- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041527139
作品紹介・あらすじ
恋人が何者かに殺され、殺人犯の容疑をきせられたサラリーマンの秋山。事件の裏には意外な事実が!(「夜の追跡者」)。妖しい夜、寂しい夜、暗い夜。様々な顔を持つ夜をテーマにしたオリジナル短編集。
感想・レビュー・書評
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西村京太郎の初期の短編集。
恋人に「夜の12時に家に来て」と言われ、12時に訪れたところ、恋人は胸を一突きされて殺されていた。犯人の濡れ衣を着せられ、真犯人を探す。
西村京太郎では有るが、電車は一つも出てこない作品集である。短いものは20ページくらいか。ほとんどショートショートと言っていいような話もあり、それぞれ作品としてクオリティが高い。
過去の殺人を想起させる手紙がラジオで読まれ、脅迫を受ける。しかし、過去の殺人事件の目撃者に一向に思い当たらないなど、設定は凝っている。ただ、詰めは甘くて、ではどうやって当時の写真を撮ったのか?などと考え始めてしまう程度の穴は有る。
一部は星新一作品のようなオチまで付いていたりと、当時の短編小説はレベルが高かったことに気付かされる一冊である。
電子書籍初心者におすすめ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和61.1.25 初版 380
秋山は30歳になる中央物産という商事会社の平凡なサラリーマンだ。給料日に、28歳になる恋人の明子と食事をして、結婚を申し込んだら彼女にあと半年待って欲しいと言われた。半年したら叔母の莫大な遺産が入るというのだ。だが、彼女はその晩何者かに殺された。しかも彼女には叔母はいなかった。その上、秋山は殺人犯の容疑をきせられ逃亡するが……。事件の裏に意外な事実が!!(夜の追跡者)妖しい夜、寂しい夜、暗い夜。様々な顔を持つ夜をテーマにしたオリジナル短編集(単行本未収録)
夜の追跡者・怠惰な夜・夜の罠・夜の牙・夜の脅迫者・夜の狙撃