十津川警部「裏切り」 (角川文庫 に 4-65)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041527658

作品紹介・あらすじ

新宿歌舞伎町の治安を守るため新設された歌舞伎署。十津川警部の同期・小早川が初代署長に抜擢されたが、開設早々署員が泥酔して車に轢き殺されるという不祥事が発生。しかもその刑事が脅し・ゆすりをはたらき、裏で暴力団と繋がっていたと週刊誌にスクープされてしまう。十津川は事実確認のため歌舞伎町で聞き込みを進めるうち、刑事の死に疑問を抱く。事件の陰に潜む大きな闇の存在を感じ取った十津川は、黒幕を焙り出すべく孤独な捜査を開始するが…。新宿裏社会を陰で操る黒幕との熾烈極まる頭脳戦を描いた傑作サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 歌舞伎署の検挙率高すぎないかと思ってたが、終盤でカラクリが分かって怖かった。最後はちゃんとそれらが全て駆逐されててホッとした。

  • 新宿歌舞伎町の歌舞伎署管内で様々な事件が起こる。
    泥酔した刑事が車にひかれた。その刑事には様々な疑惑が絶えないという事実が事件後にたくさんあがってきた。その死に不信を抱いた十津川は調べ続ける。
    同期の署長が怪しいとにらむもなかなか証拠までたどり着けない。やっと証拠をつかんだ束の間、十津川も巻き込まれてしまう・・・!

  • 犯罪の被害者が加害者のように演出することができるところが警察の恐さだ。
    新宿の歌舞伎町を舞台に,警察と暴力団の癒着を暴いて行く。

    ありがちな癒着ではなく,斬新な犯罪防止装置を,
    監視映像録画装置で作るという奇想天外なところがよい。

    ありえそうな話だと,特定の告発話になるが,
    ありそうにない話だと,本当にえぐり出したいことが鮮明になる。

    文章が稚拙だという批判はあるが,筋を追いかけるだけなら気にならない。
    大衆文学とはそういうものなのかもしれない。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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