歪んだ朝 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 44
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041527610

作品紹介・あらすじ

「オール読物」推理小説新人賞受賞作の表題作や記念すべきデビュー作を収録した、文庫オリジナル傑作集。

感想・レビュー・書評

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  • 2020.5.12-301

  • 西村京太郎の、たぶん初期作品。電車が出てこず、ストーリーとしては、松本清張や森村誠一のような、一般的なミステリ短編集である。

    軽乗用車で子供をはねたが、誰にも見つからずにいたと思っていた理容師のところに、むさ苦しい男が現れる。顔を剃ってもらった後に「撥ねた子供はなくなったよ」と、5000円を要求する。そこから頻繁に男が現れるようになり、来店するごとに要求される金額が倍になっていく…(優しい脅迫者)。

    西村京太郎は、以前に飽きて嫌になるほど家にあったのを読み散らかしたので避けていたのだが、鉄道の関係ない作品は、ちょっと珍しいなと思って手にした。初期作品ぽいのは特に1作目の表題作で、読点だらけで細切れになっているため、別の意味で読みにくい。

    ただ、大方の作品は、動機がいまひとつ納得いかないところがあったりはするものの、一応落ちているので安心して読める。1本だけ、豊中の女性が殺されたのは、清張の犯人の独白に近いような、状況をダラダラダラダラと書いたものの、ちゃんと締めきれていないような気持ち悪い終わり方。だいたい☆2平均というところ。

    全部の作品の中から、あらすじを紹介したものは、ショートショート的で、ページ数も少なくオチもよく出来ていたと思うんだよね。ということで☆を1個足した。

  • 1963年〜1973年、初期短編集。
    歪んだ朝、黒の記憶、蘇える過去、夜の密室、優しい脅迫者
    「優しい脅迫者」は傑作だと思うが、ミステリを読み慣れた者には先がわかってしまう。
    (図書館)

  • 西村京太郎初期の作品。鉄道ミステリーではなく、時代は昭和で古めかしさがあるが、やはり情景がよく描かれていて、その場所に行きたくなる(地図でガマン)。

  • 歪んだ朝 オール讀物 '63/9
    黒の記憶 宝石 '61/2増刊号
    蘇える過去 読切文庫 '66/7
    夜の密戯 週刊アサヒ芸能 '73/11/8
    優しい脅迫者 読物専科 '69/11

    優しい脅迫者は,廃業した役者が、最期の命を振り絞って脅迫犯を演じるというもの。殺人罪に問われるかどうか注目。

    日本傑作推理12選に掲載され,
    英語、フランス語にも訳されているそうです。
    英語の題名はThe Kindly Blackmailer

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著者プロフィール

西村京太郎

一九三〇年東京生まれ。六三年オール讀物推理小説新人賞「歪んだ朝」で推理作家としてデビュー、六五年『天使の傷痕』で第一一回江戸川乱歩賞を受賞。八一年『終着駅殺人事件』で第三四回日本推理作家協会賞を、二〇〇四年にはミステリー小説界での多大な功績が称えられ、第八回日本ミステリー文学大賞を、一〇年には長谷川伸賞を、一九年には「十津川警部」シリーズで第四回吉川英治文庫賞を受賞する。二〇二二年三月没。

「2022年 『京都感情案内(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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