途中で牛に轢かれてしまった」と言ったとき。笑ったさあ。大声で わははは って笑ったぞ。自分の部屋だったのだけど、おもわず廻りの部屋を気にしてしまった。他にもおもしろいところは山ほどあってここには書ききれないので、きょうーみのあるひとはすぐに走っていって本屋さんで買ってください。ついでに『帰ってきちゃった発作的座談会』もどうぞ。4人のサインはないだろうけど、やはり面白いぞ。 と思う。

  • これ案外大好き。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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